新入生諸君、入学おめでとう。諸君の沖縄国際大学への入学を教職員一同心から歓迎します。
 ご父母の皆さんにも心よりお祝いを申し上げます。
 新入生諸君は、今日から、この沖縄国際大学で学園生活を送ることになります。今日この日から諸君のいわゆる学生時代が始まるのであります。学生時代というのは人生のうちで最も輝かしい時と言えます。どうか本学のキャンパスで諸君の輝かしい青春の時を有意義に過ごしてください。しかし、青春時代は、社会で一人前の人間として活躍する為に種々の訓練を為す重要な時期でもあります。諸君は、本日からその訓練を始めることになります。
 大学で何を学ぶか。専門の勉強は勿論ですが、その他に、教養、語学、コンピュータ、芸術、スポーツ等々、諸君の目標に合わせて学習科目を選択してください。沖縄国際大学は諸君の幅広い要望に応えられる大学です。沖縄国際大学には熱意ある優秀な教員が揃っています。新しい体育館や先端の情報技術を取り入れた立派な図書館も備わっています。また、この度改築された本館には学生諸君の単位登録、就職活動を支援するための教務課、就職課が配置されていますが、これも学生諸君が利用しやすいような設計がなされています。どうか大いに活用してください。
 沖縄国際大学は他の多くの大学と単位互換の協定を結んでいますから、諸君の熱意と努力次第では北海道、東京、四国、あるいは台湾、韓国、マカオ、オーストラリア、フランス等の外国の大学で勉強することも可能です。諸君がこのような沖縄国際大学の優れた教育環境をフルに活用して努力すれば、卒業後に県内だけでなく県外、あるいは国外で活躍できる能力を養うことができます。
 目標を立てることから始めてください。明瞭な目標がないと学習の効果が乏しくなります。諸君の多くは既に自分の進むべき目標を持ってスタートラインに立っていることと思いますが、もし未だ目標を定めていないなら、早速目標を立ててください。学生時代は短いです。そのうちに目標を立てようと悠長にかまえていると目標を持たないままに卒業を迎えることになりかねません。是非早い時期に目標を定めて、その目標に向けた行動を起こしてください。行動というのは常に次に為すべき行動を教えてくれます。従って、初めの行動を実行さえすれば、次に取るべき行動が見えてきます。それを次々実行していけば前途遼遠と思われる目標にも到達できます。
 人格を磨く努力も重要です。どうか明朗で快活な人格を養ってください。明朗な気持ちは問題を解決する力を持っています。快活はその力を推し進めます。明るく元気な気持ちになったとき諸君は自然に頑張れます。どうか明るい気持ちで元気よく学園生活を送ってください。
諸君の本日からのご健闘を祈ります。
地域文化研究科長
葛綿 正一
(くずわた まさかず)
 
学問の楽しさと厳しさ
 大学院は学問研究に専念できる場所です。どうぞ学問する楽しさを存分に味わってください。しかし、学問は厳しいものです。時として壁にぶつかることがあるでしょう。そんなときは初心に立ち返ってみてください。
地域産業研究科長
富川 盛武
(とみかわ もりたけ)
 
知を研磨し社会を改革
 今、人間が人間を傷つけたり、貶めたりすることが社会に蔓延している。何万年と受け継いだ人類の英知を濃縮してカプセルにしたのが学問である。人類が困難に直面した時、克服してきたのは常に英知によってであった。危機に臆することなく大学院で知を研磨し社会を改革し人生を花咲かせて頂きたい。
法学研究科長
徳永 賢治
(とくなが けんじ)
 
ローマ法を通して、ローマ法の上に
 「ローマ法を通して、ローマ法の上に」という諺があるように、学問は、過去の先行研究を無批判に墨守するのも、また先行研究を全く無視し通説攻撃に終始するのもよくありません。どんな選択肢があり、なぜその選択肢を選ぶのかを論理的に裏付けて自説を展開する必要があります。 今日から始まる二年間の新生活が意義有るものとなるよう祈っております。
法学部長
井端 正幸
(いばた まさゆき)
 
隗(かい)より始めよ!
 入学おめでとう。大学生になったいま、気負うことなく、まずできることから始め、そしてやるべきことは必ずやる。その積み重ねが、いつしか大きな成果につながるでしょう。「目からウロコが落ちる」、そんな感動をどれだけ味わえるか。これもまた、学生時代の貴重な経験の一つです。
経済学部長
大城 保
(おおしろ たもつ)
 
自律と自立の精神
 入学おめでとうございます。大学生活4年間は皆さんのこれからの人生設計に大きく影響する大切な時間です。「自律と自立の精神」で経済と環境に関する知識を学ぶことが大切です。我々は皆さんの努力を応援します。
産業情報学部長
砂川 徹夫
(すなかわ てつお)
 
いろんなことにチャレンジしよう!!
 入学おめでとう。大学の授業で知識や技術を修得することも大切ですが、授業以外でも積極的にいろんなことにチャレンジし、また基本的なマナーを身に付け、個性豊かな人間としての魅力を高めることを期待します。IT時代だからこそ、人間的魅力・感性が重要なのです。
総合文化学部長
小熊 誠
(おぐま まこと)
 
大学は社会との接点
 大学では、さまざまな新しいことを学ぶことになりますが、いろいろな社会体験も重要です。インターンシップだけでなく、各種ボランティア活動、NPO活動、教育実習やその他資格関係の実習など、積極的に社会と関わって下さい。