シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2026/03/24 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
社会福祉学特講B/Special Courses in Social Welfare B
時間割コード
/Course Code
I370120001
開講所属
/Course Offered by
総合文化学部人間福祉学科社会福祉専攻昼間主コース/College of Global and Regional Culture Department of Human Welfare
開講区分
/semester offered
集中/Intensive
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
2,3,4
主担当教員
/Main Instructor
森久 智江(非常勤)
科目区分
/Course Group
専門科目 専門科目選択/専門科目 専門科目選択
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
森久 智江(非常勤) 人間福祉学科/Department of Human Welfare
※ポリシーとの関連性
/*Relevance to Policy
犯罪というレンズを通して「社会」と「私」を考えるー変革期にある刑事司法制度の「いま」
授業に関する問い合わせ
/Inquiries about classes
世話役教員 荻野太司 ogino@okiu.ac.jp(研究室9号館400室)
学びの準備
/Prepare to learn
ねらい
/Goal
日本の刑事司法制度は大きな変革期にある。

福祉を学ぶみなさんは、「刑事司法と福祉」という科目で、日本の刑事司法制度やそこで現れる福祉的課題等について学んでいることと思われる。しかし、「刑務所は社会を映す鏡」であると言われるとおり、社会の変化の中で刑事司法制度も様々な変化を求められている。

本授業では、変革期にある刑事司法制度において熱いトピックである「えん罪」、「対話」、「再犯防止」の3つを軸に、犯罪という現象をとおして、「社会」やみなさん自身を見つめる場を設定したい。

今後、福祉職として働く人はもちろん、そうではない人も、この社会を構成する一市民として、「どのような社会で生活していたいのか」をお互いに考え、話し合ってみる契機としたい。
メッセージ
/Message
日本の刑事司法制度の変革は、どのように生じているのであろうか。

捜査・公判段階における「えん罪」について、再審制度の議論が行われている。袴田事件や大川原加工機工業のえん罪事件を機に、無実の人が誤って有罪にされないための制度や、裁判のやり直しである「再審」の制度に関する議論が本格的に始まった。しかし、この議論はなかなか進まない現状にある。それはなぜなのであろうか。

刑罰の執行段階、つまり刑務所における変化として、2025年から拘禁刑が導入された。これまでは刑務所の中で働くことを中心としていたところ、拘禁刑では社会復帰や更生のための様々な取り組みが開始された。その中に「対話」の取り組みが含まれている。「対話」とはそもそも何であろうか。そしてなぜそれが社会復帰や更生と関連しているのであろうか。さらに、刑事司法は「対話」にどう取り組むことができるのであろうか。

そして社会復帰、刑事司法から離脱した後の「再犯防止」について、2016年の再犯防止推進法成立以降、国のみならず、地方自治体が再犯防止に取り組むようになった。しかし、なぜ自治体が「再犯防止」施策を行う必要があるのかという疑問が呈されることも少なくない。そもそも「再犯防止」はどのようにして果たされうるものなのであろうか。「再犯防止」とは何かについて考えてみる必要がある。

以上、本授業でこの3つのトピックを考えていく中で、刑事司法や犯罪というものを通して、社会やみなさん自身の「いま」を考えてみよう。
到達目標
/Attainment Targets
1、刑事司法制度の基礎知識を確認し、その役割を説明することができる。
2、刑事司法制度や社会による犯罪現象への対応について知り、そのあり方を考えることができる。
3、刑事司法制度や犯罪現象への対応のあり方について自らの意見を構築し、説得的に表明することができる。
学びの実践
/Learning Practices
授業計画
/Class Plan
1 ガイダンス/変革期の刑事司法制度を見渡す

2 えん罪①〜えん罪はなぜ起こるのか
3 えん罪②〜刑事司法制度の「いま」とその問題点
4 えん罪③〜再審制度の「これから」について話し合う

5 対話①〜拘禁刑って何が変わったの?
6 対話②〜刑務所の「いままで」と「いま」の問題点
7 対話③〜犯罪と「対話」
8 対話④〜刑事司法と「対話」の「これから」について話し合う

9 再犯防止①〜なぜ「再犯防止」が問題になるのか
10 再犯防止②〜「司法と福祉の連携」の展開
11 再犯防止③〜自治体による「再犯防止」の「いま」
12 再犯防止④〜「再犯防止」について話し合う

