■経済学部の特徴
 沖縄という島嶼地域が持続的に発展していくためには、高度な人材の育成と確保が重要です。しかし、全国との人的基盤整備の格差は著しく、沖縄の振興に即した専門性と高度の素養を有する人材の育成が急務となっています。この地域のニーズに応えるべく、経済学部に2つの学科を開設いたします。
 「経済学科」は、経済学教育の中核的かつ基本的な分野を担うとともに、幅広い国際的な視野の下、理論・実証・政策・国際経済に関する基本科目を設け、沖縄の特性を活かした国際性豊かな人材を育成いたします。
 「地域環境政策学科」は、地域の経済構造や経済の生成・発展、再開発や自然環境の保全・活用のための理論的背景や、検証・評価等の実践的能力の基礎となるカリキュラムを準備します。そのために、経済のみならず法律・行政・会計・自然科学等の幅広い科目を揃えるとともに、実習教育にも積極的に取り組みます。

■経済学部の教育理念・目的
@ 基礎教育の充実と時代の要請に対応した人材の育成
A 問題の探求・解決能力や知的能力を備えた創造的な人材の 育成
B 沖縄の特性を活かした国際性豊かな人材の育成
C 高度の知識・見識を身につけ、地域の自立に貢献する人材の育成

■経済学科の特色
経済社会を理解するための多様なカリキュラムと充実した情報教育国際性豊かな人材の育成
○ 自由で柔軟な科目の選択による進路の探求
○ 体系的なカリキュラムによって経済学の理論と実際を学習
○ 世界と日本のアップデートな経済動向を紹介
○ 実践的な情報系科目を数多く提供

■地域環境政策学科の特色
地域経済から国際経済まで、地域環境から地球環境まで
沖縄で初の「経済」と「環境」を結ぶ学科

○ 沖縄、日本及び世界の最新の経済動向と環境問題を学ぶ
○ 経済学の基礎理論と応用・実践を学習
○ 情報化に対応した実践的な科目・演習を開設
○ 地域経済と環境問題を考える広く深い視野を育成

 

 経済学部長
 野崎 四郎

グローバリゼーションや少子高齢化が進展する中にあって、日本経済はデフレや構造改革、税制改革等、混沌を深めていますが、今、まさに必要とされているのが、経済の分析であり、これからの時代の基本哲学を構築することです。
 沖縄にあっては、自立経済へのステップを勇気をもって踏み出すことが必要です。自立経済とは自らの力で稼ぐことで競争力を確保し、個性輝く地域づくりを目指すことです。環境関連産業や観光リゾート産業、情報通信産業などが戦略産業として挙げられていますが、沖縄の個性である長寿健康や歴史・文化・伝統芸能、それに心の豊かさや環境の豊かさ等を引き継ぎ、現代性を取り入れた産業の複合化という重層シナリオの中で、持続可能性を高めることができるのです。
 本学部では、現実の経済を理解し、地域経済の適切な発展と環境政策を学ぶことで地域の課題を自ら考え、行動する課題探求型の人材を育成します。
 全教員の熱意により、新しい時代を創造していく若い力をどこまでも応援
いたします。

 
時代のニーズを捉え、商経学部が「経済学部」と「産業情報学部」の2つの学部に、新しく生まれ変わります。
 「経済学部」は「経済学科」と「地域環境政策学科」から、「産業情報学部」は「企業システム学科」と「産業情報学科」から構成されています。いずれの学科も、時代のニーズにマッチした多様なカリキュラムを提供し、地域の自立と国際社会の発展に寄与できる個性と創造性に富んだ人材の育成を目指します。
 
  ■産業情報学部の特徴
 近年のグローバルな情報技術(IT)社会の進展は、企業経営にも構造的変革を求め、その変化に適応すべく「高度な経営情報分析能力」と「国際的ビジネス感覚」を有するビジネスの専門家を育成することが重要になっています。また、情報化の進展による社会変革の流れを受け、既存産業の情報化、新規産業の創出による自立的発展に向けた情報通信市場の形成、情報化人材の育成が重要なテーマとなっており、地域産業分野を活性化できる人材、新規企業を創造できる人材の育成が急務となっています。
 このような地域人材ニーズを踏まえ、
 「企業システム学科」は、旧商学科の経営・会計・流通システムコースのカリキュラムを再編・拡張して、「企業経営における高度な経営情報分析能力、国際的ビジネス感覚を持ったビジネスの専門家」の育成を目指します。
 「産業情報学科」は、旧経済学科の情報経済コースと旧商学科の情報コースの科目を再編し、情報関連科目を大幅に追加して、「産業の情報化と情報の産業化をキーワードに産業界をリードする人材」の育成を目指します。

■産業情報学部の教育理念・目的
@ 個性と創造性の尊重
A 自律的学習態度の育成と倫理観など人間性教育の重視
B 基礎理論・基本技術に基づく専門教育・研究の高度化
C 地域に根ざした心豊かな社会性と国際性の涵養

■企業システム学科の特色
企業活動を理論的・実践的にトータルでリードする
ビジネス・スペシャリストの育成

○ 会計システム、経営システム、マーケティングなどを
総合的に学び、バランスのとれた人材を育成
○ 講義内容が資格取得に直結する実践的なカリキュラム
○ 情報系科目や国際系科目などの新しい形態にも対応

■産業情報学科の特色
産業社会システムの知識と情報技術(IT)を学び、
産業発展に貢献する人材を育成

○ ユビキタスネットワーク、電子商取引(EC)などにも
対応したカリキュラム
○ 産業社会系科目や高度な情報技術科目などの新しい形態
にも対応
○ 講義内容が資格取得に直結する実践的なカリキュラム

 

 産業情報学部長
 富川 盛武

現代はIT(情報技術)革命により、これまでの社会とは大きく異なる新しい時代に突入しました。コンピューターの利用なくしては社会が成り立たなくなっています。若者が自らの未来を切り開く重要なキーワードの一つが「情報」です。産業情報学部では「産業の情報化と情報の産業化」をキーワードに産業界をリードできる人材の育成を目指しています。
島嶼社会である沖縄は、かつて中国、日本、東南アジアと交易し、現代で言う国際ネットワークを形成することにより発展し、琉球の時代を築きました。国や県は情報化を推進し、情報ネットワークを駆使して産業の創出、効率化を図り自立的発展に結びつけようとしています。本学部では、情報技術の習得を基本に企業システム学科と産業情報学科で時代に対応できる国際ビジネス感覚や高度な経営能力の育成を図っていきます。未来を切り開き人生を花咲かせたい若者の入学を歓迎します。

 
<<前のページ ホーム 次のページ>>