シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2025/03/24 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
言語研究特論/Special Seminar on Linguistics Research
時間割コード
/Course Code
H240370001
開講所属
/Course Offered by
総合文化学部英米言語文化学科コース決定前/College of Global and Regional Culture Department of British and American Language and Culture
開講区分
/semester offered
集中/Intensive
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
3,4
主担当教員
/Main Instructor
遊佐 典昭(非常勤)/Noriaki Yusa
科目区分
/Course Group
専門科目 専門科目選択必修/専門科目 専門科目選択必修
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
遊佐 典昭(非常勤)/Noriaki Yusa 英米言語文化学科/Department of British and American Language and Culture
※ポリシーとの関連性
/*Relevance to Policy
多様な文化的背景を持つ人々と相互に協加自蜘ご判断し行動するカ
授業に関する問い合わせ
/Inquiries about classes
yusaアツトマークmgu.ac.ip
学びの準備
/Prepare to learn
ねらい
/Goal
第二言語獲得研究は、外国語教育やバイリンガリズムの観点から研究が行われてきましたが、心理言語学の中心的な位置を占めてきませんでした。その理由の一つは、第二言語獲得は母語獲得と根本的に異なると想定され、さらに第二言語は母語に影響を与えないと考えられてきたためです。しかし、最近の研究はこの二つの仮定を否定しています。さらに第二言語使用(多言語使用)は世界中で普通の現象であることを考慮すれば、第二言語獲得は心理言語学の中心的な位置を占めるはずです。本集中講義では、言語理論(主に生成文法理論)の観点から、母語話者、第二言語使用者が有する言語知識とその運用の諸問題を扱います。生成文法理論の基本的な考え方を概観した後に、母語獲得、第二言語獲得に関して、幾つかのトピックを選び考察を加えます。さらに、 脳科学や、英語教育との関連にも言及したいと思います。講義は、言語理論がいかに母語獲得研究、第二言語獲得研究に貢献できるのかに力点を置きます。技術的な側面よりも、生成文法に基づく研究の楽しさが伝わるように講義を行います。講義は受講生と議論しながら、生成文法、言語獲得に限定せずに、受講生の関心事も可能な範囲で取り入れながら、いろいろな問題を考えていきたいと思います。
メッセージ
/Message
言語学の幅広い領域を扱いますので、受講者が肩の力を抜いて積極的に講義に参加してくれることを望みます。ことばについて考えることは、こころの秘密に近づくことです。この講義に「正解」はありません、受講生と一緒に考えましょう。受講者に求めたいのは、ことばに対する好奇心だけです。なお、生成文法、心理言語学の予備知識は必要としません。
到達目標
/Attainment Targets
言語の多様性と普遍性を扱う言語研究を理解し、自分の理解を明示的に表現し、自ら問題を設定できるようになる。また、日本語、英語に対する理解が深まると同時に、3,4年次の学習に繋がる問題意識が持てるようになる。
学びの実践
/Learning Practices
授業計画
/Class Plan
テキスト・参考文献・資料など
/Textbooks, references, materials, etc.
テキストは使用しない予定です。関連資料は講義で配布しますが、以下の参考文献が講義の理解を助けます。
遊佐典昭(2008)「言語を生み出す脳を」(大津由紀雄(編)『はじめて学ぶ言語学』;遊佐典昭(編)(2018)『言語の獲得・進化・変化』;遊佐典昭他(編)(2023)『言語理論・言語獲得理論から見たキータームと名著解題』;ノーム・チョムスキー(2015)『我々はどのような生き物なのか――ソフィア・レクチャーズ』
学びの手立て
/Way of learning
1.履修で一番大事なのは好奇心と探求心です。わからないことは何でも質問してください。
2.分からない世界を楽しみましょう。相手の話を鵜吞みにしない。自分で考えてみてください。
3.あたりまえですが、資料だけでなくノートをとる習慣を身につけてください。
4.自分の意見と他人の意見を区別してください。
5.集中講義中に何でも疑問があったら教員を活用して下さい。
評価
/Evaluation
評価:講義への参加、QUIZ、講義内容のまとめ50% テスト 50% 集中講義ではシラバスの内容をカバーしますが、最終的なシラバスは最初の講義時に配布しますので欠席しないように。また、5回以上欠席の場合は単位が認定できませんので注意してください。
学びの継続
/Continuing to learn
次のステージ・関連科目
/Next Stage and Related Courses
(1)言語学概論Ⅰ・Ⅱ、日英語比較研究、英語学特殊講義へと繋げてほしい。
No. 回(日時)
/Time (date and time)
授業計画
/Class Plan
時間外学習の内容
/Content of Overtime Learning
備考
/Notes
1 1 イントロダクション(シラバスの説明および講義概要) シラバスを読んでおくこと
2 2 英語と日本語を比較してみる。日本語にしにくい英語や、英語にしにくい日本語表現について 疑問をまとめ、資料を読んでおく
3 3 日本語と英語のくせ 疑問をまとめ、資料を読んでおく
4 4 私たちは経験以上のことを知っているの?(1)

疑問をまとめ、資料を読んでおく
5 6 私たちは経験以上のことを知っているの?(2) 疑問をまとめ、資料を読んでおく
6 5 文法書を調べたら言語知識を解明できるの? 疑問をまとめ、資料を読んでおく
7 7 言語構造とは? 疑問をまとめ、資料を読んでおく
8 8 言語理論から見た、第二言語獲得研究とは? 疑問をまとめ、資料を読んでおく
9 9 第二言語獲得で、経験以上の知識を獲得することは可能なの? 疑問をまとめ、資料を読んでおく
10 10 第二言語でおかす「誤り」はでたらめなの? 疑問をまとめ、資料を読んでおく
11 11 第二言語でどうして獲得しやすい領域と難しい領域があるの? 疑問をまとめ、資料を読んでおく
12 12 母語の影響だけでは説明できない、第二言語獲得の現象とは? 疑問をまとめ、資料を読んでおく
13 13 そもそも文法知識を教えることは可能なの? 疑問をまとめ、資料を読んでおく
14 14 脳科学の技術を用いて、頭の中の言語知識を探ることは可能なの? 疑問をまとめ、資料を読んでおく
15 15 言語学から英語教育に貢献できるの? 疑問をまとめ、資料を読んでおく
16 16 ふりかえり・まとめ+テスト 疑問をまとめ、資料を読んでおく

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