特色GP取組み担当者
三村和則
(教務部長・総合文化学部教授・教育方法学専攻)
 本学開学以来、教職課程で地道に取り組んできたものが、全国的に高い評価を得ることができました。
 教職課程を受講する学生は全学部・学科にまたがり、また、教員免許取得は各学科の専門科目の履修を基盤にしています。その意味で今回の結果は、まさに沖縄国際大学の教育活動全体に対する評価として受け止めており、そういう点でも大変喜ばしいことです。
 採択された本取組の特徴は、教職に関する専門科目を、教育実習に向けて階段状に配置し、前提となる科目の単位修得がなければ次の科目を受講できないようにした、受講生精選システムと、教科教育法担当者を一つの教科当たり2名配置し、少人数クラスで指導し、その中で実習予定者1人1時間以上の模擬授業を実施していること、さらにその教科教育法担当者が教職課程のいわばアカデミックアドバイザーとなり、教育実習の送り出し責任者となっていることであります。
 「哲学者の最後の言葉は教育学である。教育学者の最後の言葉は教育方法学である。教育方法学者の最後の言葉は教科教育学である。」という言葉があります。本学の教科教育法を中心にした教職課程の条件整備は、単に経験主義によるものではなく、学問の発展に沿うものとして意図されたものであります。
 このようなユニークな体制によって、本学教育実習生の教育実習校での評判はとてもよく、卒業生からは毎年多数の教員採用試験合格者を輩出しています。
 このように実際に教員養成の成果を上げていることも採択に結びついた理由と理解しています。今後もこの取組みを発展させるため、地道に努力していきますので、皆様応援よろしくお願いいたします。
 
3つの評価・採択
本学の教育・研究活動の取り組みは、全国で高く評価されています。
 
大学基準協会認証評価に合格しました。
 平成16年度から全ての大学は、文部科学大臣から認証された評価機関により7年に一度、教育研究等の質的水準に関する評価を受けることが義務づけられました。
 本学では、大学基準協会に認証評価を申請していましたが、見事、平成17年3月22日付で同協会の大学評価基準に適合した大学として認定公表され、大学基準適合認定証と認定マークが交付されました。評価項目は教育研究組織、教育内容・方法、専任教員の研究業績、学生生活から管理運営、財務まで14項目に及ぶものでした。今回の認定により、本学は沖縄県内で最初の認証評価を受けた大学となります。
大学基準適合
認定マーク
 沖縄国際大学は、これからも「地域の私立大学」として、教育研究水準の一層の向上に努力をいたします。
 
2004年度文部科学省「現代的教育ニーズ
取組支援プログラム(現代GP)」に本学の取り組みが採択されました。
 2004年度文部科学省「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」に沖縄国際大学産業情報学部、琉球大学工学部(主管大学)、沖縄県立芸術大学デザイン専攻の3大学連携で応募し、全国559件の申請の中から、86件の一つとして選定されました(採択率15%)。採択されたテーマは「人材交流による産学連携教育」です。
 「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」は、社会的要請の強い政策課題に対応したテーマ設定を行い、各大学等から申請された取り組みの中から、特に優れた教育プロジェクトを選定し、財政支援を行うことで、高等教育の更なる活性化が促進されることを目的とするものです。
 沖縄国際大学は社会のニーズに応え、新しい分野の開拓に取り組んでいます。
 
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