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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/01 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
家族法/Family Law
時間割コード
/Course Code
D240010001
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講所属
/Course Offered by
法学部地域行政学科コースなし/College of Law Department of Regional Administration
曜限
/Day, Period
月/Mon 2, 木/Thu 2
開講区分
/semester offered
前期/First Semester
単位数
/Credits
4.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
熊谷 久世/Hisahiro KUMAGAI
科目区分
/Course Group
専門科目 専門科目選択/専門科目 専門科目選択
教室
/Classroom
5-203/5-203
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
熊谷 久世/Hisahiro KUMAGAI 地域行政学科/Department of Regional Administration
※ポリシーとの関連性
/*Relevance to Policy
法や判例を通して論理的に思考し、結論を導き出すことのできる能力である「法的思考力(リーガルマインド)」を修得する。
授業に関する問い合わせ
/Inquiries about classes
講義終了後に教室又は研究室(5-618)で、もしくはメールで。kumagai@okiu.ac.jp
学びの準備
/Prepare to learn
ねらい
/Goal
夫婦や親子に関する法律、家族構成員の保護に関する法律を中心に講述します。家族制度の歴史や戸籍問題・家事紛争の解決など実務的な問題についても取り上げます。近時、子どもの虐待に伴う親権の制限や、選択的夫婦別姓、赤ちゃんポストや匿名出産・代理母、同性婚やパートナーシップなど国内外の動向も紹介しながら、社会の現実・意識等、法律の背景にあるものにも迫りたいと思います。
メッセージ
/Message
家族法は、私法生活一般の基礎であると同時に法律学全体にとっても重要な思考方法を提供する法分野です。最近では婚姻や親子関係などの家族観が多様化していることもあって、成年後見や私的扶養のあり方、さらに人の死亡による権利義務の承継システムなど多くの課題が本講義の中でも登場します。できるだけ解りやすい説明を心がけますので、関心のある方はぜひ受講してください。
到達目標
/Attainment Targets
この授業の到達目標は、家族法についての基本的な知識や思考方法を習得することにありますが、家族に関する問題というのは私たちの生活関係の基礎であり、具体的に起こる財産関係法上の問題と家族法上の問題とが密接に関係することは、現実にしばしばみられることでもあります。夫婦や親子といった家族関係に伴う属性を持つ個人として実際に財産取引関係にかかわるものである点で、現実の問題を処理する場合においては、家族法の知識と財産法の知識とはいずれも不可欠となります。本授業は1・2年次の財産法の学習と並行して学ぶことにより、3年時以降に配当される高度な学習を可能にするための基礎的能力を身につけることを目指します。
学びの実践
/Learning Practices
授業計画
/Class Plan
テキスト・参考文献・資料など
/Textbooks, references, materials, etc.
テキストは特に指定せず、講義の初回にレジュメを配布し、毎回資料を追加配布します。昨今の最高裁違憲判決やそれを受けた家族法改正のため、教科書などは各社改訂が見込まれているので、特に自習用として購入しようとする方は相談してください。最新版の主要参考文献としては以下のものがあります。
(1)大村敦志「家族法(第3版)」 (2)松川正毅「民法 親族相続(第6版)」 (3)水野紀子ほか「民法判例百選Ⅲ親族・相続」 (4)窪田充見「家族法/民法を学ぶ(第3版)」 (5)高橋朋子・床谷文雄・棚村政行「民法7親族・相続(第6版)」(以上すべて有斐閣)
学びの手立て
/Way of learning
本授業では、家族生活における基礎的な法律関係やその体系的な知識を習得すること、および現実に生じる具体的な問題への処理能力を身につけることを目的としています。したがって、夫婦関係や親子関係の成立や効力についての基礎的な知識については、できるだけ事前に必要な知識の概要を把握したうえで授業に臨んでもらうことが学びの手立てとしては有用です。授業の中でも毎時間、前回までの振り返りを行うよう努めますが、みなさんの努力にも期待しています。毎回配布する資料は年間を通じてかなりの分量となりますので、毎講義後にレジュメと資料との関係性を整理することが各自の復習にも役立つと思います。
評価
/Evaluation
期末試験(50%)および提出課題(50%)の成績によって評価します。
学びの継続
/Continuing to learn
次のステージ・関連科目
/Next Stage and Related Courses
わが国の家族法上の課題について関心を持ったら、次は国際家族法の世界に進みませんか。国際結婚や離婚、親子関係を扱う「国際私法」や、それらの裁判手続を扱う「国際民事訴訟法」では、新たな法律の世界を知ることができます。
No. 回(日時)
/Time (date and time)
授業計画
/Class Plan
時間外学習の内容
/Content of Overtime Learning
備考
/Notes
1 1 家族法の意義と変遷・課題 配布レジュメを復習すること。
2 2 家庭裁判所と家事事件手続法(旧家審法) 配布レジュメを復習すること。
3 3 親族法概説 配布レジュメを復習すること。
4 4 婚姻の成立 再婚禁止期間 婚姻適齢 配布レジュメを復習すること。
5 5 婚姻の効力 選択的夫婦別姓 配布レジュメを復習すること。
6 6 夫婦財産制 これからの夫婦財産のあり方 配布レジュメを復習すること。
7 7 離婚 わが国の離婚制度の変遷 各国の離婚制度 配布レジュメを復習すること。
8 8 離婚の成立 有責配偶者の離婚請求 協議離婚の課題 配布レジュメを復習すること。
9 9 離婚の効果 財産分与と子をめぐる問題 配布レジュメを復習すること。
10 10 婚外関係の法的保護  内縁・事実婚・同性婚・パートナーシップ 配布レジュメを復習すること。
11 11 親子 実子 嫡出親子関係  嫡出推定 配布レジュメを復習すること。
12 12 親子 実子 非嫡出親子関係 認知・準正 配布レジュメを復習すること。
13 13 親子 養子 特別養子と藁の上からの養子 配布レジュメを復習すること。
14 14 人工生殖 人工授精と体外受精・代理母 配布レジュメを復習すること。
15 15 親権 後見・保佐・補助 配布レジュメを復習すること。
16 16 子の奪取について-ハーグ条約 配布レジュメを復習すること。
17 17 扶養 私的扶養と公的扶助 扶養義務 配布レジュメを復習すること。
18 18 氏名と戸籍 氏の意義と命名 戸籍制度 配布レジュメを復習すること。
19 19 小活 配布レジュメを復習すること。
20 20 相続法概説 配布レジュメを復習すること。
21 21 相続人 種類・能力 欠格・廃除 不存在 配布レジュメを復習すること。
22 22 相続分 非嫡出子の法定相続分差別 配布レジュメを復習すること。
23 23 相続の承認と放棄 単純承認・限定承認 配布レジュメを復習すること。
24 24 相続財産 具体的な範囲と遺産の共有 配布レジュメを復習すること。
25 25 遺産分割 協議分割と審判分割 配布レジュメを復習すること。
26 26 相続回復請求権 配布レジュメを復習すること。
27 27 遺言の方式・執行および撤回 配布レジュメを復習すること。
28 28 遺言の効力 遺贈 配布レジュメを復習すること。
29 29 遺留分 遺留分減殺請求権 配布レジュメを復習すること。
30 30 総括 配布レジュメを復習すること。
31 31 期末試験 配布レジュメを復習すること。

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