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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/03/25 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
沖縄社会統計セミナー/Seminor on statistics for Okinawa
時間割コード
/Course Code
E370750001
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講所属
/Course Offered by
経済学部地域環境政策学科コースなし/College of Economics and Environmental Policy Department of Regional Economics and Environmental Policy
曜限
/Day, Period
水/Wed 4
開講区分
/semester offered
後期/Second Semester
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
安里 長従(非常勤)/Nagatsugu ASATO
科目区分
/Course Group
専門科目 専門科目選択/専門科目 専門科目選択
教室
/Classroom
5-302/5-302
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
安里 長従(非常勤)/Nagatsugu ASATO 地域環境政策学科/Department of Regional Economics and Environmental Policy
※ポリシーとの関連性
/*Relevance to Policy
社会の課題を自ら発見し、個別の学問を超えた横断的な視点を持ち、構造的解決のための実践ができる人物
学科、学年を超えて、学問を体系的に楽しく、また実用的に学びたい方を歓迎します。
授業に関する問い合わせ
/Inquiries about classes
Eメールにて受付します
toogoo-asato@woody.ocn.ne.jp
学びの準備
/Prepare to learn
ねらい
/Goal
「沖縄から貧困がなくならない本当の理由」は本当か? 文化や県民性の問題として語られることが多い沖縄。これらを「疑い」の目を持って、「構造的」な視点で考察していく。統計や参与観察を利用した「バイアス」を分析しながら、沖縄の貧困・労働・経済、基地問題などの一体的な解決の道筋を探るとともに、未来の沖縄を形成するための自己決定や社会参加について考える。
メッセージ
/Message
なぜ私たちは物事を見る際にバイアス(先入観や偏見)がかかるのだろうか。数字は嘘をつかないが、人は数字を使って嘘をつく場合がある。沖縄の貧困や経済のこと、そして基地問題など、本来身近であるはずの問題に目を向け、私たちがいかにバイアスがかかった見方をしているのかを社会統計の見方のみならず、法や社会学などの基礎知識を学び、ディシプリン(個別学問)の壁を溶解しながら考えることの重要性が学べます。
到達目標
/Attainment Targets
沖縄の脆弱な経済、深刻な貧困、過重な基地負担など沖縄社会に現実に起こっていることを知ることから始まり、その意味を理解する。例えば、貧困問題が深刻な社会問題であることは多くの人びとの共通認識となっているが、日本では貧困が何を意味しているのかをめぐる理解、つまり「貧困観」がバラバラである。これは、「貧困とは何か」という根本的な問いから出発する「貧困理論」ではない「貧困論」ばかりが先行していることが原因である。このように地域社会で起こっている問題の意味を真に理解していくための基礎的を学習し、社会課題を学問横断的に考え、構造的解決を目指し、地域社会及び世界に貢献できる能力を習得します。
学びの実践
/Learning Practices
授業計画
/Class Plan
テキスト・参考文献・資料など
/Textbooks, references, materials, etc.
安里長従・志賀信夫『なぜ基地と貧困は沖縄に集中するのか?』(2022年:堀之内出版)
各授業において使用するパワーポイントは授業毎に配布しますので、授業後に復習が可能です。
学びの手立て
/Way of learning
セミナー形式の授業ですので、自分の考えを表明したり、相手の意見を確認したり、物事のいろんな側面を見ながら、議論を深めていきます。また各授業のリアクションペーパーで、各授業ごとの要点を簡潔にまとめる能力をつけるようにしてください。また理解できなかった部分の質問や疑問点を書き込んでください。次回の授業でこれに答えながら、みなさんと理解を深めていきたいと思います。
評価
/Evaluation
授業参加度、講義ごとのリアクションペーパー、レポートを総合的に評価する。平常点30点、講義ごとのリアクションペーパー30点、最終レポート40点とする。
学びの継続
/Continuing to learn
次のステージ・関連科目
/Next Stage and Related Courses
本セミナーにおいて、社会にある様々な問題や課題を多角的・横断的に分析する能力を備えることができます。自己責任論や自己啓発セミナーが横行するなか、それらが何から目を逸らせているのかに気づき、構造的視点、構造的な解決のための学習を深めてほしいと思います。
No. 回(日時)
/Time (date and time)
授業計画
/Class Plan
時間外学習の内容
/Content of Overtime Learning
備考
/Notes
1 1 イントロダクション:講師の紹介、本セミナーの概要及びポイントの説明、成績評価の方法
2 2 貧困とは何か 配布資料の復習、テキストの予習
3 3 暴力と平和について 配布資料の復習、テキストの予習
4 4 自由と平等から考える差別 配布資料の復習、テキストの予習
5 5 沖縄についての各種統計をみる① 配布資料の復習、テキストの予習
6 6 沖縄についての各種統計をみる② 配布資料の復習、テキストの予習
7 7 沖縄論の変遷① 配布資料の復習、テキストの予習
8 8 沖縄論の変遷② 配布資料の復習、テキストの予習
9 9 沖縄の歴史① 配布資料の復習、テキストの予習
10 10 沖縄の歴史② 配布資料の復習、テキストの予習
11 11 沖縄の置かれた構造的問題について① 配布資料の復習、テキストの予習
12 12 沖縄の置かれた構造的問題について② 配布資料の復習、テキストの予習
13 13 民主主義・自由主義について 配布資料の復習、テキストの予習
14 14 アイデンティティとシティズンシップについて 配布資料の復習、テキストの予習
15 15 権力について 配布資料の復習、テキストの予習
16 16 これまでの授業の振り返り・体系的なまとめ

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