シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2026/03/24 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
グローバル流通論/Global Distribution System
時間割コード
/Course Code
F270870001
開講所属
/Course Offered by
産業情報学部企業システム学科コースなし/College of Industry and Information Science Department of Business Administration
開講区分
/semester offered
前期/First Semester
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
3,4
主担当教員
/Main Instructor
髭白 晃宜/Teruki HIGESHIRO
科目区分
/Course Group
専門科目 専門科目選択/専門科目 専門科目選択
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
髭白 晃宜/Teruki HIGESHIRO 企業システム学科/Department of Business Administration
※ポリシーとの関連性
/*Relevance to Policy
本講義は、企業システム学科のディプロマ・ポリシーおよびカリキュラム・ポリシーに基づき、グローバルな視点から流通制度を比較・分析し、日本市場を相対化する力を養う専門科目である。

ディプロマ・ポリシー①に対応し、各国の制度・企業構造・技術革新を多面的に分析することで、社会経済構造を総合的に理解する力を養う。
ディプロマ・ポリシー②に対応し、流通の制度設計が社会や生活様式に与える影響を考察し、自らの視点で評価・分析する能力を涵養する。
ディプロマ・ポリシー③に対応し、流通を社会的インフラとして捉え、経済活動と社会的責任の関係を考える基礎を形成する。

カリキュラム・ポリシーにおいては、専門科目として体系的知識を習得させるとともに、日本流通論との接続を通じて、理論理解から構造比較・社会設計的視点へと発展させる科目として位置づけられる。
授業に関する問い合わせ
/Inquiries about classes
E-mail:t.higeshiro@okiu.ac.jp
研究室:5628(5号館6階)

本講義に関する問い合わせは大学メールアドレス宛に行うこと。件名には必ず科目名および氏名を明記すること。課題に関する相談は歓迎するが、事前に自らの考えや試行結果を整理したうえで問い合わせること。研究室での面談は、事前連絡により対応する。
学びの準備
/Prepare to learn
ねらい
/Goal
① グローバル化の進展に伴う流通構造の変化を制度的・歴史的観点から理解する。
② 各国の流通制度・企業モデル・技術導入を比較し、その背景にある社会的要因を分析できるようになる。
③ 国際比較を通じて日本流通を再解釈し、流通を「社会設計装置」として捉える視点を身につける。
メッセージ
/Message
本講義は、グローバル化が進展する現代において、各国・各地域の流通構造を比較しながら、その制度的特徴と社会的意味を考察することを目的とする。
巨大小売業、プラットフォーム企業、越境EC、総合商社などの国際展開を取り上げ、流通の構造変化を多面的に分析する。

同時に、海外の事例を通じて、日本の流通システムを相対化し、その強みと課題を再解釈する視点を養う。
利便性や効率性の拡張が進む中で、流通がどのような価値観や生活様式を支えているのかについても静かに問い直していく。
到達目標
/Attainment Targets
1.グローバル流通の主要な制度的特徴を説明できる。
2.各国の流通構造を比較し、制度・国家・生活様式との関係を分析できる。
3.日本流通の特質を国際比較の観点から再解釈できる。
4.流通を経済装置としてだけでなく、社会的価値や生活様式を支える構造として論じることができる。
学びの実践
/Learning Practices
授業計画
/Class Plan
本講義は、グローバル化の進展に伴う流通構造の変化を制度的・比較的視点から分析する。
前半では、グローバル流通の基礎概念と各国の制度的特徴を整理し、国家と市場の関係を検討する。中盤では、巨大小売業、SPA、プラットフォーム企業、越境EC、総合商社、物流革新などを取り上げ、企業モデルと技術変化を国際比較する。後半では、欧州食品流通やCSR・SDGs、リスク対応を通じて、流通と生活様式・社会設計の関係を考察する。最終的に、国際比較を踏まえ、日本流通の特質を再解釈し、今後の方向性について構造的に検討する。
テキスト・参考文献・資料など
/Textbooks, references, materials, etc.
【教科書】
・住谷宏・鍾淑玲編著(2024)『流通論の基礎(第4版)』中央経済社

本講義はスライドを中心に進行するが、流通に関する基礎概念・制度・業態分類などの理解については上記テキストに依拠する。グローバル流通論は、日本流通論で扱った基礎知識を前提に国際比較へと発展させる科目であるため、テキストを用いて基礎事項を確認・補足しておくこと。予習・復習の際にも活用することを求める。

