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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2025/03/24 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
産業情報特別講義Ⅰ(経済と情報)/Special Lecture Ⅰ(Economics and Information Science)
時間割コード
/Course Code
F370470001
開講所属
/Course Offered by
産業情報学部産業情報学科コースなし/College of Industry and Information Science Department of Industry and Information Science
開講区分
/semester offered
集中/Intensive
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
藤原 敦志(非常勤)
科目区分
/Course Group
専門科目 専門科目選択/専門科目 専門科目選択
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
藤原 敦志(非常勤) 産業情報学科/Department of Industry and Information Science
※ポリシーとの関連性
/*Relevance to Policy
現代社会におけるビジネス・経済の諸課題に対する問題発見力・分析力を有し、近い将来起こりうる問題に対する解決力や新たな解決策を導き出す創造力を養うための専門科目を提供する。
授業に関する問い合わせ
/Inquiries about classes
授業中か授業の終了後に直接受け付ける。
学びの準備
/Prepare to learn
ねらい
/Goal
CFO(Chief Financial Officer)とは「最高財務責任者」と訳され、CEOを財務戦略の面で支える重要人物である。ソニーやホンダなどの企業でも、必ずトップを支える「経営参謀」がいた。この授業はそのような、企業を財務や経営企画などの面から評価・改善することができる人材を養うことを目指す。近年、金融のグローバル化に伴って、特に上場企業には透明性の高い経営が求められている。それが投資家の評価を通して、資金調達や企業の成長を左右している。また企業組織のあり方や企業文化も変革を迫られている。さらに法制度を正確に理解しておくことが、様々なリスクから企業を守ってくれる。
メッセージ
/Message
この授業では、企業の財務や経営企画を担うために必要な知識を身に付けたり、企業が金融市場から資金を調達するときの実務上の問題点を知ったり、金融経済論や会社法などで学んだ知識を企業経営にどう役立てるかを実践的に学ぶ。
到達目標
/Attainment Targets
・金融市場で企業が投資家から評価されるポイントを説明できる。
・財務諸表からその企業の課題を探し出すことができる。
・企業経営において遵守すべき法制度を説明できる。
学びの実践
/Learning Practices
授業計画
/Class Plan
ストーリー形式の教科書を用いて、実際にある会社で働く幹部候補社員の視点に立って、その主人公が直面する様々な会社の問題を一つ一つ克服していくプロセスを通して、受講生も企業が直面する様々な問題やそれへの対処方法を学んでいく。また日本経済新聞を活用しながら現実の企業の動きも同時にフォローしていく。
テキスト・参考文献・資料など
/Textbooks, references, materials, etc.
(テキスト)三好秀和(著)『ストーリーで学ぶCFO講座―アントレプレナー香山潤三―』同友館、2023年、1800円+税。 
(参考文献)朝岡大輔ほか(著)『ゼミナール コーポレートファイナンス』日本経済新聞出版、2022年、3000円+税。
学びの手立て
/Way of learning
毎回、予習として教科書の該当する章を読んでおく。また復習として、教科書や配布した新聞記事、ハンドアウトを読み返しておく。
評価
/Evaluation
期末試験60%・レポート40%
レポートの課題は、詳しくは授業中に説明するが、受講生に上場企業の1つを自由に選んでもらい、その企業の株価や有価証券報告書などを調べて書く内容にする。
学びの継続
/Continuing to learn
次のステージ・関連科目
/Next Stage and Related Courses
(関連科目)金融経済論、ファイナンシャルエコノミクスⅠ・Ⅱ
No. 回(日時)
/Time (date and time)
授業計画
/Class Plan
時間外学習の内容
/Content of Overtime Learning
備考
/Notes
1 1 ガイダンス/どうしてわが社の株価は低迷しているのか 株価の変動要因はなにか/PERと期待収益率/PERをどう活用するか
2 2 懐かしい教授の講義 B/S、P/Lを学ぶ/財務基盤の視点で戦略を考える/株価をどう読み解くか
3 3 「プライム落ち」は逃れたが―東証の市場再編問題 東証再編とプライム市場/流通株式数/単位(売買単位)/時価総額/スチュワートコードシップとコーポレート・ガバナンス・コード
4 4 物言う株主にどう対処するか―アクティビスト・ファンド対策 CIO/総会招集請求権と株主の権利/検査役/株主提案権/委任状勧誘
5 5 資本コストの導入は可能か 資本コストとハードルレート
6 6 ポストM&Aを意識しなければ失敗するぞ 会社の価格はどうやって計算するの/M&Aの構図を理解すればより深まる/友好的なM&Aとは /M&Aの成立までのプロセスとは
7 7 株主総会とは何か 総会の権限はどこまで及ぶのか/総会の招集手続/総会の運営/総会の決議の種類
8 8 IRは株主総会の前哨戦、プロを説得できないのでは経営者として失格 IRは何のために /社長にとって一番長い一日が株主総会/格付け会社の格付とは
9 9 会社は誰のものか? 所有と経営の分離/エージェンシー問題/株主主権論とステークホルダー論
10 10 メインバンク制は機能しているのか メインバンクとは/リスケと貸しはがし、信用保証付き貸付/間接金融と直接金融/幹事証券
11 11 資金調達の多様化は成功するか 格付けはどうして必要なの/ジャンク債ってなに/社債と株式の違い/社債のデフォルト
12 12 100年に一度のコロナパンデミック、業績は悪化する、止血が大切だ 為替レートは何が決定するのか/インフレと金融政策の行方/金融政策と企業の資金調達
13 13 パンデミックのようなときこそ、長期的な展望を持て バンデミックは絶好の買い場/株式の非公開化とMBO/プライベート・エクイティ・ファンドの役割
14 14 インサイダー取引 インサイダー取引とは/重要事実/公表/情報受領者/刑事罰/課徴金
15 15 不正発覚、生産本部は解体へ、ファブレス化へ経営の舵は切られた/攻めの一手、これからの成長戦略を描く 事業再生にはどのような方法があるか/事業者支援と地域金融機関/中小企業の新陳代謝とゾンビ企業
16 16 期末試験

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