第32回 卒業式
第6回 大学院修了式

         
     

答辞を述べる喜友名聡子さん

 
   第32回卒業式 並びに 第6回大学院修了式が、3月19日午後1時、本学の講堂兼体育館で挙行され、学部 1,090人・大学院 25人の計1,115人が、就職や進学など各自の目標や夢に向かって巣立っていきました。    
       
 


恩師からの卒業証書授与
   波平勇夫学長は告辞の中で、「現在、グローバリゼーションの潮流が世界を席巻しており、沖縄もこれから逃れることはできません。この新しい潮流の中で我々はどう対応したらよいのか。まず一つは、グローバル言語の修得が必要であり、それは今日、英語と情報技能に集約されます。もし今の世に一歩でも二歩でも前進したいと望むなら、この二つのスキルは修得しなければなりません。次に重要なことは、ウチナーンチュー(または日本人)としてのアイデンティティです。これまで沖縄は世界秩序に左右されてきましたが、その中にあって常に問われなければならなかったことは、ウチナーンチューとしての原点でした。今後いかなる潮流に遭遇しようとも、この視点を保持していけば対応できると考えます」と述べ、卒業生を激励しました。
 卒業生を代表して、国文学科の喜友名聡子さんは「4年間の大学生活の中で、県内・県外、さらには国境をも越えた友人達を数多く得ることができ、これからも続くかけがえのない絆を結ぶことができました。楽しかったこと、苦しかったこと、この沖国大で得た全てが、これからの私達の大きな財産になることは間違いありません。お世話になりました先生方、見守っていただいた御父兄の皆様に深く感謝いたしますとともに、沖縄国際大学の卒業生としての誇りと自覚を持ち、これから社会に出て精一杯頑張っていくことをお約束いたします」と力強く答辞を述べました。また、学業優秀、文化・体育活動の分野で貢献したと認められる者に与えられる学生表彰を、法学科の奥田良正光さんと国文学科の宮城茂雄さんが受賞しました。本学開学以来、学生表彰された卒業生は、今回の奥田良さんと宮城さんを加え、7人となりました。
 式典終了後、5号館前中庭では校友会主催の園遊会が催され、多くの在学生や父母も参加し、卒業生の皆さんを祝福しました。
 


恩師との記念撮影
   


5号館前での園遊会
   
     
         
 
学生表彰 受賞者紹介
 
         
    文学部 国文学科 宮城 茂雄 (みやぎ  しげお)

  国指定重要無形文化財「組踊」伝承者。本学在学中、勉学に打ち込むとともに、琉球古典舞踊・組踊の演者として熱心に芸を磨き、国内外を問わず、幅広く活躍。大学3年次(2002年)には、琉球古典芸能コンクール・琉舞部門の「最高賞」を最年少で受賞。大学4年次には、本学・琉球芸能文学研究会の設立に中心メンバーとして尽力し、同研究会の公演をとおして、地域との交流に大いに貢献しました。

 



法学部 法学科 奥田良 正光(おくだら  しょうこう)


 元・与那城村長(1974〜・2期・8年)。民間企業や地方行政に関する様々な役職を経た後、向学の志やみがたく、2000年4月、満71歳で本学・法学部へ入学。大学2年次(2001年)には、永年の地方自治功労に対し、勲五等雙光旭日章を受賞。孫の世代に相当する学友の中にありながら、成績優秀、学問に対する真摯な姿勢を示し、他の学生の良き模範となりました。

 

   


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