シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2024/03/26 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
道徳教育の理論と方法/Theory and Method of Moral Education
時間割コード
/Course Code
R110540004
ナンバリングコード
/Numbering Code
開講所属
/Course Offered by
資格科目資格科目(単位料あり)/
曜限
/Day, Period
水/Wed 3
開講区分
/semester offered
後期/Second Semester
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
三村 和則/Kazunori MIMURA
科目区分
/Course Group
その他 その他 資格科目/その他 その他 資格科目
教室
/Classroom
5-314/5-314
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
三村 和則/Kazunori MIMURA 人間福祉学科/Department of Human Welfare
※ポリシーとの関連性
/*Relevance to Policy
教育職員免許法に定める道徳の指導法に係る科目。
授業に関する問い合わせ
/Inquiries about classes
5号館5階 5505室
mimura*okiu.ac.jp(*は半角@に変換します)
学びの準備
/Prepare to learn
ねらい
/Goal
道徳教育は、自己の生き方や人間としての生き方を考え、主体的な判断の下に行動し、自立した人間として他者と共によりよく生きるための基盤となる道徳性を育成する教育活動である。道徳の意義や原理等を踏まえ、学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育及びその要となる道徳科の目標や内容、指導計画等を理解し、教材研究や学習指導案の作成等を通して、実践的な指導力を身に付ける。
メッセージ
/Message
明治から今日までのわが国の学校での道徳教育の歴史を振り返り、その中で、なぜ沖縄戦に至るような考え方が日本人に形成されたかがわかります。また、「特別の教科 道徳」(以前の「道徳の時間」)の指導法として学習指導案づくりの経験をしてみる点が特徴です。中学校の教育実習では「特別の教科 道徳」を 担当する機会が出てくるので、その直接的な準備になります。
到達目標
/Attainment Targets
道徳と道徳教育の意味、諸外国の学校での道徳教育方法、近代的学校制度が導入された明治以降今日までのわが国の学校での道徳教育の歴史、特に戦前・戦中期の道徳教育を特徴づけた修身教育体制の生成・展開・消滅の過程と戦後、道徳の時間が特設されその延長に道徳科が生まれた経緯についての知識・理解を身につける。また、教育課程の各領域(「教科」「道徳」「総合的な学習(探究)の時間」及び「特別活動」)で行う道徳教育の考え方と方法論についての知識・理解を身につける。特に「特別の教科 道徳」については教材や授業方法についての知識・理解を身につけるとともに、学習指導案づくりの技能を身につける。これらを通して学校での道徳教育のあり方を批判的に吟味し同時に道徳教育を創造的に実践する技能や思考力・判断力並びに関心・意欲・態度を身につける。
学びの実践
/Learning Practices
授業計画
/Class Plan
テキスト・参考文献・資料など
/Textbooks, references, materials, etc.
テキスト:①配付するレジュメ集。②配付する資料集。
主要参考文献:①藤田昌士『学校教育と愛国心-戦前・戦後の「愛国心」教育の軌跡』学習の友社、2008年。
②柴田義松編著『道徳教育-理論と実際』学文社、1992年。③大庭茂美他編著『道徳教育の基礎と展望』福村出版、1999年。④文部科学省『中学校学習指導要領』2017年。⑤文部科学省『高等学校学習指導要領』2018年。残余については別途、指示する。
学びの手立て
/Way of learning
①履修の心構え:「教育の思想と原則」と「進路指導・生徒指導」または「進路指導・生活指導」(2018年度入学生)の単位修得が受講条件。抽選の場合、科目等履修生、4年生、3年生、2年生の順に受け付ける。教職課程学生に相応しく遅刻・欠席がないよう努める。②学びを深めるために:道徳とは何か、現代社会ではどんな道徳が望ましいか、中学校の「道徳の時間」で何をしたか、教育実習で「特別の教科 道徳」をどう授業したらよいか、教科の授業や特別活動の中で道徳性を育てるとはどういうことか、道徳教育はなぜ難しいのか、などの問題意識を持ち受講するとよい。レジュメ集と資料集に一度、目を通して毎回の講義に臨むとよい。講義時間内だけでは到達目標を達成できないため、指定された時間外学習は必ず行うこと。また、別途指示した参考文献で補ったり深めたりするとよい。
評価
/Evaluation
小レポートを3回程課し、出欠点検をしない場合、その3分の2以上の提出をもって期末試験受験資格とする。評価方法と配分は、期末試験70%、期末課題20%、小レポート10%とする。期末試験では「到達目標」に掲げた知識・理解、思考力・判断力及び関心・意欲・態度をなるべく網羅的に評価する。論述問題とする場合、設問に関わる講義内容(専門用語や重要事項)の出現率に応じて配点する。期末課題は道徳授業の実践記録分析に基づく学習指導案作成を予定している。時間外の講演会・研究会等への参加報告書に10%加算する(随時案内・指示)。
学びの継続
/Continuing to learn
次のステージ・関連科目
/Next Stage and Related Courses
教科と特別活動の時間でも道徳教育は行われる。「教育課程・教育方法」「教科教育法」「同演習」や「特別活動の理論と方法」(旧「特別活動研究」)を受講する際、道徳教育と関連づけて受講するとよい。「特別の教科 道徳」では教科書教材だけに依存するのは好ましくない。教材は日常生活にあふれているので(自分や他者の経験や言動、マスメディア、歌、小説等々)、それらを収集し、教材の引き出しを豊かにしておくとよい。
No. 回(日時)
/Time (date and time)
授業計画
/Class Plan
時間外学習の内容
/Content of Overtime Learning
備考
/Notes
1 1 ガイダンス/学習指導要領の中の道徳 中高学習指導要領道徳関連の章精読
2 2 道徳と道徳教育の構造 自分なりの道徳の樹状構造作成
3 3 世界の学校における道徳教育1 宗教(科)特設の国々と道徳(科)特設の国々 A国の学校での道徳教育調べ
4 4 世界の学校における道徳教育2 宗教(科)と道徳(科)併設の国々、特設時間(教科)無しの国々 B国の学校での道徳教育調べ
5 5 教育勅語と修身教育体制1 教育勅語発布の経緯 学事奨励被仰出書精読
6 6 教育勅語と修身教育体制2 教育勅語と修身教育体制の内容 教育勅語の書写と感想☆
7 7 修身教育体制への批判と抵抗1 川井訓導事件、新興教育運動、生活綴方教育 抜粋『ボクラ少国民』精読
8 8 修身教育体制への批判と抵抗2 私学等での実践、奈良の生活修身/戦後教育改革と道徳教育 どうやって国民を戦争に・・感想☆
9 9 修身教育体制の解体/全面主義道徳体制から特設道徳体制へ 教育基本法前文1条書写と感想☆
10 10 特設道徳(「道徳の時間」)以降の道徳教育/道徳の教科化(「特別の教科 道徳」)について 日本教育学会の特設道徳見解精読
11 11 教科における道徳教育(訓育的教授の理論) 抜粋教育基本法改正関係文書精読
12 12 特別活動と総合的な学習(探究)の時間における道徳教育 抜粋「特活における道徳教育」精読
13 13 「特別の教科 道徳」の実践方法1 道徳授業の原則 中学校時の「道徳の時間」調べ☆
14 14 「特別の教科 道徳」の実践方法2 模索される授業方法、道徳科教科書教材の研究、評価方法 抜粋モラルジレンマ授業精読
15 15 「特別の教科 道徳」の実践方法3 学習指導案づくりの方法、(模擬授業の実践と批評) 中学時の「道徳の時間」評価調べ
16 16 試験

科目一覧へ戻る