卒業生からのメッセージ
 


 
大学院
地域産業研究科
 私にとって、学問は果てしない海のようなものです。そこから、自分の学問的興味を探り出し、学部で基礎的なものを学び、大学院に入って本格的な研究を進めました。この6年間の学習と研究で、私は何を得たかと振り返ると、まだまだ未熟で、わずか大海の一滴を得たに過ぎません。しかし、その一滴は一つの知識の源泉である沖縄国際大学の先生方からの贈り物です。大学院の2年間において私の印象に残っていることは、中国人留学生である私にとっての日本語の難しさと、研究活動を通じて知った日中両国の会計学分野における相違点の面白さでした。さらに大切なことは、私の第2の母校だと考えている沖縄国際大学への入学後に得られた、多くの友人達との絆です。たとえ沖縄を離れても、沖縄の美しい自然と優しい人々を忘れることはありません。そして、いつか私の留学目的の一つである、日本と中国との友好交流に役立つ働きをしたいと願っています。

学生表彰 受賞者
   幼い頃から慣れ親しんでいた沖縄の古典芸能を、琉球文学として学問的に学びたいという希望を胸に入学、早いもので四年の月日が経ちました。振り返ってみると、多くの友人と出会い、素晴らしい先生方の指導を仰ぎつつ学ぶことができた、充実した四年間でした。特に狩俣恵一教授や多くの芸能仲間と出会い、共に「沖縄国際大学・琉球芸能文学研究会」を発足することができたことは、学生生活の大きな宝となりました。昨年の12月には、宮城県・仙台市の宮城学院女子大学での公演を成功させることができ、今年の3月には本学で発足1周年記念公演「双葉踊り2」を開催することが出来ました。これも、先生方、多くの仲間達、家族の支えがあったからこそであり、感謝の気持ちでいっぱいです。
 卒業後は、本学の大学院で学ぶ機会を得ることができました。4年間で得た多くの出会いを大切に、今後も勉学に励みます。
文学部
国文学科
宮城 茂雄

学生表彰 受賞者
 本学卒業に際し、栄誉ある学生表彰を受け、幸甚の極みです。省みるに、本学入学へのインセンティブは、2人の孫達の入学式に父兄として参加したことでした。そこには、希望に輝き活気に満ちた若者の躍動感がありました。私もその躍動感の中に浸って少しでも若さを保ちたいという発露が、本学・法学部への入学となったのです。
 学生生活の中では、私と他の学生とは年齢的に三世代も異なるため、社会観・生活観・学生観、そして事柄の発想に至るまで幾多の相違点がありましたが、大学は能動的学習の府であり、同時に能動的人格形成の府であるという自覚には、些かも相違点はありませんでした。
 1990年に「生涯学習振興法」が制定されました。即ち、生涯学習は、自己の充実・啓発・生活向上のために、生涯を通じて主体的に学習することにあるとの趣旨です。高齢者が気軽に学習できる施設を、全国に先駆けて本学に設置し、活動性高齢者社会の形成に大きく寄与することを望みます。
法学部
法学科
奥田良 正光

         
 
カイロ大学との相互交流に向けて  −波平学長、西平常務、エジプトを訪問−
 
         
   3月6日〜3月13日、波平勇夫学長、西平功常務理事、エルサムニー・イブラヒム非常勤講師が、昨年12月16日に学術交流協定を締結したエジプト国立カイロ大学を訪問しました。
 今回の訪問は、協定締結調印のため本学を訪問したカイロ大学に対する答礼、今後の相互交流に関する話し合い、語学文化セミナー研修候補地の事前視察等が目的で、ヒラリー学長、アナス副学長、マグディ文学部長、モスタファ文学部助教授、他関係者と具体的な話し合いをもちました。
 話し合いの結果、つぎのような意向が確認されました。
 今年8月下旬から二週間、本学から語学文化研修生15人程度を派遣します。研修内容は本学のニーズに沿ったプログラムを提供し、宿舎はカイロ大学で準備し受け入れます。カイロ大学側からの短期語学文化研修生については、日本とエジプトとの経済的格差が大きいため多くの学生を派遣することが厳しく当面は少人数の派遣、または隔年派遣となる可能性があります。経済的負担の軽減についても双方で検討していきます。
 一年間の交換留学生については、カイロ大学側は次年度からでも派遣したい意向であり、本学の方でも次年度受け入れに向けて、国際教育協会への奨学金の申請等をしていきます。本学からの派遣については準備が整いしだい、早期に実現したいと考えています。さらに、学生間の交流だけではなく、今後、教員の個人研究、共同研究、講演会、集中講義、シンポジウム、学術セミナー等の交流も検討していきます。
 今後の交流を推進するため、行動委員会または実行委員会のようなものをカイロ大学のなかに設置し、積極的に学術交流を展開していきたい旨の提案もあり、ヒラリー学長をはじめ、マグディ文学部長等関係者は、本学との交流に対して熱意と期待を示していました。
 
 
 


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