シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/03/29 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
沖縄の言語/Okinawan Language
時間割コード
/Course Code
01G0200001
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講所属
/Course Offered by
共通科目沖縄科目群/General Education Course
曜限
/Day, Period
火/Tue 2
開講区分
/semester offered
前期/First Semester
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
仲原 穣(非常勤)
科目区分
/Course Group
その他 その他 共通科目/その他 その他 共通科目
教室
/Classroom
3-304/3-304
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
仲原 穣(非常勤) 日本文化学科/Department of Japanese Language and Culture
※ポリシーとの関連性
/*Relevance to Policy
沖縄の伝統文化を理解するための基礎である「琉球語」の基礎を学ぶ。
授業に関する問い合わせ
/Inquiries about classes
授業終了後に教室で受け付けるほか、Teamsの個人用チャットでも質問に答えます。
学びの準備
/Prepare to learn
ねらい
/Goal
奄美・沖縄では現在も高年層を中心に伝統的なことば(=琉球語)が使われていますが,若年層は高年層が使う琉球語が理解できず,中年層も琉球語のみで会話できる人はほとんどいません。このままでは,近い将来,琉球語が失われてしまいます。この講義では琉球語の基礎を学び,家庭や地域・社会で学ぶための足がかりにするねらいがあります。
メッセージ
/Message
講義が半期と限られているため,琉球語すべてについて詳しくとりあげることができません。3回目以降は「沖縄語」を中心に講義を進めます。講義ではこのほかに琉球語と日本古語,現代日本語諸方言との関わり,沖縄のわらべうた・民謡・ことわざ等も取り扱う予定です。
到達目標
/Attainment Targets
この授業の到達目標は以下の3点です。①まず,沖縄語を母語とする話者(高年層)の話すことばを6割程度理解できるようになることです。講義を毎回受講し,事前・事後学習をきちんと行えば,受講前には理解できなかった高年層のことばを受講後にはある程度理解できるようになります。②琉球語についての概略について他者へ説明できるようになることです。③高年層と簡単な会話をおこなえるようになることです。講義では単語から句へ,句から短い文へと学びを進めます。講義では,高年層との会話で用いることができる表現も学びます。※なお,対面授業が可能の場合は①の理解度を6割程度に上げ,授業計画を教科書の6課まで進めます。
学びの実践
/Learning Practices
授業計画
/Class Plan
テキスト・参考文献・資料など
/Textbooks, references, materials, etc.
【テキスト】『沖縄語の入門(CD付改訂版)―たのしいウチナーグチ― 』西岡敏・仲原穣[著],中島由美・伊狩典子[協力](白水社,2006[2000]年)
【参考文献】『沖縄語辞典―那覇方言を中心に―』内間直仁・野原三義編著(研究社,2006年)/『沖縄語辞典』国立国語研究所編(財務省[大蔵省]印刷局,2001[1963]年)/『初級 沖縄語』花園悟[著],国吉朝政[協力],西岡敏・仲原穣[監修](研究社,2020年)
学びの手立て
/Way of learning
この講義は半期で沖縄の言語の基礎について学びます(外国語など他の語学は週2回)。1回の講義で多くのことを学び,覚えることになります。欠席すると講義についていけなくなる可能性が高いので,なるべく休まないでください。高年層のことばは若年層が使うことばとかなり異なります。よく耳にするから簡単だろう,勉強しなくても試験は何とかなるだろうなどとあなどることなく,「第2外国語を習得する」ぐらいの気持ちで取り組んでください。事後・事前学習(①配布されたプリントや教科書を読み返し,練習問題を解くなどの取り組み。②琉球語を話す人々の使用する伝統的なことばに常に関心を持ち,講義内容との違いについて考える,等)を行うと到達目標に近づきます。毎回配布するレジュメは書き込みしながら学ぶために作成したものです。適宜書き込みながら授業を聞かないと授業について行けなくなる可能性もあります。
評価
/Evaluation
期末試験(75%)+授業のまとめとコメントの提出(授業後に質問用フォームを受講生に配信。各自でアクセスし、期限内に回答して提出)(25%)によって評価します。
学びの継続
/Continuing to learn
次のステージ・関連科目
/Next Stage and Related Courses
(1)関連科目:「琉球語会話Ⅱ」(日本文化学科) (2)次のステージ:講義終了後は教科書の残りの部分を授業で学んだ要領で読み進めてください。第12課まで学べば,中級の基礎までマスターできます(特に敬語の使用法)。なお,講義で学んだ知識を生かし,家庭・地域・社会などで繰り返し実践し,経験を重ねていくと次第に話せるようになってきます。※「沖縄語の現状」については,沖縄科目群「沖縄の社会」(後期)でも学ぶことができます。
No. 回(日時)
/Time (date and time)
授業計画
/Class Plan
時間外学習の内容
/Content of Overtime Learning
備考
/Notes
1 1 シラバスの確認/琉球語とは―名称・範囲・下位区分・現状―/琉球語はどこから シラバスや配布資料をよく読むこと
2 2 /世界の危機言語のとりくみ/挨拶ことば/ハ行音の歴史―日本語と琉球語― /琉球諸語の多様性 配布資料で琉球語の概説を理解する
3 3 三母音の原則/てぃんさぐぬ花で学ぶ 練習問題(宿題)/テキスト1課
4 4 連母音の融合(三母音の原則の復習/連母音の融合の残り) 練習問題(宿題)/テキスト1課
5 5 子音の口蓋化/「~が」の使い分け/指示語 練習問題(宿題)/テキスト1課
6 6 1拍語の特徴/サ形容詞の終止形・連体形・ヌ形 練習問題(宿題)/テキスト2課
7 7 動詞の終止形/動詞の否定形・命令形・禁止形 練習問題(宿題)/テキスト2課
8 8 ラ行動詞の禁止形/語中・語尾の「~り」 練習問題(宿題)/テキスト3課
9 9 ア行(イ・ウ)とヤ行(イィ)・ワ行(ウゥ)の区別/「~ヤ」の融合 練習問題(宿題)/テキスト3課
10 10 動詞の終止形・連体形の違い/「~を」/沖縄語の係り結び 練習問題(宿題)/テキスト3課
11 11 これまでの復習と補足(テキスト第1~3課の復習)/「~に」/動詞の志向形 練習問題(宿題)/テキスト4課
12 12 声門閉鎖音の特徴/疑問文の作り方 練習問題(宿題)/テキスト5課
13 13 awaはaa/丁寧な言い方(名詞文・形容詞文)/動詞の連用形 練習問題(宿題)/テキスト5課
14 14 動詞の尾略形/動詞のテ形/依頼表現 練習問題(宿題)/テキスト6課
15 15 動詞の過去形/継続形/過去の疑問形と否定形 練習問題(宿題)/テキスト6課
16 16 期末試験(対面)

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