国際交流センター

県在住外国人日本語スピーチで最優秀賞

 3月4日、那覇市久茂地のパレット市民劇場で開催された「第23回外国人による日本語弁論大会」に中国出身で英米言語文化学科1年次の陳樟振(チンショウシン)さんが最優秀賞に選ばれた。「平和を大切にする沖縄」と題して、日本本土と違う歴史、文化を持った沖縄が発信する平和のメッセージに感動したと語った陳さん。「沖縄で学んだ2年間の思いをスピーチに込めた。将来は通訳の仕事に就きたい」と受賞の喜びを述べた。
 大会では47名の応募の中から書類選考を経た8ヶ国15人の留学生や社会人が、沖縄で感じたことをテーマに熱弁を振るい、約300人が集まった会場は笑いと感動に包まれた。

受賞後の陳さん
英米言語文化学科1年次
陳樟振(チン ショウシン)
オーストラリア・マッコーリー大学研修報告

 2006年2月に本学にとって8大学目の国外協定校としてオーストラリア・マッコーリー大学と学術交流協定が締結され、その第1回目の学術交流プログラムとして海外語学文化セミナーがスタートした。

オーストラリアの風景

 

8大学目の国外協定校
オーストラリア・マッコーリー大学との間で学術交流協定が締結

セミナー参加者集合写真 2006年2月に、本学にとって8大学目の国外協定校としてオーストラリア・マッコーリー大学と本学との間で学術交流協定が締結されました。本学は予てから新規の英語圏の協定校を模索していただけに今回のマッコーリー大学との学術交流協定は、本学の国際交流事業にとって大きなステップアップになると期待されています。
 そういう大きな期待と注目を集める中、学術交流プラグラムの第1歩として第1回の「海外語学文化セミナー」が実施されました。実施期間は、2006年2月10日(木)から3月5日(日)の24日間の日程で、参加人数は9名、引率者クレイグ・ジェイコブソン国際交流センター所長(前半)、ポール・スミンキー総合文化学部助教授(後半)のもとスタートしました。
 マッコーリー大学は、1964年設立のニューサウスウェールズ州管轄の州立大学で学生数は約28,000人、内留学生数が約8,000人のシドニー近郊の国際色豊かな大学です。マッコーリー大学の留学生受入れプログラムの柔軟性、充実した受入れ体制は本学にとって非常に魅力的なものであり、特にNCELTR(National Centre for English Language Teaching and Research:マッコーリー大学国立英語教育研究所)でのプログラムは、国内外から高い評価を受けています。今回の本学の海外語学文化セミナーはこのNCELTRで行われました。
 授業内容は、英語研修を中心にオーストラリアの文化・歴史・生活について学び、週一回のフィールド・トリップを行うという形で進められ、また他の国からの留学生も同じクラスで学ぶという事で、学生達にとって非常に良い経験になったと思います。
 今後、セミナーに参加した学生たちがグローバルな視野で物事を考えられる人間に成長すると共に、それぞれの目標に向かって邁進することを祈念してオーストラリア・マッコーリー大学での海外語学文化セミナーの概要報告とします。

国際交流センター 課長 伊佐裕

 

海外語学・文化セミナーを終えて

総合文化学部・英米言語文化学科2年次
平良洋輔

平良さん:セミナーにて 今回、私は2月10日から3月5日までの3週間、8人の学生らと共に、オーストラリア・シドニーでの「海外語学・文化セミナー」に参加しました。
 9時間のフライトを経てシドニー空港に到着し外に出ると、沖縄の夏を思わせるような日差しと青い空が私たちを迎えてくれました。そのおかげでフライトの疲れもこれからのステイの不安も飛んでいったように感じました。その後、私たちはそれぞれ違う家庭に分けられ3週間のホームステイが始まりました。私がステイした家は夫婦二人暮しで、時々息子たちが訪ねてきたりしていました。初め緊張していた私に彼らは分かりやすい英語で話してくれ、「自分の家だと思って自由に使っていいよ」と言ってくれました。彼らのやさしさは3週間異国で生活する私にとって本当に大きな支えであったと感じます。
 私たちは各々のステイ先からマッコーリー大学に通いました。キャンパス内はユーカリの香りに包まれ、大きな池や噴水があり、エミューなどの動物も飼育されています。また早朝には野生のオウムなどが集まってきます。そんな素晴らしい環境の中、私たちはNCELTRという英語教育機関で英語を学びました。学生はみなライティングやスピーキング等のテストを受け、それぞれのレベルに合ったクラスに分けられるので、英語力にあまり自信がない学生に対してもとても良いプログラムだと思います。また、世界のさまざまな国からの学生が英語習得という同じ目的を持ってこの機関で勉強しているので、お互いが刺激となり学習意欲も高まります。語学学習という観点からだけでなく、さまざまな学生と交流することで他国や自国の文化や価値観を共有できるという点からもこの機関で学べることは本当に多いと感じました。
 このように海外研修セミナーには大学の授業の中ではなかなか学べないことがたくさん詰まっています。「参加して良かった!」心からそう思えるような体験があなたを待っています。