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Faculty Information

教員紹介

叶 作義

叶 作義

Kano Sakugi

役職 / 准教授

専門分野

産業連関分析の応用、開発途上国の開発と環境に関する分析、貿易政策の定量的評価(産業連関モデル,応用一般均衡モデル)

担当科目

産業連関論;データ解析Ⅰ・Ⅱ;応用ミクロ経済Ⅰ・Ⅱ;基礎演習Ⅱ;経済原論Ⅰ・Ⅱ

研究活動

 最近の研究活動では、グローバル・バリューチェーン分析、国際貿易政策の評価に加え、カーボンニュートラル社会の実現に向けた取り組みとして、CCUS(Carbon Capture, Utilization, and Storage)技術にも興味を持っています。温室効果ガスの排出削減に向けたCCUSの活用方法やその経済的・環境的影響について分析することが、新たな研究方向となっています。
 これらの研究成果は、授業において、国際経済学や環境政策、国際貿易についての議論を深めるための実践的な事例として活かしていきます。特に、CCUS技術の実用化に向けた政策提案や国際的な協力の重要性を受講生に伝え、現実世界の課題に対する理解を深めることを目指しています。

ゼミナールの概要

 グローバル経済の仕組みを理解するために、国際貿易やグローバル・バリューチェーン(GVC)を分析し、持続可能な経済成長を実現するための政策を研究します。また、沖縄経済を地域の視点から深掘りし、沖縄の特徴に合わせた発展戦略を考えます。さらに、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、CCUS技術を活用した取り組みを加え、さまざまな経済分野で直面している課題の解決に向けた方法を提案します。
 加えて、横浜国立大学や立命館大学など、県外の大学と合同でゼミを開催する予定です。この合同ゼミでは、異なる視点を持つ他大学の学生と共同で議論を深め、幅広いアイデアやアプローチを共有します。また、多様な地域や文化的背景を持つ学生同士が交流し、学び合うことで、国際的な視野を広げ、実践的な問題解決能力を高めます。

主な内容

1.グローバル・バリューチェーンの分析

・国際的な貿易フローや企業のサプライチェーンを分析し、グローバル経済の中での役割や影響を考察します。
・貿易政策がバリューチェーンに与える影響を評価し、特に環境規制が貿易に与える影響を探求します。

2.CCUS技術の評価

・CCUS技術を利用した温室効果ガス削減の可能性を評価します。
・これに関連して、経済モデルを用いた定量的な分析(投入産出モデルやCGEモデル)を行い、CCUS導入が経済に与える影響を検討します。

3.沖縄経済の現状と発展戦略

・沖縄経済の特性(観光業、農業、IT産業など)を分析し、地域経済の持続可能な発展に向けた政策提案を行います。
・沖縄の地理的、文化的な特徴を活かした経済戦略や、地域経済振興策(観光、農業のブランド化、デジタル化の推進など)を考察します。

4.デジタル経済とプラットフォーム経済の分析

・デジタル化が進む中で、AI(人工知能)やビッグデータ、IoT(モノのインターネット)などの新技術が経済全体に与える影響を分析します。
・プラットフォームビジネス(e-commerce、フィンテックなど)の台頭が地域経済やグローバル貿易に与える影響を評価し、デジタル経済の成長と課題について議論します。

5.ケーススタディとディスカッション

・実際の事例(例:CCUS技術の導入事例、環境政策、国際貿易協定)を通じて、理論と実践を結びつけ、学生同士で議論を深めます。

ゼミの成果

 ゼミを通じて、学生は以下のスキルを目指します。

・国際貿易や経済政策に関する深い理解:グローバル経済の構造や動向を把握し、貿易政策が与える影響を定量的に評価できる能力。
・環境政策の分析能力:CCUSを活用した持続可能な経済成長に向けた政策提案を行い、その経済的・環境的影響を分析する力。
・地域経済の発展戦略:沖縄経済の現状を理解し、地域特性に基づいた持続可能な経済振興策を提案する能力。
・チームワークとプレゼンテーションスキル:グループディスカッションやプレゼンテーションを通じて、問題解決能力やコミュニケーション能力を高めます。

「ゼミ紹介」準備中