刊行にあたって
少子化の時流の中で各大学は存立を賭して教育研究の質的向上に一層の努力と工夫が強いられているが、平成15年学校教育法の改正によって、すべての大学は教育研究および財政に関して文部科学大臣の認証する評価機関の大学評価を受けることが義務づけられることになった。
本報告書は、沖縄国際大学が平成16年度に文部科学大臣の認証する評価機関の一つである財団法人大学基準協会の相互評価を受けるために作成した点検・評価報告書に、大学基準協会の「相互評価結果ならびに認証評価結果」を付して刊行するものである。
沖縄国際大学は、平成16年度の大学基準協会の相互評価を受けるため、平成15年5月現在の「点検・評価報告書」ならびに関係調書を作成し、平成16年4月に各種資料とともに提出した。また、同年10月には大学基準協会の相互評価実地視察を受けた。その結果平成17年3月に「大学基準協会の大学基準に適合している」という相互評価結果ならびに認証評価結果を得た。
今回の評価は沖縄国際大学がはじめて受けた「第三者評価(認証評価)」であり、この評価結果は沖縄国際大学が内発的にさらなる改善・向上を図るための指針となるものである。
本報告書刊行までの経緯について触れたい。沖縄国際大学では平成6年に「自己点検・評価委員会規程」を制定し、沖縄国際大学の教育・研究活動全般について自己点検・評価を実施する活動に着手し、6次にわたり「自己点検・評価報告書」を作成した。平成9年には県内ではじめて大学基準協会の維持会員(現在正会員)として認定された。この間沖縄国際大学はつねに改革の努力を怠らず、学部、学科の改組、大学院の設置等と教育の質的向上に向けて努力してきた。今回の総体的にポジティブな評価を得たことは、沖縄国際大学の諸先輩方の努力の賜物で、関係者各位とともに喜びたい。しかし、今回の好評に決して満足することなく、今後も更に向上を目指したい。今回大学基準協会から頂いた助言、参考意見も以後の改革の糧にしたい。
最後に本報告書作成にあたり尽力された教職員各位に心から感謝の意を表する。
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