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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2025/03/24 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
倒産法Ⅰ/Bankruptcy Act Ⅰ
時間割コード
/Course Code
D170271001
開講所属
/Course Offered by
法学部地域行政学科コースなし/College of Law Department of Regional Administration
開講区分
/semester offered
後期/Second Semester
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
3,4
主担当教員
/Main Instructor
上江洲 純子/Junko UEZU
科目区分
/Course Group
専門科目 専門科目選択/専門科目 専門科目選択
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
上江洲 純子/Junko UEZU 地域行政学科/Department of Regional Administration
※ポリシーとの関連性
/*Relevance to Policy
法や判例を通して論理的に思考し結論を導き出すことができる力、
「法的思考力(リーガル・マインド)」の修得を目指します。
授業に関する問い合わせ
/Inquiries about classes
講義終了後やオフィスアワー(月3)に、講義教室・研究室で受け付けます。
学びの準備
/Prepare to learn
ねらい
/Goal
・新聞等で「倒産」のニュースを目にした際に、倒産した企業や個人がその後の経過に関心を持つようになること。
・裁判所で行われる倒産手続の基本的な流れとともに、債権者や債務者の権利関係がどのように扱われるか理解すること。
・判例や事例問題について、テキストや六法を参考に論理的に思考できる力や文章力を身につけること。
メッセージ
/Message
この講義では倒産の中でも「破産」手続を中心に勉強します。みなさんは企業や個人が「破産」するとそれで全て終わってしまうと思っていませんか?確かに企業の場合は破産すると法人としては解散となりますが、実は生き残る途も残されていますし、個人にとって破産は新たなスタートを意味することになります。この講義であなたの持つ「倒産」のイメージを変えてみませんか?
到達目標
/Attainment Targets
・新聞等で目にした「倒産」のニュースを理解し、講義で習ったことと結びつけてイメージできるようになることを目指します。
・倒産手続特有の法律用語の意味を理解し、それらの用語が使用されている裁判例の内容を、自分の言葉で説明したり、文章で表現したりできるようになることを目指します。
・たとえば自分の身近にいる人が「倒産」という事態に直面したときに、その人や他者の権利がどのように扱われるかを理解し、そうした情報をわかりやすく説明できるようになることを目指します。
学びの実践
/Learning Practices
授業計画
/Class Plan
テキスト・参考文献・資料など
/Textbooks, references, materials, etc.
テキスト:倉部真由美・高田賢治・上江洲純子『倒産法(第2版)』有斐閣ストゥディア(有斐閣)
参考文献:山本和彦著『倒産処理法入門(第5版)』(有斐閣)
なお、講義等で必要となる裁判例等の資料は講義の際に配布します。
学びの手立て
/Way of learning
履修の心構えは以下の通りです。
・倒産手続では民法や商法で習った権利関係の変動についても理解することが重要なので、それらの科目に関心があり、事前または並行して受講していることが望ましいです。
・テキスト、配付レジュメ、六法を使って講義をしますので、毎回忘れずに持参して下さい。
・テキスト(購入すること)や配付レジュメのうち重要な事項はパワーポイントで示したり、板書したりしますので、講義中は集中してノートを取るようにしてください。なお、スマホ等でモニターや黒板を撮影することや録画することは許可しませんので気をつけてくださいね。
評価
/Evaluation
リアクションペーパー・小課題(50%)・期末試験(50%)の成績で評価します。
学びの継続
/Continuing to learn
次のステージ・関連科目
/Next Stage and Related Courses
次は、倒産のうち再建型倒産手続を中心に学ぶ「倒産法Ⅱ(民事再生法)」や、個別の権利の実行手続を定める「民事執行法」を受講してみましょう。
No. 回(日時)
/Time (date and time)
授業計画
/Class Plan
時間外学習の内容
/Content of Overtime Learning
備考
/Notes
1 1 ガイダンス(倒産法入門)-実は身近にある「倒産」 配布レジュメを復習すること
2 2 倒産の世界の物語・倒産法の必要性 -早いもの勝ちだとどうなる? 第1編第1章を読むこと
3 3 破産手続の基本的な流れ・民事再生手続や会社更生手続との違い -倒産手続はなぜ複数ある? 第1編第2章を読むこと
4 4 破産手続の開始 -破産裁判所ってどこにある? 第2編第1章チェック問題を解くこと
5 5 破産管財人と破産財団 -手続を仕切るのは誰? 第2編第2章チェック問題を解くこと
6 6 破産債権・財団債権と債権の優先順位 -債権者って本当に平等? 第2編第3章チェック問題を解くこと
7 7 別除権・担保権の消滅① -担保権者最強説!? 第2編第5章を読むこと
8 8 別除権・担保権の消滅② 第2編第5章チェック問題を解くこと
9 9 相殺権① -債権は消滅でもお得なのはなぜ? 第2編第6章を読むこと
10 10 相殺権② 第2編第6章チェック問題を解くこと
11 11 否認権 -財産隠しは許しません! 第2編第7章チェック問題を解くこと
12 12 破産手続における契約関係の処理① -今ある「契約」のゆくえ 第2編第4章を読むこと
13 13 破産手続における契約関係の処理② 第2編第4章チェック問題を解くこと
14 14 破産財団の管理・換価・配当手続① -最終的には誰がいくらもらえるの? 第2編第8章を読むこと
15 15 破産財団の管理・換価配当手続②/個人破産と免責 第2編第9章チェック問題を解くこと
16 16 期末試験または最終レポート課題 講義・配布レジュメを復習すること

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