テキストの内容を前提知識として扱う場合があるため、日本流通論未履修者は特に基礎事項の確認を行うこと。
学びの手立て
/Way of learning
本講義では、流通を単なる国際展開の知識としてではなく、制度と社会の関係を読み解く対象として扱う。そのため、以下の姿勢で学修すること。

① 比較すること
常に「日本と他国」「制度と文化」「効率と価値」を対比させて考える。
② 背景を問うこと
企業行動の背後にある国家制度・歴史的経緯・社会規範を意識する。
③ 図式化すること
各国の流通構造を図にまとめ、制度と主体の関係を可視化する。
④ 相対化すること
「当たり前」と感じている日本の流通を、国際比較によって再解釈する。
⑤ 設計視点を持つこと
流通は自然に成立しているのではなく、制度的に設計されたものであるという前提を持つ。
評価
/Evaluation
【成績評価の内訳】
1.ミニレポート(15回)30%
2.中間レポート     25%
3.期末レポート     45%

※ミニレポートは授業における思考過程の記録として位置づける。提出回数が10回以下の場合、継続的学修が確認できないため、成績評価の対象とならない。
※期末レポートでは、グローバル比較を踏まえ、日本流通の方向性について構造的に論じることを求める。
生成AIの利用について
/Generative AI Usage
生成AIの利用範囲
/Rules for the use of Generative AI Usage
③全面的な利用を認める
補足事項(任意)
/Additional Information
生成AIの利用は全面的に認める。ただし、生成AIは思考を代替するものではなく、思考を補助・深化させる手段として位置づける。生成内容をそのまま提出することは認めない。使用した場合は、活用方法および修正点を明示すること。提出物については、内容の説明責任を求める場合がある。
学びの継続
/Continuing to learn
次のステージ・関連科目
/Next Stage and Related Courses
関連科目:販売管理論、日本流通論、貿易ビジネス論
授業外学修時間の考え方
/Overtime Learning
授業外学修時間はシラバスの授業計画を参考にして、計画・実施してください。
No. 回(日時)
/Time (date and time)
授業計画
/Class Plan
授業時間外学修の内容
/Out-of-Class Learning
備考
/Notes
1 1 ガイダンス:なぜ比較するのか 自分が「海外の方が進んでいる」と感じた事例を一つ挙げ、その理由を整理する。
2 2 グローバル流通とは何か 国内流通とグローバル流通の違いを、自分なりに3点挙げて整理する。
3 3 流通制度の国際比較 日本と他国の流通制度の違いを一つ調べ、背景にある要因を考察する。
4 4 国家と市場の関係 各国における規制や政策が流通に与える影響を整理する。
5 5 巨大小売業の国際展開 海外の巨大小売業を一つ選び、日本企業との違いを整理する。
6 6 グローバルSPAと垂直統合 SPAモデルが成立する条件について、日本との比較を行う。
7 7 プラットフォーム企業の台頭 プラットフォーム企業がどのように市場を支配しているのか整理する。
8 8 グローバルECと越境EC 越境ECを利用する際の不安要素と、それを解消する仕組みを考察する。
9 9 総合商社と仲介モデル 総合商社の役割を調べ、なぜ日本において発展したのか考える。
10 10 物流革新の国際差 各国における物流技術の導入事例を一つ挙げ、社会的背景を整理する。
11 11 欧州食品流通と生活文化 欧州の食品流通の特徴を調べ、日本との違いを整理し、生活様式との関係を考察する。
12 12 CSR・SDGsと流通 グローバル企業のCSR事例を一つ挙げ、その目的と影響を考察する。
13 13 オムニチャネルの国際展開 海外企業のオムニチャネル事例を一つ調べ、日本との違いを整理する。
14 14 グローバル流通とリスク 近年の国際的リスク(パンデミック・紛争など)が各国の流通設計をどのように変化させたかを整理する。
15 15 日本流通の再解釈 本講義全体を踏まえ、日本流通の特徴を3点にまとめる。
16 16 予備日(講義進行状況に応じて総括を行う) 本講義で扱った各国の流通構造を比較し、日本流通の特徴を再整理する。あわせて、今後のグローバル流通における課題と可能性について自らの見解をまとめる。

科目一覧へ戻る