2004年12月に京都で行われた「第21回NHK全国大学放送コンテスト」の音声CM部門で、本学・放送研究部の作品「8・13」が見事、優勝の栄冠に輝きました。同作品は、本学での米軍ヘリ墜落事故を主題に、事故当日の学生たちの行動や様々な想いを約30秒間に凝縮・再現した内容となっており、優勝に加え「審査員特別賞」にも選ばれました。放送研究部は、前年度の同コンテストでも音声CM部門で第2位となっており、2年連続の栄誉となりました。以下、同部部長の親泊健太さんのコメントを紹介いたします。
 「この度、私達、沖縄国際大学・放送研究部は全国大学放送コンテストで優勝することができ、部員一同喜びでいっぱいです。この作品は、昨年8月13日に起きた米軍ヘリ墜落事故当時の混乱と衝撃を全国に伝えたい! 基地問題について少しでも関心を持ってほしいという思いから制作しました。伝えたい言葉があふれ過ぎて時間内に収めきれず、泣く泣く削って仕上げるなど苦労もありましたが、これからも様々な視点から、いろんなジャンルや難しい問題にも取り組み、“伝えること”の重要性を考えつつ、放送に携わってゆきたいと思います。」
(日本文化学科・3年次・親泊健太)


             日本赤十字社へ金城常務理事が義援金を手渡す
 2004年10月23日に発生した新潟県中越地震(マグニチュード6.8)は、死者40名、重軽傷者4,546名、住宅の全半壊・約13,410棟、一部破損・約88,500棟(消防庁調べ)という深刻な被害をもたらしました。
 沖縄国際大学では、今回の地震により被害に遭われた皆様に対し、心からお見舞いを申し上げると共に、被害に遭われた受験生の方々に対して、出願期間延長・書類の事後提出・納付金の減免等、必要と思われる対応が行えるよう速やかに準備を整えました。
 また、今回の地震による被災者の皆さんへの救援活動の一助とするため、本学の教職員に救援金を募り、12月27日には、集まった義援金(総額250,800円)を日本赤十字社に託し、被災地へと届けました。地震の被害に遭われた地域の一日も早い復興を心よりお祈りいたします。


 昨年10月23日に新潟県中越地方を襲った巨大地震は、死者40名を出すなど未曾有の被害をもたらしました。本学の人間福祉学科・保良ゼミでは、今回の地震発生直後から被災地支援のための活動を立ち上げ、約15万円のカンパを集めると共に、同ゼミ2年次の伊良波理絵さん・大嶺歩さん・比嘉大輔さんの3名を現地に派遣しました。比嘉さんら3名は、11月5日から十日間、十日町市災害ボランティアセンターで被災した皆さんへの救援活動に従事。伊良波さんと大嶺さんは、精神的なケアにあたるグループに所属し、高齢者の話し相手や子どもたちの遊び相手などを担当。比嘉さんは、被災地をパトロールし、家の修理などを行いつつ、住民ニーズを聞き出す役割を担いました。比嘉さんらは、今回、災害支援の現場で実感した「被災者へのメンタルケアの大切さ」や「住民ニーズの把握・配給物資の偏り」など支援方法の課題を分析し、今後の災害ボランティア活動に活かせるよう研究を重ねるとのことです。

(左から)伊良波さん・比嘉さん・大嶺さん

 2004年11月5日〜14日、私たちは新潟県・十日町市という被災地で、災害ボランティアに参加しました。十日町市は震源地からはやや離れた地域でしたが、地震の被害は深刻で全壊・半壊した建物が幾つもありました。町は活気を無くし、コンビニや大型スーパー以外のお店はほとんど閉店している状態でした。
 十日町市に着いた翌日からボランティアセンターに登録し、住民から依頼のあった支援活動を行いました。依頼内容は様々で、家の片付けや障子の張替え、子守りなどがあり、その他にも、介護・介助、マッサージや整骨・散発など専門技術を必要とするボランティアは、多くの避難所で要望がありました。長期ボランティアとして、私達は「ふれあい隊」という班に属し、町の人たちと交流しながら、その場で依頼されたお手伝いをしたり、話し相手となって心のケアに取り組む活動をしました。町の人たちと交流して気づいた点は、皆さんがすごく地震に敏感になっていることでした。中越地震は1ヶ月近く余震が続いたのですが、余震の度に、町の人たちは恐怖に満ちた表情で家を飛び出しては、互いの無事を確認しあっていました。大きな地震を経験した人たちにとっては、少しの揺れでも恐怖を感じさせるのだという事を実感し、また、余震の際に「大丈夫」と言葉をかけることの大切さが分かりました。
 私は、今回のボランティアで多くのことを学び、貴重な経験をさせてもらいました。2004年は、数多くの天災が日本のみならず、世界を襲いました。地震や台風・津波などで家族や住居を失った人たちが数多くいます。私達は傍観者であって良いはずがありません。私達一人一人にもできることは必ずあると信じ、行動を起こすことが大切だと思います。

<<前のページ ホーム 次のページ>>