シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2025/03/24 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
沖縄平和学/Peace Studies of Okinawa
時間割コード
/Course Code
I470280001
開講所属
/Course Offered by
総合文化学部社会文化学科コースなし/College of Global and Regional Culture Department of Society and Regional Culture
開講区分
/semester offered
後期/Second Semester
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
伊佐 真一朗(非常勤)/Shinichiro ISA
科目区分
/Course Group
専門科目 専門科目選択/専門科目 専門科目選択
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
伊佐 真一朗(非常勤)/Shinichiro ISA 人間福祉学科/Department of Human Welfare
※ポリシーとの関連性
/*Relevance to Policy
沖縄近現代史における地域と人々のあゆみを通し、私たちの「いま、ここ」と「これから」を考える場となることを目指す。
授業に関する問い合わせ
/Inquiries about classes
講義終了後に教室にて、またはメールptt1130@okiu.ac.jpにて受け付けます。
学びの準備
/Prepare to learn
ねらい
/Goal
核戦争に対する危機感を背景に発展してきた平和学は、戦争だけでなく経済格差、人権、環境汚染といった社会的課題を「暴力」の構造のもと可視化してきた。この平和学の視点は、沖縄戦と米軍占領時代を経験し、今なお基地や人権、経済、貧困などの問題を抱える「沖縄」を考える上で有効なものになるだろう。逆に、これら社会的課題がリアリティを持って存在する沖縄から平和学を学ぶのも有効であろう。この講義では、平和学の視点から近現代沖縄の土地と人びとのあゆみをたどり、こんにちの沖縄、そして私たちの足元を問うていきたい。
メッセージ
/Message
平和学は社会的課題に向き合うという性格から、あらゆる専門分野との連携を求めている。学生自身それぞれが専門とする、あるいは関心を持つ領域とのつながりを意識しながら学んでほしい。
また、平和学ではエクスポージャー、つまり現場に赴き、相手との相互関係の中から学び、教えられる姿勢を重要視する。ネットやバーチャルへの依存が高まる今、改めて「歩く、見る、聞く」ことで思考することを実践してほしい。
到達目標
/Attainment Targets
「人々の体験を聞き、現場を歩き、記録することができる」「資料館や現場、各種資料を用いて『沖縄』について伝えることができる」「自らの関心に基づいてテーマを設定し、適切に資料を選択/活用し、学習/研究活動の質をより高めることができる」の3点を到達目標とする。平和学を通して、社会的問題へ向き合う姿勢を見つけてほしい。
学びの実践
/Learning Practices
授業計画
/Class Plan
テキスト・参考文献・資料など
/Textbooks, references, materials, etc.
指定する教科書はありません。講義で配布するレジュメで参考文献・資料を紹介する。
参考文献:宮城弘樹・秋山道宏・野添文彬・深澤秋人 編『大学で学ぶ沖縄の歴史』(吉川弘文館、2023)、岡本三夫・横山正樹 編『平和学の現在』(法律文化社、1999)、多賀秀敏『平和学入門1』(勁草書房、2020)、星野英一ほか『沖縄平和論のアジェンダ』(法律文化社、2018)など。
学びの手立て
/Way of learning
・近現代沖縄におけるさまざまな出来事を、証言、資料、書籍、Webサイト、映像などさまざまなコンテンツから紹介する。また、関連する資料館や戦争遺跡、現場なども紹介していく。履修期間中にぜひいろんな場所に足を運び、いろんな人の話を聞いてほしい。
・映像・写真・音楽などを扱うので、教室での受講を前提に進める。
・講義の内容や自らの関心による積極的な質問や相談をお待ちしています。
評価
/Evaluation
・評価は講義各回で提出するリアクションペーパー30点、期末試験30点、レポート課題40点の合計100点を満点として評価する。出席や講義の理解度はリアクションペーパーにて確認し、出席率が3分の2に満たない場合は評価の対象としない。
・届け出の無い欠席やリアクションペーパーの不提出は理由の如何を問わず救済措置の対応を行わない。
・私語などの迷惑行為を行う者には受講を認めない。
・課題の不正行為に対しては厳しく対処する。
学びの継続
/Continuing to learn
次のステージ・関連科目
/Next Stage and Related Courses
本学で用意されている沖縄に関する様々な科目を通して、今日までの沖縄の歩みと現代沖縄の諸問題の関係を整理して理解を深めてほしい。また、より関心を高めて自らのオリジナル・テーマを設定し、現場調査や資料の分析を通して新たな切り口で沖縄戦を考察してみてほしい。。
No. 回(日時)
/Time (date and time)
授業計画
/Class Plan
時間外学習の内容
/Content of Overtime Learning
備考
/Notes
1 1 イントロダクション・なぜ沖縄で平和学か(講義の概要) 参考文献を読む
2 2 沖縄平和学の現在地—沖国大ヘリ墜落事故から考える フィールドワーク
3 3 平和学の視点①「暴力」とは何か フィールドワーク
4 4 平和学の視点②歩く・見る・聞く・考える フィールドワーク
5 5 平和学の視点③土地が語る沖縄の近現代—農村から基地の街へ― フィールドワーク
6 6 平和学の視点④人が語る沖縄の近現代—なぜ「証言」か― 証言・資料を読む
7 7 沖縄の戦争①なぜ沖縄が戦場になったのか 証言・資料を読む
8 8 沖縄の戦争②人びとの戦争 証言・資料を読む
9 9 沖縄の戦争③沖縄戦の「戦後」 証言・資料を読む
10 10 戦後の沖縄①米軍占領の時代 資料を読む
11 11 戦後の沖縄②基地・土地・人びと 証言・資料を読む
12 12 戦後の沖縄③基地の街で生きる 証言・資料を読む
13 13 今日の沖縄①沖縄の歩みを記録する 証言・資料から考える
14 14 今日の沖縄②沖縄の戦後と子どもたち 証言・資料から考える
15 15 今日の沖縄③沖縄を表現する 授業内容を振り返り整理する
16 16 期末試験 自分の考えをまとめる

科目一覧へ戻る