シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2026/03/24 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
平和・社会学特殊講義Ⅱ/Special Recture on Peace Studies and Sociology Ⅱ
時間割コード
/Course Code
I470300001
開講所属
/Course Offered by
総合文化学部社会文化学科コースなし/College of Global and Regional Culture Department of Society and Regional Culture
開講区分
/semester offered
集中/Intensive
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
新 雅史(非常勤)
科目区分
/Course Group
専門科目 専門科目選択/専門科目 専門科目選択
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
新 雅史(非常勤) 社会文化学科/Department of Society and Regional Culture
※ポリシーとの関連性
/*Relevance to Policy
専門分野における個別テーマについて深く学ぶための発展科目
授業に関する問い合わせ
/Inquiries about classes
基本的には講義時間内に教室で対応します。メールでの問い合わせは以下のアドレスまでお願いします。
arapyon@gmail.com
学びの準備
/Prepare to learn
ねらい
/Goal
「那覇と市場の社会学」を大きなテーマとします。戦後那覇の中心市街地――国際通り周辺の牧志・松尾・壺屋・開南エリア――がいかなるプロセスで形成され、変容してきたのか。市場(マチグヮー)という商業空間に焦点を当てながら、沖縄の社会経済的特徴について考えていきます。
メッセージ
/Message
本講義では戦後那覇の中心市街地(おもろまち駅周辺の「新都心」ではなくて、国際通り周辺)の形成と変容についてお話しします。戦前までうらぶれた地域であった松尾や牧志エリアになぜ市場ができたのか。そして、その市場がなぜ「公設」であり、いまも「公設」であり続けるのか。この問いを本講義では追い求めます。
マチグヮーはいま、観光客で賑わう場所として注目されがちですが、もともとは地域の人びとの暮らしを支える場であり、小さな商いを通じてさまざまな人を受け入れてきた場でもあります。観光だけでなく、生活の場として、そして誰かの居場所としてのマチグヮーのあり方を、この講義では一緒に考えていきたいと思います。
第一牧志公設市場は2022(令和4)年に新市場が完成しました。では、那覇市は新しい公設市場をどのように構想し、事業者や周辺住民はその計画にどう向き合ったのでしょうか。建て替えの一連のプロセスを振り返りながら、他地域の事例も踏まえて考えていきたいと思います。
また、みなさんの希望を聞きながら、昔の市場を知っているレジェンド、第一牧志公設市場の組合長、那覇市の担当者などをゲストにお呼びできればと考えています。
都市社会学やまちづくり研究に興味を持つ方はもちろんのこと、公務員や都市コンサルタントを志望する方にとってもよい思考訓練の場になるはずです。みなさんの履修をお待ちしています。
到達目標
/Attainment Targets
(1)那覇市壺屋・開南・牧志・松尾エリアが戦後いかなるプロセスで市街地化したのかを理解し、戦後沖縄の商業空間の成立と変容を通じて、沖縄の社会経済的特徴を説明できるようになる。
(2)商業空間の変容を分析する視点を身につけ、自分の暮らす地域や他地域の商業・市場についても社会学的に考察できるようになる。
学びの実践
/Learning Practices
授業計画
/Class Plan
授業は講義、ディスカッション、グループ発表で構成されています。講義ではまず、戦前から復帰前にかけての那覇を取り上げます。なぜ牧志や松尾に市場が生まれたのか、それがなぜ「公設」だったのかを、土地制度の仕組みや当時の街の姿をたどりながら考えます。続いて、復帰後の沖縄に目を移します。スーパーやモールの進出、インバウンドの急増、そしてコロナ禍を経て、マチグヮーがどのように変わってきたのかを見ていきます。後半では、アーケードの建て替えや農連市場の再開発といった身近な事例から、商業空間を誰がどう守っていくのかという問いに向き合います。これらの講義を踏まえてディスカッションを行い、最後は「マチグヮーの現在と未来」をテーマとしたグループ発表を行ってもらいます。なおグループ発表の準備時間は授業内にも設けます。
テキスト・参考文献・資料など
/Textbooks, references, materials, etc.