13 犯罪現象と加害と被害
14 犯罪現象と「社会」と「私」
15 まとめ/刑事司法制度の「これから」
テキスト・参考文献・資料など
/Textbooks, references, materials, etc.
●すべての回の授業において、対面授業を原則とする。
●テキストは指定しないが、「刑事司法と福祉」のテキストを手元に置いておくと、適宜参照できるであろう。
●授業レジュメはすべてコースツールで配布を行う。印刷したレジュメの当日配布は行わない。
●法務総合研究所「犯罪白書」https://www.moj.go.jp/housouken/houso_hakusho2.html
警察、検察、裁判所、矯正、保護といった、それぞれの刑事司法機関の統計の中からハイライト部分だけを抽出しているのが犯罪白書である。日本の刑事司法制度の現状を量的に把握するうえで、まずは参照すべきサイトである。さらに詳しい統計は、それぞれの機関の統計年報等を参照のこと。
学びの手立て
/Way of learning
●レジュメは自ら作るノートである:
レジュメには、積極的に書き込みながら活用すること。穴埋めは単なるキーワードに過ぎないため、自身の考えたことや疑問等を書き込み、あとで見直してみることをお勧めする。
●レジュメや授業内容全体のAI学習禁止:
レジュメをはじめ授業内容は有償で提供されている著作物であり、法律上の著作権が存在している。そのため、生成系AIにレジュメや授業内容の全体を読み込ませて学習させることは固く禁ずる。
●AIに使われるのではなく、自分の能力を伸ばすために使おう:
生成系AIとの対話が許容・推奨されるのは、考えるべきテーマについて受講者自身の思考を深めるにあたっての「壁打ち」や、自身が書いた文章のブラッシュアップ等を行う場合など、受講者自身の能力を発展させようとする場合のみである。AIの出してきた答えをそのまま貼り付けるのは、AIに使われているに過ぎない。
●自分の知識と思考を伸ばそう:
各回の課題に取り組む際に、その回の授業内容を振り返りながら、必ず自力で取り組むこと。(第三者との共有はもちろん、生成系AIによって作成された解答は一切評価対象としない。)
●わからないことは放置しない:
授業内で疑問に思ったことは、ぜひ自ら調べてみるようにすること。より思考が深まったり、内容に関する記憶が定着しやすくなるであろう。
評価
/Evaluation
【成績評価】
レポート60%
平常点40%

●レポートについては、授業内で指示する。
●平常点については、各日の話し合いにおける発言の状況、課題(映像資料に対するコメント、授業内容に関する問題提起に関する意見等)の取り組み状況に基づいて評価を行う。
生成AIの利用について
/Generative AI Usage
生成AIの利用範囲
/Rules for the use of Generative AI Usage
①利用を認めない(教員の指示がある場合を除く)
補足事項(任意)
/Additional Information
学びの継続
/Continuing to learn
次のステージ・関連科目
/Next Stage and Related Courses
日常的に新聞やニュース等での犯罪をはじめとする法にかかわる報道に接し、そのトピックを多面的かつ固定観念にとらわれずに(犯罪であれば、各事件関係者の視点、捜査機関の視点、社会の視点等)考えてみることを習慣にしてみてほしい。
授業外学修時間の考え方
/Overtime Learning
授業外学修時間はシラバスの授業計画を参考にして、計画・実施してください。
No. 回(日時)
/Time (date and time)
授業計画
/Class Plan
授業時間外学修の内容
/Out-of-Class Learning
備考
/Notes
1 1 1 ガイダンス/変革期の刑事司法制度を見渡す
講義内容について振り返り、質問や意見をまとめておくこと。
2 2 2 えん罪①〜えん罪はなぜ起こるのか 講義内容について振り返り、質問や意見をまとめておくこと。
3 3 3 えん罪②〜刑事司法制度の「いま」とその問題点 講義内容について振り返り、質問や意見をまとめておくこと。
4 4 4 えん罪③〜再審制度の「これから」について話し合う 講義内容について振り返り、質問や意見をまとめておくこと。
5 5 5 対話①〜拘禁刑って何が変わったの? 講義内容について振り返り、質問や意見をまとめておくこと。
6 6 6 対話②〜刑務所の「いままで」と「いま」の問題点 講義内容について振り返り、質問や意見をまとめておくこと。
7 7 7 対話③〜犯罪と「対話」 講義内容について振り返り、質問や意見をまとめておくこと。
8 8 8 対話④〜刑事司法と「対話」の「これから」について話し合う 講義内容について振り返り、質問や意見をまとめておくこと。
9 9 9 再犯防止①〜なぜ「再犯防止」が問題になるのか 講義内容について振り返り、質問や意見をまとめておくこと。
10 10 10 再犯防止②〜「司法と福祉の連携」の展開 講義内容について振り返り、質問や意見をまとめておくこと。
11 11 11 再犯防止③〜自治体による「再犯防止」の「いま」 講義内容について振り返り、質問や意見をまとめておくこと。
12 12 12 再犯防止④〜「再犯防止」について話し合う 講義内容について振り返り、質問や意見をまとめておくこと。
13 13 13 犯罪現象と加害と被害 講義内容について振り返り、質問や意見をまとめておくこと。
14 14 14 犯罪現象と「社会」と「私」 講義内容について振り返り、質問や意見をまとめておくこと。
15 15 15 まとめ/刑事司法制度の「これから」 講義内容について振り返り、質問や意見をまとめておくこと。

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