シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2026/03/24 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
貿易ビジネス論/International Trade Business
時間割コード
/Course Code
F270860001
開講所属
/Course Offered by
産業情報学部企業システム学科コースなし/College of Industry and Information Science Department of Business Administration
開講区分
/semester offered
前期/First Semester
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
3,4
主担当教員
/Main Instructor
髭白 晃宜/Teruki HIGESHIRO
科目区分
/Course Group
専門科目 専門科目選択/専門科目 専門科目選択
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
髭白 晃宜/Teruki HIGESHIRO 企業システム学科/Department of Business Administration
※ポリシーとの関連性
/*Relevance to Policy
ビジネスにおける基礎的知識の習得に加え、国際取引を支える制度・信頼・調整の構造を理解することで、グローバルビジネスを多面的かつ総合的に分析・説明できる力を養う。
授業に関する問い合わせ
/Inquiries about classes
E-mail:t.higeshiro@okiu.ac.jp
研究室:5628(5号館6階)

本講義に関する問い合わせは大学メールアドレス宛に行うこと。件名には必ず科目名および氏名を明記すること。課題に関する相談は歓迎するが、事前に自らの考えや試行結果を整理したうえで問い合わせること。研究室での面談は、事前連絡により対応する。
学びの準備
/Prepare to learn
ねらい
/Goal
①国際取引に内在する不確実性とリスクの構造を理解する。
②それらを処理する制度(契約・決済・保険・通関等)の役割を理解する。
③制度だけでは成立しない貿易の現実において、人間の調整と信頼が果たす機能を考察する。
メッセージ
/Message
グローバル化の進展により、国際取引は高度に制度化されたシステムの上に成立している。しかし、その背後には常に不確実性が存在し、制度のみでは処理しきれない現実もある。
本講義では、貿易実務の基礎を踏まえながら、制度と信頼の相互作用、そして日々の調整がどのように世界経済を支えているのかを構造的に理解することを目指す。国際取引を通じて、世界がどのような仕組みの上に成り立っているのかを考察する。
到達目標
/Attainment Targets
①貿易取引の全体像とその制度的構造を説明できる。
②国際取引におけるリスクとその制度的処理方法を理解できる。
③制度と信頼の相互関係を具体例に基づいて説明できる。
④国際取引を通じて、世界経済の仕組みを構造的に捉え、考察できる。
学びの実践
/Learning Practices
授業計画
/Class Plan
本講義は、国際取引に内在する不確実性と、それを処理する制度の構造を段階的に理解することを目的とする。前半では、貿易の歴史的展開を踏まえつつ、リスクと制度の誕生、国家や文化の役割を考察する。中盤では、契約・価格条件・決済・輸送・通関などの実務的制度を通じて、どのようにリスクが分配・調整されているかを具体的に学ぶ。後半では、日常生活との接点や制度の境界、越境ECといった新たな形態を扱い、制度の射程と限界を検討する。最終的に、制度と信頼の相互作用、そして人間の調整が世界経済を支えていることを総合的に理解する。
テキスト・参考文献・資料など
/Textbooks, references, materials, etc.
【教科書】
指定しない。講義スライドおよび配布資料を中心に学習する。

【参考文献】
・片山立志(2022)『改訂4版 よくわかる貿易実務入門』日本能率協会マネジメントセンター
(実務手続き・書類作成等の理解を深めたい学生向け)
学びの手立て
/Way of learning
【履修の姿勢】
① 本講義は知識暗記型の科目ではない。
毎回の講義内容について「なぜその制度が必要なのか」「制度だけで十分か」を自ら問い直すこと。
② 講義中は単なる板書の写しではなく、概念(制度・信頼・調整・不確実性)の関係を自分なりに図示しながら整理すること。
③ 課題では、事実の要約ではなく、自らの考察を含めて記述すること。生成AIを活用する場合も、自分の理解に基づき修正し、その内容を説明できる状態で提出すること。
④ 国際ニュース、為替、物流、国際紛争、自然災害などの事象を、講義内容と結びつけて考察する習慣を持つこと。
⑤ 自分の生活の中にある「当たり前」の背後に、どのような制度や調整があるのかを意識すること。
評価
/Evaluation
【成績評価の内訳】(100点満点)
1.ミニレポート(15回)……30点
2.中間試験(記述式)……30点
3.期末試験(総合論述)……40点
※ミニレポート提出回数が10回以下の場合は、他の評価項目の得点にかかわらず成績評価の対象とならない。

