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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2025/03/24 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
南島民俗学Ⅱ(14-)/Ryukyuan Folklore Ⅱ
時間割コード
/Course Code
I470080001
開講所属
/Course Offered by
総合文化学部社会文化学科コースなし/College of Global and Regional Culture Department of Society and Regional Culture
開講区分
/semester offered
後期/Second Semester
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
稲福 政斉(非常勤)
科目区分
/Course Group
専門科目 専門科目選択/専門科目 専門科目選択
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
稲福 政斉(非常勤) 社会文化学科/Department of Society and Regional Culture
※ポリシーとの関連性
/*Relevance to Policy
南島の民俗文化について個別テーマのより深い理解をめざす発展科目に位置づけられる。
授業に関する問い合わせ
/Inquiries about classes
①講義終了後に教室で受け付ける。

②メール(ptt188@okiu.ac.jp)で受け付ける。
学びの準備
/Prepare to learn
ねらい
/Goal
本科目は、民俗学の基本的な知識をふまえた上で、伝統的な祭祀と信仰をめぐる有形の民俗資料(信仰の対象物や祭具、供物など)の考察を通じ、南島における民俗文化の特色やその変容に対する理解を深めることをねらいとする。
また、卒業論文や今後の調査研究の手がかりとして、民俗資料としての「もの」の見かたを学んでもらう機会ともしたい。
メッセージ
/Message
民俗学は古くから伝わる事物によって生活文化の歴史を解き明かすだけでなく、これらを通して今日の社会のありようを知り、未来を推しはかる手がかりともなり得る学問であることについて理解を深めてもらいたい。
また、民俗事象の多くは今も絶えず変容を続けており、民俗文化もまた現代社会の一要素であるという点についても、本科目で取りあげるさまざまな実例を通じ学びとってもらいたい。
到達目標
/Attainment Targets
①民俗学において民俗資料がどのように定義、分類され、その調査研究がどのような手法でなされているかを理解すること。

②南島の民俗文化に関する基礎的な事項、周辺諸地域との類似点や差異、今日的状況について、祭具や供物といった「もの」を通して説明できること。

③身近な民俗事象について、的確な情報の収集と整理に基づき理論的な分析や考察を行う能力を身につけること。
学びの実践
/Learning Practices
授業計画
/Class Plan
「授業計画詳細情報」を参照のこと。
テキスト・参考文献・資料など
/Textbooks, references, materials, etc.
テキストは特に指定しない。レジュメおよび資料を配布し、授業はこれらを用いて進める。
なお、自主学習に役立つと思われる図書を下記に紹介しておく。

・窪徳忠『目で見る沖縄の民俗とそのルーツ』沖縄出版、1990年

・平敷令治『沖縄の祭祀と信仰』第一書房、1990年

・平敷令治『沖縄の祖先祭祀』第一書房、1995年

・稲福政斉『御願の道具と供えもの事典』ボーダーインク、2018年

・稲福政斉『ヒヌカン・仏壇・お墓と年中行事』ボーダーインク、2020年

・稲福政斉『「御願じょうず」なひとが知っていること』ボーダーインク、2024年
学びの手立て
/Way of learning
①民俗学や沖縄文化に関する導入科目を履修済であることが望ましい。

②配布するレジュメの内容のほか、特に重要と思われる点は各自でまとめ、理解を深めるよう心がけること。

③日ごろの生活の中で可能な限り多くの民俗事象、特に祭具や供物などの「もの」について見聞きする機会を多くもつよう心がけること。百聞は一見に如かずである。

④授業への欠席(欠席の際は所定の欠席届を提出のこと)および遅刻は減点の対象とし、出席時数が3分の2に満たない場合は成績評価を行わない。

⑤課題の提出期限は厳守のこと。感染症や忌引による公欠で有効な届出のあったものを除き、締切後の提出は受理しない。
評価
/Evaluation
本科目の成績は、レポート40%、期末テスト30%、小テスト、小レポート等10%、授業への参加度20%の割合で評価する。なお、詳細については初回授業時に説明を行う。
学びの継続
/Continuing to learn
次のステージ・関連科目
/Next Stage and Related Courses
①関連科目は、南島民俗学Ⅰ、南島民俗学Ⅲ、南島民俗学Ⅳ、南島民俗学史Ⅰ、南島民俗学史Ⅱ、比較民俗学などである。南島の民俗文化をより深く理解し広汎な知識を得るため、本科目とあわせてこれらの科目を履修することが望ましい。

②人のくらしの総体を研究対象とする民俗学を学ぶ上では、文化人類学をはじめ、歴史、芸術、考古などの領域についても関心を払い、基本的な知識を広く習得しておくことが望ましい。
No. 回(日時)
/Time (date and time)
授業計画
/Class Plan
時間外学習の内容
/Content of Overtime Learning
備考
/Notes
1 1 「南島民俗学Ⅱ」を学ぶにあたって
 ― 講義概要等の説明 ―
関連資料の精読および身近な事例の確認
2 2 信仰の対象(1)
 ヒヌカン
同上
3 3 信仰の対象(2)
 位牌 ① ― 位牌祭祀の受容と普及 ―
同上
4 4 信仰の対象(3)
 位牌 ② ― 位牌の形式と種類 ―
同上
5 5 信仰の対象(4)
 仏壇
同上
6 6 信仰の対象(5)
 床の神・屋敷の神
同上
7 7 祭具と供物(1)
 ウコール・線香
同上
8 8 祭具と供物(2)
 ウチカビ・シルカビ
同上
9 9 祭具と供物(3)
 ジューバク
同上
10 10 祭具と供物(4)
 ビンシー・酒・ハナグミ
同上
11 11 祭具と供物(5)
 ウチャヌク・ムチ
同上
12 12 儀礼と「もの」のかたち(1)
 正月
同上
13 13 儀礼と「もの」のかたち(2)
 盆
同上
14 14 まとめ(1)
 「もの」からみる沖縄の民俗の変容
これまでの学習内容の確認
15 15 期末テスト 同上
16 16 まとめ(2)
 期末テストの解答と解説、小レポート
同上

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