シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/03/26 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
倫理学概論/Survey of Ethics
時間割コード
/Course Code
R440130001
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講所属
/Course Offered by
資格科目資格科目(卒業要件内)/
曜限
/Day, Period
木/Thu 5
開講区分
/semester offered
通年/One-Year
単位数
/Credits
4.0
学年
/Year
1,2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
大城 信哉(非常勤)
科目区分
/Course Group
その他 その他 資格科目/その他 その他 資格科目
教室
/Classroom
3-201/3-201
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
大城 信哉(非常勤) 社会文化学科/Department of Society and Regional Culture
※ポリシーとの関連性
/*Relevance to Policy
教職課程所定科目のひとつですが、教員たらんとする人に望ましい深みのある教養を身につける手立てとなることを狙います。
授業に関する問い合わせ
/Inquiries about classes
講義時間内が望ましいのですが、講義終了時にも教室にてお聞きします。
学びの準備
/Prepare to learn
ねらい
/Goal
本講座は教職を志す人を対象に倫理学の概略を伝えることを目的としています。最近よく道徳教育の必要ということを耳にしますが、教職に就く人が倫理学を学ぶ直接の目的はそうした現場での必要に応じることではありません。考えてほしいのは、そもそも道徳的であるとはどういう意味かです。まずは古典的なものを知ることからはじめて、そのあとで現代の問題に移るという順序で考えます。
メッセージ
/Message
予備知識は取りたてて必要ありませんが、熱心に学ぶ意欲は期待しています。教室で語られるどんなことについてであれ、諸君がいま知らないということは悪くはありません。これから知り、判るようになれば良いだけですから。ただ、自分が判るか判らないかを考えないのは良くありません。自分が判っているかどうかをつねに自分で検討し、判らないときには遠慮なく質問してほしいと思います。
到達目標
/Attainment Targets
・倫理という語の本来の意味から、道徳的であるとはどういうことかまでを理解する。
・現代のさまざまな倫理学的立場の違いを知り、自分でも説明できるようになる。
・教育を倫理の観点から考える視点を得て、どのような教育が望ましいかを考える。
・倫理について、あるいは教育について、しっかりした自分自身の考えを作る。
学びの実践
/Learning Practices
授業計画
/Class Plan
テキスト・参考文献・資料など
/Textbooks, references, materials, etc.
教科書は使用しません。資料はすべて教室にて配布します。直接教室で使用する以上の参考文献は必要に応じて教室で指示しますが、まずは図書館で各種事典類を引く習慣を身につけるように。なお、毎回感想を書いてもらう(いわゆるリアクションペイパー)ことも考えていますが、ここに受講者諸君の資料の理解も反映されることになります。
学びの手立て
/Way of learning
受講者の人数にも多少よりますが、こちらから諸君にも質問します。活発な議論となることを望みます。出席も含めて評価については厳正であるように努めますが、教室での時間は皆さんと楽しく共有したいと願っています。そのためにも講義には積極的に参加するように。あとでというのではなく、まずその場で考えるということを大切にしてほしいと思います。なお、欠席の場合、特に事前連絡は必要ありません。あとの確認で十分です。
評価
/Evaluation
前期最終回でレポート課題を提示し、後期講義開始時に回収します。これが前期分となります。他に後期最終回にもレポートを提出してもらいます。それぞれ50パーセントの重みですので片方だけでは単位は取得できません。気をつけるように。評価方法の細部は、初回の合意作りのときに希望が出たら考慮します。考えがあれば聞かせてください。出席も取りますが、受講者が出席することは最低限の条件ですので出席それ自体を特別に評価することはありません。
学びの継続
/Continuing to learn
次のステージ・関連科目
/Next Stage and Related Courses
倫理学や哲学は抽象的な議論になりがちですが、具体的な問題を考えるときの重要なヒントを与えてくれます。特に専門家を目指すのでないかぎり人名などを細かく覚える必要はありませんが、教室で学んだ考え方のスキルは当人の努力次第で役立ちます。皆さんがこのあと多くのことを学ぶにあたってぜひ役立てるように努めてください。
No. 回(日時)
/Time (date and time)
授業計画
/Class Plan
時間外学習の内容
/Content of Overtime Learning
備考
/Notes
1 1 開講にあたって受講者諸君との合意作り。 シラバスを読んでくるように。
2 2 倫理という語の意味について考える。 講義後の復習をするように。
3 3 倫理という語の成り立ちについても考える。 講義後の復習をするように。
4 4 ソクラテスとプラトンの考えを紹介する。 人物について自分でも調べる。
5 5 アリストテレスの倫理学を紹介する。 人物について自分でも調べる。
6 6 カントの考えを紹介する。 人物について自分でも調べる。
7 7 カントの考えについて教室で検討する。 講義後の復習をするように。
8 8 功利主義の思想について考える。 現代の問題にあてはめてみる。
9 9 功利主義的な自由理解について考える。 自由について自分でも考える。
10 10 カント説と功利主義の対立点を考える。 講義後の復習をするように。
11 11 正義とは何かを考える。 現代の問題にあてはめてみる。
12 12 政治や経済と自由について考えてみる。 政治についても調べてみる。
13 13 徳について考える。 講義後の復習をするように。
14 14 共同体の意義について考える。 自分の立場にあてはめてみる。
15 15 あらためて正義について考える。 講義後の復習をするように。
16 16 前期のまとめ及びレポート課題提示。 自分の理解を確認する。
17 17 レポート回収および近代倫理思想の概観。 自分の理解を再確認する。
18 18 積極的自由と消極的自由の違いを考える。 現代の問題にあてはめてみる。
19 19 自由と責任との関係について考える。 講義後の復習をするように。
20 20 パターナリズムについて考える。 講義後の復習をするように。
21 21 教育の倫理学を考えてみる①。 教職の特質について考える。
22 22 教育の倫理学を考えてみる②。 教職の特質について考える。
23 23 現代の倫理問題について考える①。 講義後の復習をするように。
24 24 現代の倫理問題について考える②。 講義後の復習をするように。
25 25 現代の倫理問題について考える③。 講義後の復習をするように。
26 26 現代の倫理問題について考える④。 講義後の復習をするように。
27 27 自由と権力との関係について考える。 講義後の復習をするように。
28 28 趣味と教養とについて考える。 楽しむことについて考える。
29 29 教育は誰のためのものかをあらためて考える。 自分の考えをまとめてみる。
30 30 どんな理解が得られたかを検討する。 自分の考えを再検討する。
31 31 まとめ。およびレポート回収。 自分の理解を確認する。

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