昨夏、本学の学生らが主宰するエイサー団体「琉球風車」が、台湾・東海大学を訪れ、日本語を学ぶ学生たちと交流しました。「琉球風車」は、伝統的な踊りに加え、現代的な新しい形のエイサーを創作しており、今回、団員の1人(名嘉浩二さん・社会文化学科4年次)が本学の海外姉妹校である東海大学へ1年間交換留学している縁で、同大学・日本語学科の「日本文化週間」に招待されました。仲本大樹団長(人間福祉学科4年次)が率いる総勢47名の一行は「琉球文化講座」を企画し、琉球舞踊や空手など沖縄の文化を紹介。台湾の学生たちも共に楽しめるようにとエイサーや三線を指導し、実際にカチャーシーも体験してもらいました。「日本文化週間」に開催されるパレードでは、大学構内をエイサーで練り歩き、勇壮な太鼓の音を台湾の空に響かせ、最後は双方の学生が共にカチャーシーを踊るなど、熱気溢れるパフォーマンスを展開しました。盛り上がった演舞を目にした観衆からは「来年もまた来てほしい」と要望する声もあがるなど、台湾の人々に熱狂的に受け入れられました。 |
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今回の公演は、台湾・東海大学の日本語学科の学生と琉球風車の学生が合同で企画したもので、主にメールで連絡を取り合い、事前準備を進めてきましたが、面と向かって話が出来ない分、様々な不安も感じていました。また、私にとって初めての海外遠征であると同時に、実行委員長という大役を任されたこともあり、その役割の大きさにプレッシャーで押しつぶされそうにもなりましたが、メンバーの協力に支えられ、最期まで頑張ることができました。
現地での演舞本番の日、私達の心の中には「台湾の学生に私達のエイサーが受け入れてもらえるのだろうか」という不安もありましたが、事前のエイサー体験授業がとても盛り上がったことや、リハーサルの際に周りに集まってきた学生の多さと歓声に本番成功の手ごたえも感じていました。結局、現地ではエイサーを5回踊り、メインの後夜祭の最後にも出演させていただき、琉舞に古武道、そしてエイサーを披露し、大成功を収めることができました。東海大学の教職員・学生の皆さんや実行委員の方々にも喜んでいただき、「とても感動した」「一緒に踊りたい」「また来年も来てほしい」など嬉しい反響をたくさんいただき、現地の新聞にも取り上げられました。多くの皆様からの声援をいただいたことは、私達にとって大きな自信となりました。また、何よりも今回の公演をとおして、台湾の学生と沖縄の学生との友情が深まりました。
このように、初めて学生で企画・実行し、大成功を収めることができたのも周りの方々の温かい御協力のお陰だと思います。皆様から賜ったご支援に団員一同、心から感謝しつつ、今回の経験を更に次のステップへの糧として、これからも頑張っていきたいと思います。 |
「琉球風車・台湾公演 実行委員長」商学科・2年次 高良 沙綾佳 |
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