シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/03/25 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
平和思想/Peace and International Security
時間割コード
/Course Code
I170570001
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講所属
/Course Offered by
総合文化学部社会文化学科コースなし/College of Global and Regional Culture Department of Society and Regional Culture
曜限
/Day, Period
金/Fri 2
開講区分
/semester offered
後期/Second Semester
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
川満 彰(非常勤)
科目区分
/Course Group
専門科目 専門科目選択/専門科目 専門科目選択
教室
/Classroom
5-314/5-314
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
川満 彰(非常勤) 社会文化学科/Department of Society and Regional Culture
※ポリシーとの関連性
/*Relevance to Policy
沖縄戦体験者の証言を中心に現代日本の平和思想のあり方と内戦から非暴力主義を唱えたグローバルな平和思想を比較・探求します。
授業に関する問い合わせ
/Inquiries about classes
授業終了後に教室で受付します
学びの準備
/Prepare to learn
ねらい
/Goal
近現代のアジアと沖縄の歴史は構造的差別から抜け出せない状態にあります。沖縄というマイノリティ社会から現代世界を見わたすと、戦争状態だけにとどまらないグローバルな平和思想についても考えることができます。また、私たちは戦前の暮らしをあまり知りません。民俗学視点でスタートすることで、将来、時代がどのように変化してもすべての人々にやさしい平和思想を共に考えます。
メッセージ
/Message
私たちの生命は引き継がれてきました。日本で、沖縄で何があったのか、そして何が行われているのか、歴史やその状況下にいた人々の証言を通し自らの足元を深く掘り下げることで、自らを含め将来の子どもたちがどのような方向性に向かって行くことが望ましいのか、個々の平和思想を構築できるきっかけをつくります。本講では沖縄戦を知らないという前提でスタートします。
到達目標
/Attainment Targets
➀沖縄戦の実相について理解ができる。
②武器を持つ平和思想と非暴力の平和思想を国際的な視野も交え比較することで、自らの平和思想を考えるきっかけをつくることができる。
③社会のなかで他者を認め、自分の立ち位置を決めるきっかけをつくることができる。
学びの実践
/Learning Practices
授業計画
/Class Plan
テキスト・参考文献・資料など
/Textbooks, references, materials, etc.
テキストは指定せず、必要であれば講義の中で適宜紹介します。毎回、資料を配布し、適宜パワーポイントを使用します。※時間外学習に記された関連書籍とは、必ずしも下記の参考文献でなくてもかまいません。
【参考文献】
 川満彰『陸軍中野学校と沖縄戦』(2018年)、浅井春夫・川満彰編著『戦争孤児たちの戦後史1総論編』(2020年)、川満彰『沖縄戦の子どもたち』(2021年)※すべて吉川弘文館より/上間陽子他編『復帰50年 沖縄子ども白書2022』(2022年、かもがわ出版)、各市町村史『証言集』『資料編』※適宜紹介します。
学びの手立て
/Way of learning
それぞれの出身地、及び歴史を知りたい地域の資料館・博物館の見学、または「戦争体験集」を積極的に一読することをお勧めします。平和の礎だけでなく沖縄各地では慰霊之塔が建立されています。刻銘された親族などの名前を探し出し、どのように人物でどこでどのようにして亡くなったのか、ぜひ調査して下さい。その手法は助言します。
評価
/Evaluation
授業への参加態度と理解度30%、学期末レポート70% 10回以上の出席がないとレポートは採点しません。授業以外に30時間の学習時間を有意義に活用していると判断できるレポートを評価します。
学びの継続
/Continuing to learn
次のステージ・関連科目
/Next Stage and Related Courses
平和思想は、本講義だけで捉えることはできません。戦前の人々がどのように暮らしていたのか(民俗・社会学)、どのような政治態勢だったのか(近代史)を次のステップとして学んでください。
No. 回(日時)
/Time (date and time)
授業計画
/Class Plan
時間外学習の内容
/Content of Overtime Learning
備考
/Notes
1 1 プロローグ -シラバスの説明及びなぜ民俗から入るのか- 出身地の祭祀行事・風習を知る
2 2 民俗学からみた地域社会と沖縄戦 出身地の祭祀行事・風習を知る
3 3 沖縄地上戦の全体像 地域で異なった戦場 日米両政府・住民の視点から 配布資料及び関連書籍の予習・復習
4 4 これまで知られてこなかった護郷隊の戦争 配布資料及び関連書籍の予習・復習
5 5 離島残置諜者(陸軍中野学校出身)の島々の戦争 配布資料及び関連書籍の予習・復習
6 6 御真影(天皇の写真)と沖縄戦 配布資料及び関連書籍の予習・復習
7 7 沖縄戦の子どもたち -戦争孤児を中心に- 配布資料及び関連書籍の予習・復習
8 8 戦争孤児たちの戦後史 配布資料及び関連書籍の予習・復習
9 9 米軍政府による民間人収容地区から見た沖縄政策 配布資料及び関連書籍の予習・復習
10 10 沖縄県内における市町村史『戦争編』と文科省(「集団自決」「強制集団死」から考える) 配布資料及び関連書籍の予習・復習
11 11 戦争責任について考える -沖縄戦時の県知事島田叡から- 配布資料及び関連書籍の予習・復習
12 12 マハトマ・ガンジーと阿波根昌鴻 配布資料及び関連書籍の予習・復習
13 13 コスタリカ共和国の平和思想 内戦から非暴力主義へ 配布資料及び関連書籍の予習・復習
14 14 日本本土復帰50年を考える -平和思想の視点で- 自分の到達点の確認
15 15 エピローグ -住民視点でみた平和とは まとめ- これまでのまとめ

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