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松堂 秀樹(まつどう ひでき) |
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1996年3月 |
コザ高等学校卒業 |
1996年4月 |
沖縄国際大学 文学部 英文学科入学 |
1998年2月 |
韓国の韓南大学に一年間交換留学 |
2000年3月 |
沖縄国際大学 文学部 英文学科 卒業 |
2001年3月 |
沖縄国際大学 国際交流センターで
派遣職員として勤務 |
2002年4月 |
琉球新報社入社
(編集局社会部警察担当を経て
現在は八重山支局長) |
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●現在のお仕事は |
琉球新報八重山支局で勤務し、八重山全体の行政や議会、事件・事故から自然環境問題、産業、まちの人や
イベント、祭事などを取材しています。取材内容が多岐にわたり、専門的に勉強したことのない分野ばかりで苦労もありますが、新石垣空港設置に伴う開発と自
然保護、国境地域の防衛問題など、国内外で注目される事案を抱えている地域でもあり、とてもやりがいを感じています。入社して3年は社会部で警察担当だっ
たため、事件・事故以外の取材の手法や記事の書き方が分からず、四苦八苦しましたが、地元の方々やマスコミ関係者、会社の先輩に助けられ、自然豊かな石垣
島での仕事を楽しんでいます。 |
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●沖国大に進学した理由 |
「英語教員」「日本語教員」「心理カウンセラー」など、沖国大にはやる気があれば取得できる資格がたく
さんあったので進学しました。英語や海外に大変興味があり、「将来は英語を使う仕事をしたい」と漠然と夢見ていましたので、留学経験のある先生方や同じよ
うな動機を持つ学生、外国からの留学生との交流が刺激になりました。私自身は韓国語のクラスで、韓国の大手英字新聞社で編集局長を務めていたという金東善
先生や、沖国大初の韓国人留学生だった長嶺聖子先生に出会ったことが大きな転機となりました。先生方の影響で韓国留学を志し、大学の交換留学制度で韓南大
学に行かせてもらいました。 |
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●在学中に経験したこと、現在
に活かしていること |
格闘技に興味があったので、韓国留学中に大学で活躍するレスリング選手からレスリングの技術を学び、ソ
ウルオリンピック金メダリストの先生からテコンドーを教えてもらいました。帰国してから大学の友人らと一緒に柔術サークルを立ち上げましたが、練習場所が
確保できず、3号館と5号館の間の芝生の上で練習していたのがいい思い出です。また英語教員養成課程で指導して頂いた玉城康雄先生から宗教心の大切さを学
んだことや、ゼミの追立祐嗣先生からアメリカ南部の社会風景や黒人問題などをジャズを通して教えて頂いたこと、空手家の新里勝彦先生から身のこなし方を学
んだことなど、今の自分自身の心構えや身構えに非常に大きな影響を与えています。仕事の上でも、大学時代の経験が物事の意味を考える上で非常に役立ってい
ます。 |
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●今後やってみたいことや夢は |
国内外で「勝ち組」と「負け組」のすみ分けが広がり、貧富の差が激しくなりつつあると思います。持てる
者は資本を守るために「情報」と「武力」を必要とし、持てない者は「無知」を強いられ、「武力」に利用されるか脅かされるという現象が世界各地で起きてい
ます。また資本主義社会であまりに資本に執着することで、戦争や自然破壊などが発生しています。人間やその他の有機物や無機物、自然を含めたすべての存在
が平和的に調和した世界になれるよう、アンテナを磨いて少しでも正しい情報を発信していけたらと思います。 |
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●後輩へのメッセージ |
“Experience is the best
teacher”(経験は最良の師である)。経験は人生に必要な知恵だけでなく、自分の内面を観察する刺激を与えて成長させてくれるものだと思います。経
験は過去や未来ではなく「今」しかできません。私は沖国大で尊敬できる師や信頼できる友人に出会い、いろんなことを経験することができました。まだ一人の
人間として達していないところも多いですが、人や経験を通して「学び」のきっかけを与えてくれた母校に感謝しています。在学生のみなさんも「今」を大切に
して積極的にやりたいことに取り組んでください。 |
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