シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2025/03/27 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
福祉と倫理(2単位)/Welfare and Ethics
時間割コード
/Course Code
I540300001
開講所属
/Course Offered by
総合文化学部人間福祉学科社会福祉専攻昼間主コース/College of Global and Regional Culture Department of Human Welfare
開講区分
/semester offered
後期/Second Semester
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
大城 信哉(非常勤)
科目区分
/Course Group
専門科目 専門科目選択/専門科目 専門科目選択
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
大城 信哉(非常勤) 人間福祉学科/Department of Human Welfare
※ポリシーとの関連性
/*Relevance to Policy
専門職であるための広い視野と深みのある教養、同時に責任について学ぶ。
授業に関する問い合わせ
/Inquiries about classes
講義時間内が望ましいのですが、講義終了時にも教室にてお聞きします。
学びの準備
/Prepare to learn
ねらい
/Goal
本講座は福祉専門職を志す人たちを対象に、福祉についてやや広い視野から考えることを目的とします。社会に福祉の制度が必要なことは当然に思えますが、あらためてその理論的根拠を探りながら検討します。同時に福祉を人間同士の関係と見て、特に現場で人間同士が触れ合うことについても哲学的および倫理学的に考察するつもりです。
メッセージ
/Message
人間福祉学科の専門科目です。福祉に興味がない受講希望者はいないでしょうが、倫理学の方はどうでしょうか。当然と思われ勝ちなことをあらためて考え直すのが哲学という学の特質で、倫理学はその哲学の実践部門です。ですからここでも人間同士の良い(望ましい)接触とはどのようなものであるかを、あらためて考える姿勢を諸君に求めたいと思います。そのような関心に耐える心構えがさしあたりの準備です。
到達目標
/Attainment Targets
・社会福祉の理論的根拠についてこれまで考えられてきた概略が説明できるようになる。
・社会福祉の必要について漠然と思う以上の理論的根拠を自分自身で考えられる。
・人間同士の関係についての現代の倫理学的考察の成果を多少とも説明できるようになる。
・互いに他者である人間同士が触れ合うことの意味を自分でも深く考えられるようになる。
学びの実践
/Learning Practices
授業計画
/Class Plan
テキスト・参考文献・資料など
/Textbooks, references, materials, etc.
教科書は使用しません。資料はすべて教室にて配布します。直接教室で使用する以上の参考文献は必要に応じて教室で指示しますが、まずは図書館で各種事典類を引く習慣を身につけるように。なお、毎回感想を書いてもらう(いわゆるリアクションペイパー)ことを考えていますが(この点の詳細は講義第1回目に受講生の皆さんと話し合って決めようと思います)、ここに受講者の皆さんの資料の理解が反映されることになるでしょう。
学びの手立て
/Way of learning
受講者の人数にもよりますが、こちらからも皆さんに質問します。活発な議論となることを望みます(皆さんの専門分野なのですから、すでに皆さん自身にも何か自分の意見があることでしょう)。出席も含めて評価については厳正であるように努めますが、教室での時間は皆さんと楽しく共有したいと願っています。そのためにも講義には積極的に参加するように。なお、欠席の場合、特に事前連絡は必要ありません。あとから確認します。
評価
/Evaluation
最終回後にテストをして、同時に小レポートも提出してもらい、その両方によって評価します。配点はテスト85点、小レポート15点です。平常点をどう評価するかは受講者の人数にもよりますが積極的に参加してほしいと思っています。なお、受講者が出席することは学ぶための最低限の条件です。ですから出席それ自体を取りたてて成績判定の材料として評価することはありません。毎回感想を書いてもらうのも各自が学んだことを確認して講義の双方向性を確保するためで、出席確認以上に評価資料とすることはありません。
学びの継続
/Continuing to learn
次のステージ・関連科目
/Next Stage and Related Courses
物事の背景となる思想を学ぶことはすぐに役立つわけではありませんが、その物事を深く考えるためには必要ことです。この科目が、福祉に興味があった人にとって、なぜ社会福祉が必要なのか、あるいはどの程度の規模のそれが適切なのかを、自分自身で探求するためのヒントとなれたら幸いです。そのような探求ができるようになったら、あとは皆さんひとりびとりが自分の問題を見つけて進んでいけば良いのです。
No. 回(日時)
/Time (date and time)
授業計画
/Class Plan
時間外学習の内容
/Content of Overtime Learning
備考
/Notes
1 1 開講にあたって受講者諸君との合意作り。 シラバスを読んでくるように。
2 2 近代の福祉思想:我々の義務について。 事典類にあたってみるように。
3 3 近代の福祉思想:幸福と功利性について。 事典類にあたってみるように。
4 4 福祉と善:共同体と徳について考える。 学生同士の議論を勧めたい。
5 5 福祉と社会制度:福祉国家について。 事典類にあたってみるように。
6 6 あらためて福祉とは何かを考える。 講義後の復習をするように。
7 7 近代の人間観①:人格と目的。 講義後の復習をするように。
8 8 近代の人間観②:「私たち」と他者。 講義後の復習をするように。
9 9 共同体・人間・社会。  講義後の復習をするように。
10 10 福祉と社会的分業:専門職としての福祉。 学生同士の議論を勧めたい。
11 11 福祉の現場の倫理①:ケアの倫理と公正。 学生同士の議論を勧めたい。
12 12 福祉の現場の倫理②:ケアの技術と共感。 学生同士の議論を勧めたい。
13 13 福祉の現場の倫理③:感情労働について。 学生同士の議論を勧めたい。
14 14 批判にどう答えるか。 学生同士の議論を勧めたい。
15 15 あらためて福祉と社会。 自分の理解を再検討する。
16 16 期末考査。 自分の理解を確認する。

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