▲左から、新垣副学長、富川理事長・学長、前村常務理事
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本学は創立以来、時代の波にもまれながらも、教員・事務職員が一丸となって、その都度、変化に対応・適応し、今日の地位を築いてきました。しかし、今、日本の歴史上、経験したことのない「少子、高齢化」の大波を受け、この大波に対応しなければ、組織の維持、発展は叶いません。
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まず、地域に根ざした本学としては、沖縄の社会がどのような大学像を本学に求めているかを調査研究し、あるべき方向を探りたいと思います。やはり大事なキーワードは「地域性」だと考えています。国際化の進展はめざましいものがありますが、それは地域にプラスとマイナスの影響を与え、場合によっては地域が淘汰されるという危惧もあります。地域は異質性を前提に成り立っています。換言すると独特の自然、文化、歴史が地域です。国際化は同質化、画一化を急速に進めており、地域性を浸食しています。無論オール オア ナッシングの議論は不毛ですが、人間にとって何が大事かを考える上で地域の視座は重要になります。本学は地域の知恵を創出しつつ、学生を育てたいと思います。
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今年度(2008年度)から、副学長という新しい職制が出発することになり、不肖私がそれを務めるめることになりました。初代の副学長として、責任の重さを痛感しているところです。これまで1年以上をかけ、学内の諸機関で議論を積み重ねてきて、できた職制ではありますが、できたばかりですから、滑り出しはややもたつくかもしれません。
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しかし、しだいに定着していくものだと考えています。 そのようななかで、副学長の担うべき役割は、学長を補佐しつつ、学長とともに、大学の発展のために尽力することにあり、そこで指導性を発揮することであるといってよいでしょう。ここで指導性というのは、積極的にアイディアを提案するということです。提案されたものが議論に付されて、支持される場合もあるでしょうが、否定される場合も、もちろんありましょう。そこで重要なことは、知識と知恵にもとづいて得られた諸機関の支持こそが、提案を実施に移すことを可能にするということです。
副学長として、関係者の方々に求めたいことは、そのような議論に参加することを通じてご批判を率直に出していただくことによって、支えてほしいということです。関係者すべての方々のそうしたご協力があってこそ新しい職制も活きるはずです。
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本学は、「真の自由と自治の確立」の建学精神と、「沖縄の伝統文化と自然を大切し、人類の平和と共生を支える学術文化を創造する。
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そして豊かな心で個性に富む人間を育み、地域の自立と国際社会の発展に寄与する」という理念を基に地域に根ざし開かれた大学として今日まで発展してきました。
今、大学を取り巻く環境は、18歳人口の減少、高等教育の学際化・高度化、国公立大学の法人化、研究資金の重点配分といったように著しい変化が見られます。このような変化に対応すべく大学は変革を求められています。
本学がこれからも地域に根ざし開かれた大学として発展していくためには、変化の本質をしっかりと見極め、大学運営の基盤を構築し、教育研究の充実、地域を担う人材の育成に努めることが肝心です。微力ではございますが、全学のご協力、地域の皆様のご支援を賜り、頑張っていきたいと考えております。
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