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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/04/12 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
比較憲法Ⅱ/Comparative Constitution Ⅱ
時間割コード
/Course Code
D270050001
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講所属
/Course Offered by
法学部法律学科コースなし/College of Law Department of Law
曜限
/Day, Period
月/Mon 4
開講区分
/semester offered
後期/Second Semester
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
青木 洋英
科目区分
/Course Group
専門科目 専門科目選択/専門科目 専門科目選択
教室
/Classroom
5-304/5-304
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
青木 洋英 法律学科/Department of Law
※ポリシーとの関連性
/*Relevance to Policy
憲法学に関する専門知識を身につけ、法的思考に基づいて社会問題の解決について考えることができる
授業に関する問い合わせ
/Inquiries about classes
h.aoki@okiu.ac.jp
学びの準備
/Prepare to learn
ねらい
/Goal
 日本国憲法81条は、国会によって民主的に定められた法律が、上位規範である憲法に違反しているかどうかを審査するための権限(違憲審査権)を裁判所に認めています。裁判所による違憲審査は、現代の国際社会では人権保障にとって非常に重要だと考えられています。しかしながら、実のところ、近代立憲主義が成立した当初においては、裁判所が議会の制定した法律を無効にできるという考え方は一般的ではありませんでした。この講義では、この「違憲審査制」を世界で最初に取り入れたと言われているアメリカ合衆国憲法の歴史と運用、解釈を主に学ぶことで、広義の「憲法」や「立憲主義」への理解を深めていきます。
メッセージ
/Message
 憲法Ⅰ、憲法Ⅱの講義では、日本国憲法の解釈について主に勉強してきました。この「比較憲法Ⅱ」の講義では、日本国憲法ではなく、アメリカ合衆国憲法の歴史と運用、解釈、判例を学んでいきます。外国の憲法や法律、社会状況、憲法学の研究に関心のある方はぜひ履修してみてください。比較憲法Ⅰの続きではありませんので、比較憲法Ⅰを履修していなくとも受講することができます。
到達目標
/Attainment Targets
① 立憲主義の世界的展開に大きな影響を与えてきたアメリカ合衆国憲法の基礎知識の習得
② グローバルな取引でも多く用いられる英米法、とりわけアメリカ法の基礎知識の習得
③ 多様な価値を尊重し、他者と協力しながら社会の発展に寄与する能力を身につける
学びの実践
/Learning Practices
授業計画
/Class Plan
テキスト・参考文献・資料など
/Textbooks, references, materials, etc.
 テキスト指定は行わず、レジュメを配布します。
 予習・復習をしっかり行いたい場合は、松井茂記『アメリカ憲法入門〔第9版〕』(有斐閣、2023年)を手元に置いて、予習復習に役立ててみてください。
 また、アメリカ法が属する「英米法」、「コモンロー」についての基本的な歴史や用語については、田中英夫『英米法総論 上』(東京大学出版、1980年)、同「英米法総論 下」(東京大学出版、1980年)、同「英米法辞典」(東京大学出版、1991年)が今もなお参考になるので、図書館などを通じて必要に応じて参照してください。
学びの手立て
/Way of learning
 受講中は、アメリカの政治や法律に関するニュースなどにぜひ目配りしてみてください。また、些細なことでもわからないことがあれば、授業後の時間やメール、オフィスアワー等を通じてお気軽にご質問ください。講義のなかでも、Formsなどを用いてみなさんから意見や感想、質問を受け付けることができるよう準備する予定です。
評価
/Evaluation
期末試験(100%)
学びの継続
/Continuing to learn
次のステージ・関連科目
/Next Stage and Related Courses
 本科目と隔年開講の比較憲法Ⅰでは、外国の憲法との比較という研究方法やその内容について学びます。憲法Ⅱでは、日本国憲法の統治機構論について学びます。外国法Ⅰ・Ⅱや国際政治学、国際法分野(国際法、国際私法)、基礎法分野(法哲学、法史学、法社会学、法思想史)等の関連科目を履修することで、憲法学への理解をさらに深めることができます。
No. 回(日時)
/Time (date and time)
授業計画
/Class Plan
時間外学習の内容
/Content of Overtime Learning
備考
/Notes
1 1 ガイダンス アメリカ憲法の歴史
2 2 アメリカ憲法の歴史 アメリカ憲法の基礎原理
3 3 アメリカ憲法の基礎原理 統治の基本構造
4 4 統治の基本構造 司法審査権
5 5 司法審査権 連邦議会と立法権
6 6 連邦議会と立法権 大統領と執行権
7 7 大統領と執行権 裁判所と司法権
8 8 裁判所と司法権 個人の権利保障の基本的枠組み
9 9 個人の権利保障の基本的枠組み 表現の自由
10 10 表現の自由 国教樹立禁止と信教の自由
11 11 国教樹立禁止と信教の自由 財産権の保護
12 12 財産権の保護 デュー・プロセス
13 13 デュー・プロセス 平等保護
14 14 平等保護 アメリカに法における憲法と動物法の交錯
15 15 アメリカ法における憲法と動物法の交錯 期末試験対策
16 16 期末試験 期末試験の見直し

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