【各評価項目の特徴】
● ミニレポート
毎回の講義内容について、自らの言葉で整理・考察する力を評価する。制度・信頼・不確実性・調整といった概念を用いた構造的理解を重視する。
● 中間試験(記述式)
貿易取引を支える各制度(契約・価格条件・決済・保険・通関等)の機能を理解し、それらがどのような不確実性を処理しているかを構造的に説明できるかを評価する。
● 期末試験(総合論述)
本講義全体を踏まえ、制度と信頼の関係、人間の調整の役割について総合的に論述できるかを評価する。
生成AIの利用について
/Generative AI Usage
生成AIの利用範囲
/Rules for the use of Generative AI Usage
③全面的な利用を認める
補足事項(任意)
/Additional Information
生成AIの利用は全面的に認める。ただし、生成AIは思考を代替するものではなく、思考を補助・深化させる手段として位置づける。生成内容をそのまま提出することは認めない。使用した場合は、活用方法および修正点を明示すること。提出物については、内容の説明責任を求める場合がある。
学びの継続
/Continuing to learn
次のステージ・関連科目
/Next Stage and Related Courses
関連科目:販売管理論、日本流通論、グローバル流通論
授業外学修時間の考え方
/Overtime Learning
授業外学修時間はシラバスの授業計画を参考にして、計画・実施してください。
No. 回(日時)
/Time (date and time)
授業計画
/Class Plan
授業時間外学修の内容
/Out-of-Class Learning
備考
/Notes
1 1 ガイダンス 予習:シラバスを読み、貿易に関する自分のイメージを200字で整理する。
復習:講義で提示された「不確実性」の概念を自分の言葉で説明できるようにする。
2 2 貿易の歴史と制度の誕生 予習:近代以前の商取引にどのようなリスクがあったかを調べる。
復習:なぜ制度が必要になったのかを300字でまとめる。
3 3 国内取引と貿易の違い―世界を動かすリスクと制度ー 予習:国内取引と国際取引の違いを3点挙げる。
復習:「リスクと制度」の関係を図で整理する。
4 4 貿易のルールと国家の思惑―自由と保護のはざまでー 予習:自由貿易と保護主義の事例を1つ調べる。
復習:国家はなぜ貿易に介入するのかを説明できるようにする。
5 5 貿易と文化―“信頼”の見えない壁ー 予習:異文化間取引のトラブル事例を調べる。
復習:制度では埋められない「信頼」の役割を整理する。
6 6 貿易取引の流れ―信頼を運ぶプロセスー 予習:一般的な貿易取引フローを確認する。
復習:各段階でどのような「調整」が必要かを書き出す。
7 7 インコタームズと価格条件 予習:代表的な価格条件(FOB, CIFなど)の意味を確認する。
復習:価格条件はリスク配分の制度であることを説明できるようにする。
8 8 契約と貿易書類 予習:売買契約書の基本項目を調べる。
復習:書類はなぜ信頼を代替できるのか考察する。
9 9 決済と為替 予習:為替レートが変動する理由を確認する。
復習:為替リスクを制度はどのように処理するか整理する。
10 10 輸送と保険―制度があっても、私たちは安心できるのかー 予習:国際輸送中の事故例を調べる。
復習:制度があっても残る不安の理由を考える。
11 11 通関・税関―国家が「通す」貿易ー 予習:関税の目的を調べる。
復習:国家が「通す」とはどういう意味かを説明する。
12 12 貿易と私たちの生活―制度が支える日常のリアル― 予習:身の回りの商品がどこから来ているか調べる。
復習:自分の生活と国際取引の接点を整理する。
13 13 制度の境界としての貿易― 無形資産・プラント取引を考える― 予習:知的財産取引やプラント輸出の事例を調べる。
復習:どこまでを貿易と呼べるのか考察する。
14 14 越境ECという新しい貿易形態―見えなくなった調整を考えるー 予習:越境ECの事例を1つ調べる。
復習:見えなくなった調整はどこにあるかを書き出す。
15 15 制度と信頼のあいだで動く世界―不確実性と調整の現実― 予習:これまでの講義ノートを見返す。
復習:「制度・信頼・調整」の関係を400字でまとめる。
16 16 予備日(講義進行状況に応じて総括を行う) 本講義全体を振り返り、「制度・信頼・調整」の三つの概念の関係を図式化し、自分の言葉で整理する。

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