ティーアワーは今年度で3年目、通算16回を迎えました。今年もバラエティーあふれるテーマで、妊婦体験をしたり、粘土細工を楽しんだり、本場の中国茶を味わったりと、毎回参加者の好評を得ています。
 ティーアワーとは、その名のとおり“お茶”しながらの気軽な「しゃべり場」です。学科や学年の垣根を越え、自由に語り合える場です。新たな発見や出会いだけでなく、今まで気付かなかった自分自身の発掘もあるかもしれません。
 あなたも、ティーアワーに遊びに来てみませんか?


人間福祉学科 講師 岩田直子

人間が誕生し、成長していくプロセスに一つとして同じものはありません。それぞれ素晴らしく、ユニークです。しかし、私達は忙しい毎日の中で自分の存在を見失いがちではないでしょうか。また、何かと他人と比較し、自分の欠点ばかり気になってしまうことが多いのではないでしょうか。これでは自分の良さがわからなくなってしまいますし、自分の生命を慈しむ気持ちが消えてしまいます。
 ということで、金曜日の午後のひととき、ちょっとひと休みし、ゆったりとした時間の中で自分を振り返ってみようと呼びかけたところ、男子学生13人、女子学生12人が参加してくれました。
 今回は、那覇市母子保健推進員4名の皆さんのご協力のもと行われました。ティーアワーが始まって今年で3年目ですが、学外の方をお招きして開催されたのは初めてのことでした。母子保健推進員の皆さんはビデオやパネル、手作りの胎児人形を使って生命誕生のしくみや、胎児の成長の様子をお話して下さいました。参加学生は生命誕生の不思議さや乳児の能力に感動したようです。また、推進員の皆さんは、お話ばかりでなく、手作り妊婦体験グッズを使って臨月の妊婦体験をさせて下さいました。体験した学生達は、その重さ、日常生活をする際の不便さに驚き、母親の偉大さと、その愛情の深さ、そして命の大切さを再確認したようです。

平成15年度 ティーアワー

 昨年9月に宮古島を襲った台風14号は、復帰後県内で最悪となる暴風(最大瞬間風速74・1メートル)を記録、その被害総額は約160億円に達するなど、史上まれにみる甚大な被害をもたらしました。沖縄国際大学では、台風被害に見舞われた宮古地区の方々に対して、大学と学生が共に協力し、積極的に支援活動を行いました。その活動の一端をご報告いたします。

■宮古市町村会へ義援金を贈呈!

 10月31日(金)、本学の波平勇夫学長・西平功常務・比嘉堅学生部長は、平良市字下里の宮古市町村会を訪問し、台風14号で深刻な被害を被った宮古地区の早期復興を支援するため、義援金(30万8,958円)を贈呈いたしました。贈呈式で波平学長は「すべての職員、学生に呼びかけて集めた義援金をお持ちしました。1日も早い復興を願っています」と挨拶し、義援金を手渡しました。市町村会を代表して受け取られた川田正一上野村長は「温かい志に感謝します。アララガマ精神を発揮して、早期の復興を目指します」と述べられました。

 

■宮古の子供達に図書6000冊をプレゼント!

 11月28日、本学の学生らによる図書支援プロジェクト「ハート」のメンバーが、宮古の池間・久松・北の3小学校を訪れ、それぞれ2千冊、計6千冊の図書を贈りました。
 今回、宮古の小学校では、台風による浸水で多くの図書が破損、特に久松小では6000冊の本を失うなど、深刻な被害がありました。この窮状を知った屋嘉比織江さん(商学4年)と赤嶺達也さん(人間福祉3年)は「台風で不安になった子供達の心を笑顔にしてあげたい」との気持ちから活動を開始、有志を募り、児童向けの本5千冊を宮古へ届けることを計画しました。マスコミを通じての支援呼びかけと共に、大学祭でも図書の寄贈を募ったところ、予想以上の反響があり、当初目標を上回る6千冊の本が寄贈され、また、宮古への運搬についてはコープおきなわが協力するなど、多くの支援が寄せられました。
 宮古での図書贈呈式には、屋嘉比さん・赤嶺さん・糸数健吾さん(社会4年)とコープおきなわの関係者が出席し、子供たちへ直接、図書を手渡しました。子供たちの感謝の言葉を受けて、屋嘉比さんは「背伸びしないで何か支援できる事はないか?と動きだしたのがきっかけでした。小さなパワーがどんどん広がり、こうして本を集めることが出来ました。私達も子供たちから笑顔をいっぱいもらって嬉しいです」と述べ、このプロジェクトに関わった全ての人たちの「ハート」が子供たちへと無事に届けられたことを喜んでいました。


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