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授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2025/03/24 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
アジア先史文化特論/Asian Archaeology
時間割コード
/Course Code
W11M000101
開講所属
/Course Offered by
地域文化研究科南島文化専攻南島文化専攻/Graduate School of Regional Culture Department of Ryukyuan Culture Department of Ryukyuan Culture
開講区分
/semester offered
集中/Intensive
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2
主担当教員
/Main Instructor
小畑 弘己(非常勤)
科目区分
/Course Group
専門教育科目 専門教育科目選択/専門教育科目 専門教育科目選択
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
小畑 弘己(非常勤) 南島文化専攻/Department of Ryukyuan Culture
※ポリシーとの関連性
/*Relevance to Policy
本講義を通じて、土器圧痕資料という新たな資料群を用いて、縄文時代~弥生時代の生活史や植物利用史に関する既存の学説を検証するとともに、新たな考古資料学の構築へ向けての理論と技術を学ぶ。
授業に関する問い合わせ
/Inquiries about classes
授業終了後の教室やtotori@kumamoto-u.ac.jpで受付
学びの準備
/Prepare to learn
ねらい
/Goal
本講義では、近年大きな成果を挙げている、縄文時代~弥生時代の土器に残る植物や昆虫の痕跡を調査する土器圧痕法を主軸に、種類ごとの考古資料の特質やその分析法を学び、本技法の考古資料学における有効性について解説する。また、本分析法の歴史や技術革新、それらがもたらした新たな史実の事例を紹介する。また、農耕や栽培関連遺物と考えられている石器資料の分析法と理論についても考察する。
メッセージ
/Message
「土器圧痕法」という分析法という分野はきわめて特殊かつ新しい分析法なので、これまでこの分野の研究に触れたことのある受講者はほぼいないであろう。このため、下欄にいくつかの参考文献を記載している。これらの論著を事前に読んで授業に臨むことで、より理解が深まるはずである。
到達目標
/Attainment Targets
この授業の目標は、1) 土器の印象法の歴史と技術を理解し、2) 技術革新や新しい客観資料の開発によって生まれた新しい歴史観を学び、22 世紀の考古学的資料研究のあり方を考える力と、既存の理論の危うさを理解する能力を身につけることです。
学びの実践
/Learning Practices
授業計画
/Class Plan
スライドやレジュメを主として講義形式で授業を行うが、種実同定法などは実習型式で実物資料を用いて行う。また、条件が整えば、フローテーション法や土器圧痕調査も実習形式を加えて行う場合がある。
テキスト・参考文献・資料など
/Textbooks, references, materials, etc.
<参考文献>2011年03月 『東北アジア古民族植物学と縄文農耕』,310頁,同成社.
2016年01月 『タネをまく縄文人-最新科学が覆す農耕の起源』,217頁,吉川弘文館.
2018年12月 『昆虫考古学』,角川選書610,234頁,KADOKAWA.
2019年11月 『縄文時代の植物利用と家屋害虫-圧痕法のイノベーション,258頁,吉川弘文館.
学びの手立て
/Way of learning
配布されるレジュメには、事前に目を通しておく。また、講義中に紹介される参考文献だけでなく、自分自身でも幅広く関連文献を検索し、それらを通じて知識・視野を広げていく。
評価
/Evaluation
授業への積極的な参加20%、本講義の受講を通して興味をもった事柄や事例研究についてのレポート80%で評価を行う。
学びの継続
/Continuing to learn
次のステージ・関連科目
/Next Stage and Related Courses
南島先史文化特論Ⅰ、南島先史特論Ⅱ、南島史学特論ⅠA、南島史学特論ⅠB、南島史学特論ⅡA、南島史学特論ⅡB
No. 回(日時)
/Time (date and time)
授業計画
/Class Plan
時間外学習の内容
/Content of Overtime Learning
備考
/Notes
1 1 ガイダンス・第1回 土器圧痕法とは(植物考古学の手法と土器圧痕法) 下欄の参考文献を事前に読む。
2 2 第2回 土器圧痕法の歴史・レプリカ法の手順 配布されたレジュメやノートを見直す。
3 3 第3回 主要栽培植物・穀物の形態と同定法 配布されたレジュメやノートを見直す。
4 4 第4回 ドングリとは?(先史日本における堅果類利用の歴史) 配布されたレジュメやノートを見直す。
5 5 第5回 ダイスとアズキ(先史日本におけるマメ類栽培とその立証法) 配布されたレジュメやノートを見直す。
6 6 第6回 イネ科植物とイネ・雑穀栽培の歴史 配布されたレジュメやノートを見直す。
7 7 第7回 編物・織物に使われた植物 配布されたレジュメやノートを見直す。
8 8 第8回 エゴマ・カラスザンショウ・ウルシ(有用植物の利用) 配布されたレジュメやノートを見直す。
9 9 第9回 貯蔵堅果類とコクゾウムシ(日本における害虫の歴史) 配布されたレジュメやノートを見直す。
10 10 第10回 ゴキブリの考古学 配布されたレジュメやノートを見直す。
11 11 第11回 ハエと死を巡る考古学 配布されたレジュメやノートを見直す。
12 12 第12回 トイレと寄生虫の考古学 配布されたレジュメやノートを見直す。
13 13 第13回 イネ科植物の収穫具と石器屑(石器の見分け方) 配布されたレジュメやノートを見直す。
14 14 第13回 イネ科植物の収穫第14回 石器から見た植物利用と栽培 配布されたレジュメやノートを見直す。
15 15 第15回 遊動から定住へ(石器石材獲得戦略の変化) 配布されたレジュメやノートを見直す。
16 16 レポート課題
「授業の内容を復習」

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