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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/03/25 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
考古学特殊講義Ⅰ/Special Lecture on Archaeology Ⅰ
時間割コード
/Course Code
I440090001
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講所属
/Course Offered by
総合文化学部社会文化学科コースなし/College of Global and Regional Culture Department of Society and Regional Culture
曜限
/Day, Period
他/Oth.
開講区分
/semester offered
集中/Intensive
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
木下 尚子(非常勤)
科目区分
/Course Group
専門科目 専門科目選択/専門科目 専門科目選択
教室
/Classroom
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
木下 尚子(非常勤) 社会文化学科/Department of Society and Regional Culture
※ポリシーとの関連性
/*Relevance to Policy
「専門分野における個別テーマについて深く学ぶための「発展科目」の提供」に対応し。考古学の方法を通して、沖縄諸島の先史時代の生活をどのように復元し、当時の社会を理解するかを、本学がこれまで蓄積した実物資料を観察することで学びます。
授業に関する問い合わせ
/Inquiries about classes
kinoshitanao5アットマークgmail.com
学びの準備
/Prepare to learn
ねらい
/Goal
考古学の方法を、実物資料の観察を通して身に着けることを目指します。本学には沖縄の考古学の基礎になる考古資料が豊富に保管されています。その観察の方法を学び、そこから情報を引き出す方法を身に着け、自分ならではの視点を見つけることを目指します。モノから文化を読み取る力が身につくでしょう。
メッセージ
/Message
沖縄県立博物館・美術館の古代の展示、沖縄県立埋蔵文化財センターの展示を事前に見る、あるいは沖縄考古学会編2018『南島考古学入門』の第Ⅲ章までを読んでおくと、授業の理解が進みます。
到達目標
/Attainment Targets
土器、骨製品、石器を見て、それが何を意味しているのかを読み取る力を身につけることができるでしょう。この力は短時間で身に着けられるものではないので、講義ではその一歩の踏みだし方を指導します。
学びの実践
/Learning Practices
授業計画
/Class Plan
テキスト・参考文献・資料など
/Textbooks, references, materials, etc.
沖縄考古学会編2018『南島考古学入門』、木下尚子2022「琉球列島の先史文化」『地域の古代日本』(角川書店)、『沖国大考古』2~6号、『沖国大考古』7~9号、『沖国大考古』12号、木下尚子2024「貝交易の運搬人を追う」『季刊考古学』166、木下尚子2020:「先史琉球の貝ビーズ文化」『ビーズでたどるホモ・サピエンス史(昭和堂)
学びの手立て
/Way of learning
遺物の観察を3回行います。その時は指輪、ブレスレット、ネックレス等のアクセサリーははずし、長い髪の人は後ろで留める工夫をしてください。虫眼鏡かルーペを準備してください。
評価
/Evaluation
試験50%、レポート20%、授業参加度30%
学びの継続
/Continuing to learn
次のステージ・関連科目
/Next Stage and Related Courses
なるべくたくさんの出土遺物に接して、モノから情報を得、考える習慣をつけるようにしましょう。最初はむずかしいかもしれませんが、そのうちにモノと対話ができるうになります。そうなるとモノを見るのが楽しくなりますよ。
No. 回(日時)
/Time (date and time)
授業計画
/Class Plan
時間外学習の内容
/Content of Overtime Learning
備考
/Notes
1 8/19 3時限 導入。沖縄の考古学の意味、編年、土器、石器、骨製品、貝製品について概説します。 沖縄考古学会編『南島考古学入門』第Ⅰ章と第Ⅲ章あるいは木下尚子2022「琉球列島の先史文化」『地域の古代日本』(角川書店)を読んでおいてください。
2 8/19 4 遺物を読み解く1:室川貝塚の実際の出土遺物を観察し、どのように土器編年が進んだのかを説明します。 『沖国大考古』2~6号に目を通しておいてください。 ルーペか虫眼鏡準備してください。
3 8/20 1 貝塚時代後期はどんな時代か。阿波連浦貝塚の説明を通して理解につなげます。 『沖国大考古』2~6号に目を通しておいてください。
4 8/20 2 遺物を読み解く2:渡嘉敷島阿波連浦貝塚の実際の出土遺物を観察し、そこから読み取れることを説明します。 『沖国大考古』12号に目を通しておいてください。 ルーペか虫眼鏡準備してください。
5 8/20 3 沖縄諸島と弥生時代の貝交易1:阿波連浦貝塚出土遺物から貝交易を説明します。 興味のある人は、木下尚子2021「貝殻集積からみた弥生時代の貝交易」『国立歴史民俗博物館研究報告』第228集に目を通しておいてください。
6 8/20 4 沖縄諸島と弥生時代の貝交易2:炭素14年代測定によって明らかになった貝交易の全貌を説明します。 興味のある人は、木下尚子2022「貝殻集積からみた弥生時代の貝交易(2)」『国立歴史民俗博物館研究報告』第229集に目を通しておいてください。
7 8/21 1 貝交易研究とDNA:最近進んでいる古人骨のDNA解析を貝交易の関係を述べます。 木下尚子2024「貝交易の運搬人を追う」『季刊考古学』166に目を通しておいてください。
8 8/21 2 遺物を読み解く3:神野貝塚の実際の出土遺物を観察し、そこから読み取れることを説明します 『沖国大考古』7~9号に目を通しておいてください。 ルーペか虫眼鏡準備してください。
9 8/21 3 貝珠と琉球列島の貝玉文化1 興味のある人は、木下尚子2020:「先史琉球の貝ビーズ文化」『ビーズでたどるホモ・サピエンス史(昭和堂)に目を通しておいてください。
10 8/21 4 貝珠と琉球列島の貝玉文化2 興味のある人は、木下尚子2020:「先史琉球の貝ビーズ文化」『ビーズでたどるホモ・サピエンス史(昭和堂)に目を通しておいてください。
11 8/22  1 大和と沖縄の勾玉1 時間のある人は、沖縄県立美術館・博物館に展示されている勾玉を見学しておいてください。
12 8/22  2 大和と沖縄の勾玉2 時間のある人は、沖縄県立美術館・博物館に展示されている勾玉を見学しておいてください。
13 8/22   3 沖縄県立埋蔵文化財センターを見学し、これまでのべたことをもとに遺物の読み取りを試みてもらいます。 沖縄県立埋蔵文化財センターの特別展示図録に目を通しておいてください(https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/search?all=%E6%B2%96%E7%B8%84%E7%9C%8C&f_report_type_codes=b02&has_file=y)
14 8/22   4 見学時のレポートをまとめます。 沖縄県立埋蔵文化財センターの特別展示図録に目を通しておいてください(https://sitereports.nabunken.go.jp/ja/search?all=%E6%B2%96%E7%B8%84%E7%9C%8C&f_report_type_codes=b02&has_file=y)
15 8/23   1 昨日のレポートをもとにした講義をし、今回の授業をまとめます。 時間外学習の全テキスト等に目を通しておいてください。

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