渡久地学長は告辞の中で、「これからの長い人生行路の途中で困難に遭遇したときは冷静に勇気と知恵と行動力を発揮して、その困難を克服してください。また、順風満帆のときは決して油断することなく心を引き締めることを心がけてください。知恵と勇気と行動力と謙虚な心で諸君のそれぞれの人生を輝かしいものにしてください。今後のご活躍とご多幸を切に希望します。」と述べ卒業生を激励した。
 卒業生を代表して、人間福祉学科の田中春菜さんは 「壁にぶつかったときこそ自身を多面的に知るチャンスだと思い、自分はどうなりたいかと模索し続ければ生涯に渡ってより望む姿へと近づけることを信じています。そして、日々の中で人は必ず誰かと影響し合って生きていることを忘れず、常に感謝の気持ちを持ち続けたいです。」 と力強く答辞を述べた。
また、学業優秀で文化・体育活動の分野で活躍・貢献したと認められる者に与えられる学生表彰を、地域行政学科の下地佐季さんが受賞した。今回の受賞で、学生表彰された卒業生は、下地さんを加え10人となった。
式典終了後には、5号館前中庭で、校友会主催の園遊会が催され、多くの在学生や父母も参加し、卒業生の門出を祝った
 
     
 
 
 
法学部 地域行政学科 下地 佐季(しもじ さき)
 
 
 
     
   平成17年「第10回全日本高校・大学生書道展」(読売新聞社・日本書芸院主催)の調和体部門(漢字とかな交じり文)において、最高賞にあたる大賞を受賞した。同書道展は、日本が世界に誇る文化である「書」の継承・発展のために、次代の担い手となる若者を育てる目的で創設されたもので、第10回書道展には全国から過去最高の1万1455点の力作が寄せられ、その中からの選ばれたことが評価された。  
     
 
 

 
総合文化学部 英米言語文化学科
石川清康(いしかわ きよやす)
 
 大学生活3年目を迎えるころ、私は留学を決意し大学を一年間休学してカナダへ語学留学しました。誰も知り合いのいない異国の地で、私の武器となったものは大学のサークルで習った沖縄のエイサーでした。三線の音色にのせて太鼓を片手に留学仲間の前で踊った時は、沖縄の芸能を通し異文化交流をすることができ、一味違った留学生活になったのを覚えています。この留学での経験をきっかけに、沖縄に戻ってきた私は沖縄の文化や芸能に今まで以上に興味を持ち、エイサーサークル「琉球風車」での活動を中心に多くのことにチャレンジ精神を持って取り組みました。4年生になると部長を務め、たくさんの仲間と共に、エイサーを通して多くのことに挑戦していきました。これらの経験は私を確実に成長させてくれたと思います。そんな私も晴れて卒業することとなりました。留学やサークルで培ってきた多くの経験を大切にし、今後は社会人として社会に貢献させたいと思います。
 
 
 
 

 
総合文化学部 社会文化学科
永山美和子(ながやま みわこ)
 
「沖縄国際大学に入学したからには国際大学の名のとおり国際的になろう」これが、私の入学前の目標で、卒業までには自分の専門の学問とは別に何か一つ語学を習得したいと思っていました。その後本学の国際交流センターへ足を運び、留学生と互いの国の事を話す内に交流を深めていきました。それがきっかけで中国語に興味をもち、在学中には中国語を学ぶため台湾へ一年間留学しました。おかげで今では10カ国以上の友人がいます。
私は大学生活において県内各地域、県外、そして国外出身のかけがいのない仲間達と出会うことができました。彼らと共に、学び、笑い、励まし合いながら過ごした私の大学生活は最高の宝物です。これまで私を支えてくれた家族、先生、本学職員の皆さん、友人達には感謝の気持ちでいっぱいです。これからは、本学卒業生として本学で学んだ事を胸に、社会に貢献できる社会人になっていきたいです。
 
 
 
 

 
地域文化研究科 南島文化専攻
山下 紋子(やました あやこ)
 
 幼い頃から慣れ親しんできた沖縄の方言を、方言学という学問として深く学びたいと思い、大学院の進学を希望しました。学部の頃と比較して、講義では先生の話を聞くだけでなく、先生や学生同士で意見を交わす場や、発表する場が多く設けられていました。自分の意見に対し、様々な反応があり大きな刺激になりました。
修士論文執筆のための方言調査では、たくさんのお年寄りの方々にご協力を頂きました。各々が自分の集落のことばに誇りを持っている姿に、大変心を打たれました。また、集落ごとに違いを見せる方言の多様さを直に聞くことができたのは、大変貴重な経験でした。
調査にご協力頂いたお年寄りの方々や、論文を指導してくださった先生方に、感謝の気持ちで一杯です。これから入学される方々は、今がスタート地点だと思います。目標を失わず、充実した大学生活を送れるよう頑張ってください。
 
 
 
 

 
総合文化学部 日本文化学科
伊良波さゆき(いらは さゆき)
 
 私の大学生活は、学業と共に、沖縄芝居や琉球舞踊、琉球古典音楽(三線)、一方で学費工面のためにアルバイトのかけもちと、忙しいながらも私生活共に楽しい毎日でした。しかし、三年次の時、多忙な生活と精神的な挫折が原因で、体調を崩し2年間休学することになったのです。アルバイトができなくなったため、大学を辞めてしまおうかとも考えました。そんな時、文化奨学金があることを知ったのです。応募してみると、幸運にも採用され、なんとか復学することができました。何度も諦めかけ、挫折を味わいながらの大学生活でしたが、なんとか卒業することができ、誇らしい気分で社会人になることができます。6年間を振り返り、本学に入学して本当に良かったと思っています。皆さんも、これからの大学生活それぞれの事情で様々な苦難が待ち受けているかもしれません。しかし、卒業するときには入学して良かったと思えるように、精一杯生きて素晴らしい思い出をたくさん作って下さい。