特定のテキストは指定しない。参考文献は以下のとおり。
加藤政洋、2011『那覇――戦後の都市復興と歓楽街』フォレスト
小松かおり、2007『沖縄の市場文化誌――シシマチの技法と新商品から見る沖縄の現在』ボーダーインク
前田勇樹・古波藏契・秋山道宏編著、2023『増補版つながる沖縄近現代史』ボーダーインク
新雅史、2012『商店街はなぜ滅びるのか』光文社
学びの手立て
/Way of learning
第一牧志公設市場周辺を事前に歩いたり、国際通りから壺屋や農連市場あたりの地図をながめておくと、土地勘ができて講義の内容が入ってくると思います。講義後にあらためて同じエリアを歩くと、理解がさらに深まるでしょう。
評価
/Evaluation
グループ発表70%、レポート30%
なおレポートは授業全体を通して抱いた意見について書いてもらいます。
生成AIの利用について
/Generative AI Usage
生成AIの利用範囲
/Rules for the use of Generative AI Usage
①利用を認めない(教員の指示がある場合を除く)
補足事項(任意)
/Additional Information
学びの継続
/Continuing to learn
次のステージ・関連科目
/Next Stage and Related Courses
3年次の演習Ⅰ・実習および4年次の演習Ⅱ・卒業論文において、本講義から得た知識を活かすことが期待されます。
授業外学修時間の考え方
/Overtime Learning
授業外学修時間はシラバスの授業計画を参考にして、計画・実施してください。
No. 回(日時)
/Time (date and time)
授業計画
/Class Plan
授業時間外学修の内容
/Out-of-Class Learning
備考
/Notes
1 1 オリエンテーション(本講義の概要、進め方、評価方法の説明。グループ分けも行う) シラバスを読み返し、関心のあるテーマを整理しておくこと。
2 2 那覇にはどんな「市場」があったのか――戦前の商業空間 配布した資料を精読する
3 3 焼け野原からの出発――壺屋・開南と新しい那覇のかたち 壺屋・開南エリアの現在の地図を確認し、位置関係を把握しておくこと。
4 4 限られた土地を共用する――土地割当制度と闇市から公設市場へ 前回の講義内容をふまえ、なぜ市場が「公設」である必要があったのかを自分なりに考えておくこと。
5 5 川の上に店がある風景――ガーブ川と水上店舗 配布資料を読み返し、水上店舗がなぜ成立しえたのかを整理しておくこと。
6 6 公設市場はなぜ建て替えられるのか 第一牧志公設市場の建て替えに関するニュース記事を1本読んでおくこと。
7 7 ディスカッション①(戦前~復帰前の那覇の商業空間をふりかえる) 第2回~第6回の講義内容を整理し、疑問点や論点をメモしておくこと。 ディスカッション
8 8 「近代的な市場」は成功したか――流通近代化と第二牧志公設市場 「流通近代化」とは何かについて、自分なりに調べておくこと。
9 9 那覇とコザ、ふたつの街の関係/復帰がもたらした経済の課題 沖縄の本土復帰(1972年)前後の社会変化について概要を調べておくこと。
10 10 スーパーマーケットとショッピングセンターはどこからやってきたのか――消費社会化と軍用地返還 自分の身近にあるスーパーやモールの立地について、その土地がもともと何だったのか調べてみること。
11 11 観光客があふれる商店街――インバウンドとコロナ禍でマチグヮーはどう変わったか コロナ禍前後の国際通り・牧志周辺の変化について、ニュース記事や自身の経験をもとに整理しておくこと。
12 12 マチグヮーは誰が守っているのか――アーケードの建て替え・公設市場の再整備・農連市場の再開発から考えるガバナンス 配布資料を読み返し、「ガバナンス」という概念について自分なりに調べておくこと。
13 13 マチグヮーの「味」と「技」を残す――食・職文化の継承と「重箱プロジェクト」 マチグヮーで売られている食材や料理について調べたり、実際に足を運んでみること。
14 14 ディスカッション②(マチグヮーの現在と未来を考える) 第8回~第13回の講義内容を整理し、グループ発表のテーマについて考えをまとめておくこと。 ディスカッション
15 15 グループ発表・まとめ(「那覇」を社会学的に考えるとは?) 発表の作成に取りかかること。 グループ発表

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