シラバス参照

授業情報/Class Information

科目一覧へ戻る 2026/03/24 現在

基本情報/Basic Information

開講科目名
/Course
民族誌特論/Ethnography
時間割コード
/Course Code
W11M009801
開講所属
/Course Offered by
地域文化研究科南島文化専攻南島文化専攻/Graduate School of Regional Culture Department of Ryukyuan Culture Department of Ryukyuan Culture
開講区分
/semester offered
集中/Intensive
単位数
/Credits
2.0
学年
/Year
1,2
主担当教員
/Main Instructor
政岡 伸洋(非常勤)
科目区分
/Course Group
専門教育科目 専門教育科目選択/専門教育科目 専門教育科目選択
遠隔授業
/Remote lecture
No

担当教員情報/Instructor Information

教員名
/Instructor
教員所属名
/Affiliation
政岡 伸洋(非常勤) 南島文化専攻/Department of Ryukyuan Culture
※ポリシーとの関連性
/*Relevance to Policy
南島文化専攻のディプロマ・ポリシーを念頭に、本土や南島のほか海外の事例を対象として、民族誌的な視点から民俗学の対象を分析することで、専門的かつ多様な観点から自らの課題を発見し、主体性と協調性をもって解決するとともに、その成果を地元の方々にも共感してもらえるような実践につなげる方法を、みなさんとともに考えるような授業を行います。
授業に関する問い合わせ
/Inquiries about classes
最初の授業で、担当者のメールアドレスをお伝えしますので、何かあればそこに連絡してもらえればと思います。
学びの準備
/Prepare to learn
ねらい
/Goal
民俗学は現在、大きく変わろうとしています。これまでの民俗学は、基層文化論を前提に、変わりにくい部分にのみ注目する傾向が顕著でした。しかし、近年では変化を前提に、目の前にある何気ない日常の暮らしの文化の成り立ちを実証的に検討することで、一般的なイメージとは異なるもう一つの“事実”を明らかにし、私たちの当たり前を問い直すような研究が主流となりつつあります。そこで、この授業では、このような民俗学の新たな潮流も視野に入れながら、「授業計画詳細情報」に挙げたテーマを設定し、民俗学・民族誌的視点からの事例分析の具体像を提示するとともに、これにより南島文化理解のための新たな視点や方法につながるヒントを探れればと考えています。
メッセージ
/Message
① この授業は、9月7日~10日までの4日間、2時間目から5時間目に集中講義での実施を予定しています。必ず出席してください。
② 本土や海外の事例が中心となりますが、対象となる地域の専門的知識がなくても理解できるように解説します。従来のイメージとは異なる当たり前を問い直す面白さを実感してもらえればと思います。
到達目標
/Attainment Targets
この授業では、以下の2点を到達目標としています。
① 身近な生活文化に対し、歴史的、社会的、経済的背景、つまり日常の暮らしの背景をふまえた上で、その特徴について安易なイメージや学問的“常識”にとらわれることなく“実態”に即して理解し説明できる。
② これにより、受講生各自の研究はもちろん、将来生きていく上においても、身近で自明なものとされるさまざまな社会的・文化的事象や問題に対して、イメージに引きずられることなく批判的に捉え直し、主体的に考えることができる。
学びの実践
/Learning Practices
授業計画
/Class Plan
授業計画の具体的内容については、「授業計画詳細情報」を参照してもらえればと思います。
テキスト・参考文献・資料など
/Textbooks, references, materials, etc.
テキストは使用せず、プリントを配布し、それに基づいて授業を行います。参考文献については、必要に応じて授業の中で紹介します。
学びの手立て
/Way of learning
① 履修の心構え
