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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/07/23 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
専門演習d/Advanced Seminar d
時間割コード
/Course Code
I510236002
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講所属
/Course Offered by
総合文化学部人間福祉学科社会福祉専攻昼間主コース/College of Global and Regional Culture Department of Human Welfare
開講区分
/semester offered
後期/Second Semester
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
3,4
主担当教員
/Main Instructor
桃原 一彦/Kazuhiko TOUBARU
科目区分
/Course Group
専門科目 専門科目必修/専門科目 専門科目必修
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
桃原 一彦/Kazuhiko TOUBARU 人間福祉学科/Department of Human Welfare
※ポリシーとの関連性
/*Relevance to Policy
  高度化かつ多様化する現代社会を解読するための基礎的知識と技能を修得させ、社会福祉の周辺学問領域として社会学を学ぶ。
授業に関する問い合わせ
/Inquiries about classes
講義終了後あるいはメール等で受け付けます。
学びの準備
/Prepare to learn
ねらい
/Goal
 当演習ゼミは、現代社会を社会学的な視点で解読する技法として社会調査を実践し、調査報告書を作成する。その際、沖縄社会をめぐる諸側面として沖縄県外調査班と県内調査班に分かれ、社会調査を実践する。
メッセージ
/Message
当演習ゼミは社会調査を実践し、報告書を作成するための基礎的な学習を行います。社会調査の素材は皆さんの身近にたくさんあります。社会調査の実践は大変な作業を伴いますが、他者の声に耳を傾ける姿勢を身につけ、みんなで励ましあい、支えあい、学び合いながら研究成果をまとめていきましょう。
到達目標
/Attainment Targets
 社会調査の基礎知識と技法を身につけ、資料収集と調査テーマの設定、方法の検討、データ収集、データ整理と分析・考察を行い、調査報告書を執筆、作成すること。
学びの実践
/Learning Practices
授業計画
/Class Plan
 当演習ゼミは、専門演習cで企画した社会調査の実践と調査報告書の執筆・作成を行う。その際、現代の沖縄社会をめぐる諸側面を共通テーマとして、沖縄県外調査班と県内調査班に分かれ、社会調査を実践する。よって、現代社会への洞察力をより深 めていくための共同研究・相互学習の場となる。
 前者の県外調査班については、関西大都市圏に在住する沖縄出身者のコミュニティに焦点を当て、その地域福祉的な課題を具体的なテーマとして調査研究を行う。そのテーマ設定においては加山弾『地域におけるソーシャル・エクスクルージョン ―沖縄からの移住者コミュニティをめぐる地域福祉の課題』(有斐閣、2014年)から多くの示唆を得ている。すなわち、関西大都市圏に集住する沖縄出身者に対するソーシャル・エクスクルージョン(社会的排除)の側面に着目し、今日地域福祉が抱える課題を理解するための調査を行うものとする。具体的な調査対象地域としては兵庫県尼崎市を設定しており、同市の沖縄出身者を調査の対象としていきたい。
 以上をテーマとして設定し、今日の地域福祉の観点において見落とされているマイノリティに対する排除とコミュニティの互助のありようについて「ディアスポラ」や「ポストコロニアリズム」の観点および日本社会と沖縄社会との政治的な緊張や権力関係からデータを収集し分析していきたい。その上で、調査項目設定および調査に関する企画設計を行い社会調査実習を実践する。調査方法は聞き取り方式によるライフヒストリーを採用し、沖縄での暮らしぶり、故郷を離村した理由、県外大都市に定住した理由、日本社会との関係性(とくに差別や排除の側面)、沖縄出身者コミュニティの互助のありよう、県人会・郷友会等との関わり、故郷との関係および今日の基地問題や沖縄社会の問題等に対する意識について聞き取りを行っていく。
 後者の県内調査班においては、沖縄社会の現代的な問題をテーマについて、社会調査の実践を行なっていく。その際は、テーマ内容によって方法論と調査対象を検討する。沖縄社会を「県外」と「県内」に分けることにはなるが、先ほどの「ディアスポラ」や「ポストコロニアリズム」を機ワードとして、沖縄社会の「構造」的な連続性に着目する。
 両社会調査の実施は、どちらも9月~11月を予定し、12月ごろからデータ整理、分析・考察、報告書の執筆・作成を行う。
テキスト・参考文献・資料など
/Textbooks, references, materials, etc.
 とくにテキストは指定しない。社会調査のデータの分析・考察および原稿執筆に関する参考文献等を適宜紹介する。
学びの手立て
/Way of learning
  最低限、社会学に関心をもつこと。そのためには、現代社会および沖縄社会に関心をもつこと。それがなければ社会調査自体に取り組むことは絶対にできない。よって、日頃からニュースをよく見聞きすること。とくに新聞は社会の時事情報の「宝庫」なので、可能なかぎり目を通すこと。
 また、社会調査では、他者は一方的に覗かれ、聞き取られる存在。よって、社会調査上の倫理は必ず身に付けること。その心構えとして、他者を尊重し敬うこと。他者を決めつけないこと。それがなければ、真摯に他者の声を聞き取り、思いを汲み取ることはできない。そして、その他者の声や想いを編集し、分析・考察を行い、報告書を執筆・作成する社会的責任と研究者倫理の自覚を持つこと。
評価
/Evaluation
 社会調査への取り組み姿勢が50点、データ整理への取り組み姿勢が20点、データの分析・考察および報告書の執筆・作成への取り組み姿勢が30点となる。
学びの継続
/Continuing to learn
次のステージ・関連科目
/Next Stage and Related Courses
関連科目:専門演習a、専門演習b、専門演習c
次のステージ:
専門演習で身につけた社会学の基礎知識と社会調査の技法を活かして、卒業研究のテーマを確立する。
No. 回(日時)
/Time (date and time)
授業計画
/Class Plan
時間外学習の内容
/Content of Overtime Learning
備考
/Notes
該当するデータはありません

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