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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/03/25 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
女性と歴史/Women's History
時間割コード
/Course Code
0110440001
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講所属
/Course Offered by
共通科目人間文化科目群/General Education Course
曜限
/Day, Period
水/Wed 2
開講区分
/semester offered
後期/Second Semester
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
粟国 恭子(非常勤)
科目区分
/Course Group
その他 その他 共通科目/その他 その他 共通科目
教室
/Classroom
5-107/5-107
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
粟国 恭子(非常勤) 経済学科/Department of Economics
※ポリシーとの関連性
/*Relevance to Policy
多様な沖縄・東アジアの「女性と歴史」を学ぶことで、現在・未來の社会における人権、男女共生へ必要な豊かな認識を提供する。
授業に関する問い合わせ
/Inquiries about classes
基本対面授業実施。授業の質問などは授業終了後にポータル絡返信メッセージで受ける
学びの準備
/Prepare to learn
ねらい
/Goal
従来の「歴史」(義務教育も含め)を捉える際、男性中心的な傾向が強かった。しかし各時代各社会で多様女性達が生きて「歴史」を刻んできた。社会的・文化的性別(社会が規定する<男・女>の役割>であるジェンダー概念の視点から琉球・沖縄の女性達の歴史を中心に、東アジア・日本の歴史と比較しながら琉球国時代、近代から現在の女性達の歩みを確認して、「歴史認識」を考える。
メッセージ
/Message
この講義をきっかけに、従来の男性中心傾向の強い「歴史認識」について何故こうした構造がうまれたのか深く考えてみよう。また日本史でも触れる事の少ない沖縄の女性達の歴史を学ぶ機会は少ない。各時代で社会の半数を占めている多様な女性たちの歩んだ時間・「歴史」を学び・理解する視点(ヒント)を得ることで、自分自身の「歴史認識」を再考し豊かな視点を獲得してください。
到達目標
/Attainment Targets
 従来の男性中心的な「歴史認識」のあり様とジェンダー概念を確認し、「女性と歴史」を捉える視点の変化を理解できる(➀~➁、④)。琉球国時代の女性達のあり様(③)、時代政策と女性の役割を宗教、性、産業から捉える(④~⑥)ことで多様な歴史テーマを知ることができる。近代の女性・戦時下の女性・占領下の女性の歴史(⑨~⑬)を学ぶことで、義務教育で学んだ歴史に加えより一層各時代の歴史を深くとらえる事が出来る。女性の人権・男女平等・フェミニズム運動の実践のあり様を知る(⑭)これまでの「女性と歴史」の取りこぼされた「マイノリティー」の存在とテーマを知り、今後の課題を確認し(⑮)、現代・未來へどのような人権、男女共生への取り組みを踏まえた豊かな「歴史認識」を知ることができる。全体で沖縄の祖先、母、女たちの歩みを知ることができる。
学びの実践
/Learning Practices
授業計画
/Class Plan
テキスト・参考文献・資料など
/Textbooks, references, materials, etc.
特定教科書はなし。講義用のレジュメ・資料は各自配布。状況によって遠隔授業実施の際は、ポータル授業連絡にレジュメ添付する。
<参考文献:>➀「歴史をひらく: 女性史・ジェンダー史からみる東アジア世界」(御茶の水書房)②新編日本のフェミニズムー女性史・ジェンダー史」岩波書店、③「ジェンダーから見た日本史」大月書店 ④伊波普猷・真境名安興『沖縄女性史』⑤『沖縄県史女性史編』(2016)⑥『なは女性史前近代~現代』全3巻、⑦堀場きよ子『沖縄女性史―イナグヤナナバチー』、ほか講義でも重要な参考文献など)は紹介する。
学びの手立て
/Way of learning
「履修の心得え」として、以下を注意してください。
・出欠確認を毎回行う。ポータル授業連絡での返信コメントを利用して出席授業参加を確認する。学生は、やむを得ず遅刻・欠席する場合は、連絡すること。
・授業での疑問・質問を積極的してもらいたい。*「学びを深めるために」講義内容のより深い理解のために、「女性史」「ジェンダー関係」「フェミニズム」思想などのテーマで文献や情報収集など積極的にしてほしい。
評価
/Evaluation
「評価方法・割合」期末試験(ポータル返信システム利用)60%、平常の講義感想質問レポート40% 
「評価基準」期末試験においては、講義内容と関連したテーマで「女性と歴史」を通して捉える東アジアや日本・沖縄の女性と時代のテーマを、どのような認識を持ち、また問題意識を持つようになったのか、自身の「歴史認識」が深まったのかの思考のまとまりを論ずる過程を評価する。
学びの継続
/Continuing to learn
次のステージ・関連科目
/Next Stage and Related Courses
「関連科目」 多様な社会や文化や歴史と<女性>を扱う「女性と文化」、「フェミニズム思想」、「文化人類学」、女性の生活文化と関りが深い「民俗学」や沖縄文化関係などの科目をとることで、「女性と歴史」の認識・理解が深まる。(2)次のステージ  沖縄や日本・東アジアの女性達が生きた時代の歴史経験を、歴史だけでなく人文・社会科学分野の文化研究や文学や芸術・美術などの領域の実践・展開など幅広く学んでほしい。
No. 回(日時)
/Time (date and time)
授業計画
/Class Plan
時間外学習の内容
/Content of Overtime Learning
備考
/Notes
1 1 「女性と歴史」の視座:従来の「歴史認識」傾向と「ジェンダー」概念を確認する 文献➀~③を確認しておく
2 2 「女性史」と歴史・記述の変化。20世紀から21世紀にどの様な「歴史認識」変化 文献➀~③を確認しておく
3 3 国(18世紀以前)と女性の「性」:社会階層、婚姻制度、産む「性」 琉球国の歴史を確認しておく
4 4 ジェンダー・ポリティクス➀国策(琉球王府、近代)の宗教政策における「公認と排除」 琉球国の宗教政策を調べておく
5 5 ジェンダー・ポリティクス②殖産政策と島々の女性が産み出したもの 殖産政策について調べておく
6 6 ジェンダー・ポリティクス③国策と<性>(辻遊郭、「慰安婦」、「モトシンカカランヌ」 文献④⑤を確認しておく
7 7 女性の近代➀国家の変化は女性たちに何をもたらしたのか(近世から近代) 近代国家・日本の歴史の基礎を確認
8 8 女性の近代➁ 「家族」・「家」・「位牌祭祀(トートーメー」継承 文献④~⑦を確認しておく
9 9 戦争と女性➀ 戦時下で画一される女たち、女たちの戦争とは 文献④~⑦を確認しておく
10 10 戦争と女性② 日常・暮らしの中の女たち 文献④~⑦を確認しておく
11 11 占領下の女性➀ 終戦直後の社会・生き残った女たちの歩み(異種混交的時間) 文献④~⑦を確認しておく
12 12 占領下の女性②民主化と女性の活動(政治、教育、商い、子育てなど) 文献④~⑦を確認しておく
13 13 占領下の女性③ 労働で生み出したモノ(パイナップル、ミシン、工場、基地) 文献④~⑦を確認しておく
14 14 現代の女性達➀フェミニズム思想・運動・人権・政治参加 フェミニズム思想・運動を確認
15 15 歴史の中のサバルタン(subaltern):「女性と歴史」に取り上げられない課題 サバルタン研究を調べておく
16 16 期末テスト

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