本学諸先輩のこれまでの努力のお陰で、県内では評価されている大学になったと自負いたしております。これからはもう少し欲張って、県外の人々、遠く北海道や東北の人々からも、“沖縄国際大学というよい大学がある” と明瞭に認識されるような、特色ある大学を創っていきたいと思っています。もしそうなれば卒業生たちが全国を舞台に活躍するときに、きっと大きな後押しになると思います。そのためにも少子化時代における大学教育、そして財政的な基盤の強化等、いろんな問題に取り組んでいかなければいけないと思っています。
 少子化時代の趨勢のなかで、多くの学生が従来と違って受験という試練を受けずに入学してきます。これらの学生のなかには、大学教育を受けるに必要な基礎学力がまだついていない学生もいます。そのような学生への対応は、目下のところ各教員の個人的な努力に頼っていますが、大学として有効な方法を検討したいと考えています。
 少子化という不可抗力の大きな時代の流れで、どこの大学にとっても経営が重大な問題になりつつあります。真に良い教育はしっかりした財政基盤の上に立つものと信じます。大学の支出を学生の教育向上のために最大限に有効にしなければなりません。今まで以上に大学の財政を注意深く見守っていく必要があると思います。
 また、就職難の下で、将来自分が就くかもしれないと想定される職業に備えて様々な資格取得を希望する学生が増えてきました。これらの学生の目的をできるだけ叶えてあげながら、本来の大学における高等教育を授けるという、必ずしも一致しない2つの目的を両立させる必要があり、識者の智恵を拝借し、検討していきたいと思っています。
 さらに、県内外の大学、外国の協定校を含めて、教育上の連携をもっと緊密に且つ有機的なものにし、本学学生の研鑚意欲を一層高めていきたいと考えています。
 









       
 第9代理事長・学長プロフィール    

 渡久地朝明(とぐち ともあき)

1939年   沖縄県 那覇市生まれ  
1963年   宇都宮大学 農学部農業経済学科卒業  
1967年   ハワイ州立大学大学院 熱帯農業部農業経済学専攻 修士課程入学  
1970年   ハワイ州立大学大学院 熱帯農業部農業経済学専攻 修士課程単位取得  
1972年   北海道大学大学院 農学研究科 修士課程入学  
1974年   北海道大学大学院 農学研究科 修士課程修了
北海道大学より農学修士を授与される
 
1978年   北海道大学大学院 農学研究科 博士課程単位取得満期退学  
1984年   北海道大学大学院 農学研究科 博士課程修了
北海道大学より農学博士を授与される
 
   
 
 琉球政府(1963年〜64年)、アメリカ銀行(1965年〜72年)を経て、1978年に本学 商経学部専任教員として採用される。商経学部長(1993年〜98年)、大学院 地域産業研究科長(1998年〜2000年)を歴任。
 専門は、農業経済学、応用計量経済学。主な著書に『戦後期における農業生産構造の計量分析』(財団法人 農林統計協会 1997年)がある。


     
 
新部館長に聞く

明るく自由な学風、
大学づくりの活力源に!
学生が育つ
地道な環境づくり
本学図書館の
当面の課題
  教務部長
三村 和則
(総合文化学部
教授)
学生部長
前村 昌健
(産業情報学部
教授)
図書館長
稲福 日出夫
(法学部教授)
     
       
   本学学生の印象は?と聞かれたら、皆一様に「明るく自由」と答える。このスクールカラーを生み出しているのは、本学が教職員に信頼と基礎をおいて大学づくりを進めてきたからである。「明るく自由」は教職員のカラーでもある。国立大の独法化もあり、社会の変化に適切かつ機敏に対応することが益々必要になってきている。様々な、皆様の持っている良い企画・提案を出して頂き、それに基づき、いい大学づくりを進めていきたいと考えています。    希望を抱いて入学してきた学生が、充実した学生生活を送れるように支援し、環境を整えることが学生部の大きな役割であると考えています。学生により良い就学環境を提供していくために微力ではございますが、全力を尽くしたいと思います。教員および職員の皆様のご支援、ご協力を心からお願い申し上げます。
 学生の皆さんには、この厳しい環境の中、たくましく成長し、それぞれの希望を実現できることを切望してやみません。
   現在、全国の図書館間の相互協力事業を円滑に進めるため、ILL文献複写料金相殺システムが議論になっている。会計課と議論を詰めていきたい。また、来年、私立大学図書館協会西地区部会の総会が本学で開催される。この部会は、東海地区から西にある私立大学で構成されているもので、加盟校数は231校にのぼる。教職員の協力を仰ぎながら無事に終えたい。ともかく、図書館職員一体となって、サーヴィスの向上に努める所存です。
 
 

<<前のページ ホーム 次のページ>>