授業中の私語や正当な理由のない教室の出入りなど、他の学生の迷惑になるような行為は厳禁とします。その他、詳しくは最初の授業でお話します。
② 学びを深めるために
授業の内容は、沖永良部島の話を除き、本土や海外の事例分析をもとに進めていきますが、特にその視点や方法を学んでもらえればと思います。また、みなさんのよく知っている身近な事例に当てはめたらどのような研究ができるかを考えながら受講してもらえればと思います。
評価
/Evaluation
レポート70%、平常点30%。
レポートの評価基準は、課題に対して民族誌および民俗学の視点や方法をふまえた説明の論理的整合性を軸に評価します。平常点については、リアクションペーパーやディスカッションでの発言等の授業参加の積極性を軸に評価します。
生成AIの利用について
/Generative AI Usage
生成AIの利用範囲
/Rules for the use of Generative AI Usage
①利用を認めない(教員の指示がある場合を除く)
補足事項(任意)
/Additional Information
学びの継続
/Continuing to learn
次のステージ・関連科目
/Next Stage and Related Courses
この授業で得た視点や方法を、修士論文作成等に活かしてもらえればと思います。
授業外学修時間の考え方
/Overtime Learning
授業外学修時間はシラバスの授業計画を参考にして、計画・実施してください。
No. 回(日時)
/Time (date and time)
授業計画
/Class Plan
授業時間外学修の内容
/Out-of-Class Learning
備考
/Notes
1 1 オリエンテーションー授業の進め方・受講上の注意点 自らの民俗学に対するイメージを整理しつつ、今後の授業のテーマの内容がどのようなものになるかを考えておいてください。
2 2 大きく変わる民俗学―「民俗」に対するイメージと実際 授業の内容を踏まえ、身近な民俗について再検討してみてください。
3 3 祭りはなぜ受け継がれるのか①―京都のやすらい祭りと御霊信仰 京都と御霊信仰の関係を整理してみてください。
4 4 祭りはなぜ受け継がれるのか②―祭りの現状とその特質 祭りと地域社会の暮らしがどのように関連するのかを考えてみてください。
5 5 湯殿山の即身仏出現の背景を考える①―即身仏になった行人と寺院組織 湯殿山の即身仏を調べ、寺院組織と行人の関係を整理しておいてください。
6 6 湯殿山の即身仏出現の背景を考える②―羽黒山と湯殿山の争論と宗教実践の確立 出羽三山の歴史的展開を整理するとともに、即身仏出現との関連を考えておいてください。
7 7 薩摩藩による奄美支配の強化と沖永良部島の世之主伝説①-島の支配者層と世之主伝説の意義の発見 配布した近世史料とそこから読み取れる内容について整理してみてください。
8 8 薩摩藩による奄美支配の強化と沖永良部島の世之主伝説②-世之主伝説を通して自らの足元を見つめ直す 配布した近世史料とそこから読み取れる内容について整理してみてください。
9 9 韓国済州島の宗教儀礼①―済州島の村祭りと地域の暮らし 済州島の生業の展開と祭りのあり方の関連について整理してみてください。
10 10 韓国済州島の宗教儀礼②―文化財化・観光化がもたらしたもの 文化財化・観光化による民俗の位置づけの変化について考えてみてください。
11 11 民俗学からみた東日本大震災①―震災前の暮らしの特徴 震災前の人びとの暮らしの特徴を民族誌的視点から考えてみてください。
12 12 民俗学からみた東日本大震災②―人びとは災害にいかに向き合ったのか 震災後の人びとの対応と直近の過去の暮らしの特徴との関係を考えてみてください。
13 13 民俗学からみた東日本大震災③―民俗学からの被災地支援とは? 民俗学からの被災地支援で、何を大切にすべきかを考えてみてください。
14 14 民俗学からみたコロナ禍―ドイツのロック・ダウンの中で見えたもの 自らの経験をもとに、コロナ禍での人びとの対応と直近の過去の拘束性について考えてみてください。
15 15 民族誌的視点から日常の暮らしを軸に当たり前を問い直す民俗学の可能性 これまでの授業内容を振り返るとともに、自らの研究にどう活かせるかについて考えてみてください。

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