沖国大では、海外の6大学と姉妹大学協定を結び、学術交流や学生・教職員の相互受け入れなど積極的な国際交流活動を展開しています。今年度も海外姉妹校から多くの研修生を受け入れ、様々な交流プログラムを提供し、相互の文化理解の推進につとめました。

 今年度の日本語学・文化研修生として、台湾の東海大学から8名、韓国の韓南大学から17名、計25名の学生が本学を訪れ、日本語や日本文化・琉球文化についての研修を受けました。
今回の研修は、2004年7月7日から7月28日まで約3週間の日程で行われ、研修生は、総合文化学部の大城朋子教授による「日本語集中講座」を受講する一方、本学の東村セミナーハウスで行われた研修では、東村小中学生との交流会に参加し、更に地元の農業青年と共に農作業の実習にも取り組むなど、学外の人々とも積極的に交流する機会が数多く設けられました。また、文化研修プログラムとして「お茶会」や「書道」「着物の着付け」など日本文化を体験すると共に、本学の琉球芸能文学研究会との交流会では「クイチャ−」や「カチャーシー」など沖縄の民俗芸能についても実習し、沖縄の伝統文化や歴史についての理解を深めました。3週間の研修期間中には、沖縄の自然に触れる機会も多く、研修生は沖縄での滞在生活を存分に満喫した様子でした。研修最終日の修了式では、研修生一人一人に修了証書が手渡され、引き続いての「さよならパーティー」では、日本人学生と今後の更なる交流を誓い合う姿が見られました。


普天間高校生と国際交流
− 普天間塾で高校生に韓国文化を紹介 −
 11月12日、県立普天間高校の主催する「普天間塾」の講師に、韓国・韓南大学から本学へ交換留学中の学生3名が講師として招かれ、同校の1年生へ韓国の文化や歴史を紹介し、楽しく交流の輪を広げました。「普天間塾」とは、普天間高校が「地域に根差した学校づくりの推進」と「生徒の進路指標や人間性を培う」ことを目的に様々な分野で活躍する卒業生や地域の人材に講義をしてもらうという企画です。
 8回目の実施となった今回の「普天間塾」では、本学・国際交流センター所長である宮城邦治教授と同センターの伊佐裕課長が普天間高校の卒業生であった事が縁で、韓国人留学生との交流が実現しました。当日は、禹炳 (ウ・ビョンチョル)さん、 恩美(チョ・ウンミ)さん、鄭錫憲(チョン・ソックホン)さんが教壇に立ち、クイズ形式で韓国の風土や歴史・若者文化などについて紹介しました。実際に韓国の民族衣装の着付けなども行われ、終始、明るく賑やかな交流の場となりましたが、とりわけ、韓国ドラマに関するクイズでは、クラスの女子生徒のほとんどが「ヨン様」を始めとする韓国人俳優達についての豊富な知識を披露し、昨今の「韓流ブーム」の凄さに韓国人留学生の方が驚くという場面もみられるなど、高校生と留学生双方にとって、新たな刺激と発見に富んだ国際交流となりました。

 このほど、フランスのエリート教育機関“グランゼコール”として有名な電気工科大学・パリ校の学生がインターンシップ留学のために来沖し、本学・総合文化学部の大下祥枝教授と国際交流センターを仲介役に、沖縄電力での企業研修をこなしました。電気工科大学では、理工科専門課程の資格取得希望者に対し、国内外の法人組織で約2ヶ月間のインターンシップを義務づけており、沖縄電力での企業研修も同カリキュラムの一環として行われました。同大学・外国語部門のパメラ・ブルク先生が、本学・大下教授と交流があった縁で、今回、2名の学生の受け入れが実現したものです。沖縄での研修に臨んだ2名の学生:ミトラ・モーセニさんとダヴィド・ペヴズナーさんは、毎日の企業実習をこなす一方で、本学の「フランス語検定試験・対策講座」でアシスタント役を務めるなど、積極的に沖縄の人々との交流を深めていました。現在、本学にはフランスでの姉妹校はありませんが、今回の交流を機に、仏語圏の大学との学術交流・国際交流活動が更に進展するよう期待が集まっています。

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