シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/03/26 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
南島芸能特論Ⅰ/Ryukyuan Public Entertainment Ⅰ
時間割コード
/Course Code
W11M002601
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講所属
/Course Offered by
地域文化研究科南島文化専攻南島文化専攻/Graduate School of Regional Culture Department of Ryukyuan Culture Department of Ryukyuan Culture
曜限
/Day, Period
月/Mon 6
開講区分
/semester offered
前期/First Semester
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2
主担当教員
/Main Instructor
田場 裕規/Yuuki TABA
科目区分
/Course Group
専門教育科目 専門教育科目選択/専門教育科目 専門教育科目選択
教室
/Classroom
5-306/5-306
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
田場 裕規/Yuuki TABA 日本文化学科/Department of Japanese Language and Culture
※ポリシーとの関連性
/*Relevance to Policy
2.南島文化について、幅広い分野の一流の講師陣が専門的な知識によって対話的な指導を行う特論科目の提供。
授業に関する問い合わせ
/Inquiries about classes
ytaba@okiu.ac.jp
学びの準備
/Prepare to learn
ねらい
/Goal
 琉球・沖縄における芸能研究は、これまで文学研究や歴史研究を中心として行われてきた。いわば文献学的な考察が主流で、実演に即した芸能論が希薄だった。本講義では、伝統文化継承論を視野に入れ、琉球・沖縄に伝存する芸能の「身体表現」・「身体技法」を、技能伝承者たちの口伝や口頭伝承、あるいは各種芸論等の資料によって考察する。
メッセージ
/Message
観たものを説明するということは、観たものの実体を説明していると思いがちだが、実は、自分自身の視覚や感じ方を説明していることにほかならない。鈍磨された視覚・感覚では、説明は難しい。身体感覚は、言葉の世界よりも広い。自分自身の身体感覚を磨くことによって、言語化の難しい「わざ」の世界を明らかにしていく視点を持ってほしい。
到達目標
/Attainment Targets
① 「身体表現」、「身体技法」を学ぶための基本概念(身体部位、骨格等の名称)を習得する。② 琉球舞踊の身体表現を分析することによって、各流派・会派が継承する「わざ」について考察することができる。③ 民俗芸能の身体表現と古典芸能の身体表現を比較・検討することによって、土の芸能と舞台の芸能の違いを理解することができる。④ 琉球舞踊における拍(テンポ)と身体表現、音曲と身体表現、歌詞と身体表現について、分析・検討することができる。⑤ 琉球・沖縄の芸能(特に琉球舞踊)について、身体論的なアプローチで伝統文化継承論を学ぶことができる。
学びの実践
/Learning Practices
授業計画
/Class Plan
テキスト・参考文献・資料など
/Textbooks, references, materials, etc.
※教科書はありません。参考文献は以下の通りです。●久保 健、高橋 和子、三上 賀代、進藤 貴美子、原田 奈名子『「からだ」を生きる―身体・感覚・動きをひらく5つの提案』創文企画 (2001)。●金武良章『御冠船夜話』若夏社(1983)。●矢野輝雄『沖縄舞踊の歴史』築地書館(1988)。●矢野輝雄『新訂増補 沖縄芸能史話』榕樹書林(1993)。
学びの手立て
/Way of learning
① 無断欠席、遅刻をしないこと。② 講義内で視聴覚資料(映像・音声)を提示する。これに関わる資料を事前に読んで講義にのぞむこと。③ ボディワークを行う回(3~5回)は動きやすい服装で参加すること。④ 課外活動として、芸能が伝承される現場に出かける予定。日程は、初回に連絡する。
評価
/Evaluation
受講態度とレポートで評価する。受講態度30%、レポート70%
学びの継続
/Continuing to learn
次のステージ・関連科目
/Next Stage and Related Courses
(1)関連科目
  南島文学特論ⅠA・ⅠB
(2)次のステージ
  自らの修論テーマと関連付けて講義を聴き、修士論文につなげること。
No. 回(日時)
/Time (date and time)
授業計画
/Class Plan
時間外学習の内容
/Content of Overtime Learning
備考
/Notes
1 1 民俗芸能的身体/古典芸能的身体(生活環境・身分差・地域差の位相) シラバスを元に学習計画を立てる。
2 2 日本の芸能における琉球舞踊の位置(儀礼舞踊、風流系盆踊等との比較) 提示資料を読む。
3 3 身体表現・身体技法の基礎概念を学ぶためのワーク① 提示資料を読む。
4 4 身体表現・身体技法の基礎概念を学ぶためのワーク② 提示資料を読む。
5 5 身体表現・身体技法の基礎概念を学ぶためのワーク③ 提示資料を読む。
6 6 映像資料で読み解く琉球舞踊の古典化(玉城盛重・田代タカ子) 提示資料を読む。
7 7 古典女踊「かせかけ」の分析 提示資料を読む。
8 8 古典男踊「高平良万歳」の分析 提示資料を読む。
9 9 雑踊「花風」の分析 提示資料を読む。
10 10 雑踊「鳩間節」の分析 提示資料を読む。
11 11 文献資料で読み解く琉球舞踊の古典化(『日本民俗』昭和11年琉球古典芸能大会) 提示資料を読む。
12 12 研究上演「沖縄の古典芸能を考える」公演(組踊「執心鐘入」) 提示資料を読む。
13 13 舞台構造と琉球・沖縄の古典芸能 提示資料を読む。
14 14 こねり手の諸相―手の表現/歩みの諸相―すり足、ドゥーブイ/言葉化の問題 提示資料を読む。
15 15 ガマク遣いの諸相/股割/丹田/面遣い/足拍子/ 提示資料を読む。
16 16 レポート提出、総括 振り返り、反省、総括を行う。

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